窓辺の小太郎

野付半島の渡り鳥や動植物の生き生きした「瞬間の美」を目指します。

コクガン、北極圏へ

2021-05-13 19:32:56 | コクガン・ヒシクイ・ガン類

諸事情で春季はコクガンを熱心に観察しなかった。せめて旅立ちを見ようかと

毎日曜日愉しみにしていましたが、天候が味方をしてくれませんでした。

おばんです。小太郎でごじゃります。

 

           ★ コクガン、北極圏へ ★

この春は気温が高い日が続いたり、急に下がったりと翻弄させられました。

ただ、4月に入り安定した気圧配置で日曜日以外いい天気が続きました。

オオハクチョウは例年より10日ほど早く野付湾を出発して行きました。

亜種ヒシクイも同じく。マガンが根室海峡を北上して行く5月の初めには

会えませんでした。

コクガンはといえば、例年なら5月の連休時期に野付湾から飛び立って行くので

すが、今年は4月20日すぎには半島をまたぎ根室海峡に飛び出して行く群れが多

く見かけられました。早い。

4月25日は天候が荒れ、雨と風が強かった時、後からやってきた小さな群れが

湾内の中心から半島の砂嘴に退避してきていました。春はめったに岸寄りには

来ません。おかげで近くで見ることができました。

押し寄せてくるアマモを岸辺で拾い食べていました。その中に黄色の足環を

付けているコクガンがいました。東北で捕まえられた個体でしょうか。

調査グループの地道な努力を窺える観察でした。

リングの番号を確認しようと近寄ったら、さすがに飛び出して行きました。

ごめんなさい。でもリング番号はしっかり確認しました。

「47」でした。