窓辺の小太郎

野付半島の渡り鳥や動植物の生き生きした「瞬間の美」を目指します。

ユリカモメ、アメマスを捕る

2021-05-02 16:08:14 | カモメ類

北上してきたユリカモメの数が増えてきています。ユリカモメは他のカモメと

違い野付湾に流れ込む川の河口周辺に集まり、飛びまわっています。

おばんです。小太郎でごじゃります。

 

         ★ ユリカモメ、アメマスを捕る ★

潮が引きだすとユリカモメが干潟に流れ込む河口周辺を飛びまわります。ゆっ

たりと流れていた川流が早くなっています。

流れが早くなると川底に沈下していたものが流れだし、その下に隠れていた

生き物が露わになります。それを食べにサケやヤマメ、アメマスのなどの幼魚

群れになり動き回ります。

その群れを上空から狙うのがユリカモメ。ゆったりと羽ばたきながら河口から

川上を偵察飛行して回ります。

静面の川面がざわざわと揺れるのを見つけるとギュィーッと姿にそぐわない声

だし、ホバリングを始めます。声を聴きつけた他のユリカモメが集まってき

ます。

停止飛行をしながら魚が表面にいるわずかな瞬間を狙い、飛びこんでいきます。

体が完璧に潜ってしまうほどの勢いで突っ込みます。この時はアメマスの幼魚

でした。15センチほど、ユリカモメにしては大きな魚です。

頭をしっかりはさみ、重そうに飛び上がり飛んでいきます。捕れなかった他の

ユリカモメが横取りしようと追いかけていきます。