窓辺の小太郎

野付半島の渡り鳥や動植物の生き生きした「瞬間の美」を目指します。

トウネン

2021-05-23 21:53:42 | シギ・チドリ

トウネンが増えてきています。5月はじめはキョウジョシギやハマシギの群れに

交じっていましたが、このころは数十羽の群れになり、干潟を飛びまわってい

ます。

おばんです。小太郎でごじゃります。

 

            ★ トウネン ★

満潮になると干潟から追い出されるように砂嘴と砂嘴の間の泥炭の湿地に集まり

広がって採餌に励んでいます。

スズメほどの小さなシギです。ハマシギと並んでも半分くらいにしか見えません。

小さいだけあり動きは機敏で、歩きだすとちょこまかしています。

背中の羽は夏羽になり鮮やかな赤錆色のなっています。他のシギたちに比べても

鮮やかさが際立っています。

シベリア北東部とアラスカ北西部の北極圏地域のツンドラ地帯で繁殖。羽色は

生活地面の赤錆状態とマッチング。融け込んでしまう完全保護色になっている

はずです。

翼をたたんでいるとスズメより可愛いいのですが、飛び立つと長い翼でスズメ

よりずっと大きく見えます。

これから大群になりそうです。


ミユビシギ

2021-05-22 20:37:53 | シギ・チドリ

ミユビシギが姿を見せました。まだ冬羽っぽい個体も混じりますが、夏羽に変

わった個体が多くいます。

おばんです。小太郎でごじゃります。

 

             ★ ミユビシギ ★

野付半島の長い砂浜に似合うシギはなんといってもミユビシギです。打ち寄せ

波と戯れる綺麗なシギです。

波が打ち寄せ引いて行くときに砂の中から頭の先を目ざとく見つけゴカイを捕っ

ています。小さなゴカイです。稚貝も食べています。波ぎわの砂の中には多くの

生き物がいるようで嘴を砂の中に入れ小まめに探しては食べています。

波をうまく利用して食べるのはこのシギくらいでしょうか。

北極海に面したツンドラの大平原で繁殖するミユビシギ。このシギも氷解けの

時季を待ちわびながら北上しています。


オオソリハシシギ

2021-05-21 16:37:16 | シギ・チドリ

秋は北極圏のツンドラ地域から一挙にオーストラリアに渡る驚異の長距離フラ

ター、オオソリハシシギ。春はのんびり北上して行くようです。

おばんです。小太郎でごじゃります。

 

           ★ オオソリハシシギ ★

野付湾にやって来るオオソリハシシギは少数で渡ってきます。黄海のように多数

が通過して行くことはありません。それでも毎年、10羽前後の個体が姿を見せて

くれます。

春は北極圏の氷が融け、大地が見え、虫などの生き物が大発生する時期にあわせ

北上して行くようです。この連中は千島列島をゆっくり北上してカムチャッカ

半島の干潟で体力を付け、ツンドラの大地に向かうのです、きっと。

すでにオスもメスも夏の羽色に変わり、凛々しくなっています。この色は繁殖地

湿原の色合いに似合っているのです。

干潮から満潮に向かい潮が上がってきても水の中に入り、黙々と食べ物を捕り出

しています。水かさが増してくると砂地に隠れていたゴカイが顔を出し、とっ

ても捕り易そうです。

泥の干潟だと泥の中に長い嘴を入れ、ゴカイを引きだしていますが、砂地だと

長い嘴が入りづらく、水かさが増してきた方がゴカイを引きだしやすそうです。

目の前で長いゴカイを引き揚げ、上手に呑み込みます。効率の良さに感動を覚

えます。

体力をつけるにはもってこいの干潟です。


ヒドリガモ大群

2021-05-19 18:20:01 | カモ類

ヒドリガモが集結しています。野付半島や湾内でばらばらに分布していた群れ

茶志骨川流域の湿地帯や草地に降りてしきりに採食しています。

おばんです。小太郎でごじゃります。

 

              ★ ヒドリガモ ★

その数3000羽以上。飛び立つと迫力があります。ヒドリガモは陸鴨ですが採食

多様性に飛んでいます。アマモが打ち上げられる外洋の海岸線や湾内の浅瀬

浮いたアマモを食べに集まっています。また、草原に降りて昨年に落ちた種

子を採っいます。

新芽が出てくると草地や湿地に集まります。5月の時期が一番集合率が高いので

す。採餌に降りているとほとんど見過ごすことが多いのですが、時たまオジロ

ワシが追い出してくれるので見過ごさないようにしています。


アカアシシギ

2021-05-18 15:26:34 | シギ・チドリ

日本では唯一根室地方の野付半島と風蓮湖畔で繫殖が確かめられているアカア

シシギ。今、しきりに囀っています。

おばんです。小太郎でごじゃります。

 

              ★ アカアシシギ ★

お腹が空くと砂嘴間の湿地干潟にやってきて食事をとります。2羽で来ることも

あれば1羽の時もあります。忙しいのです。

アカアシシギは泥炭の干潟を好むようで、砂の干潟には出てきません。ツルシギ

とよく間違えます。夏羽の時はさすがに間違えることはありません。

ワタスゲが咲く湿地や周辺の草地でフライトソングをしきりに鳴き交わします。

声は柔らかく霧の野付半島によく似合います。

40年前は半島の入り口の方でも見かけましたが、観光用の道路ができてからは

半島の先の方しか見かけなくなりました。