窓辺の小太郎

野付半島の渡り鳥や動植物の生き生きした「瞬間の美」を目指します。

オオジュリン、繁殖後

2020-09-17 18:51:26 | 山野の鳥

野付半島の草原や湿原で繁殖していたオオジュリン。ヒナが巣立ち、育成も

終わりました。すっかり目立たなくなりました。

おばんです。小太郎でごじゃります。

           ★ オオジュリン、繁殖後 ★

今、彼らは換羽中らしいのです。ヒナを育て中は昆虫やその幼虫が多くいて

ひたすら嘴にはさみ、運び、自分で食べていました。

最近は昆虫が少なくなり、大変かなと思っていますと植物の種が熟成し、食べ

ごろになっています。草地に多い単子葉植物は実りの季節になっています。

水辺の植物、葦やイグサ、他の花を咲かせた後の実がたくさん熟成しています。

葉は変色しだし、秋っぽくなってきました。

オオジュリンは鳴かずに食べごろの実がなっている草むらに取りついています。

子育てが終わったというのに、ペアで行動しています。

やってきたのはイグサの草地。すっかり黒かった頭の羽が消え、冬の羽になって

います。雌も同じような羽色になり、すぐにはオスとメスの区別がつきづらく

なっています。

イグサは先の尖った細い茎だけのように見えますが、これは花茎に当たります。

茎は地下茎になっていて、泥の中で短く這います。多数の花茎を地上に伸ばし、

これが葉と勘違いされています。真っ直ぐに伸びた花茎を私はずっと葉だと思

っていました。

実は花茎の途中に付いていて細かな実がたくさん入っています。オオジュリンは

沢山の花茎中にとり付き、しきりに実をつまんでしました。

オスとメスが隣りあい食べています。食べ出すと集中し、動かないので、気づ

かなければ見過ごすところです。

夏羽から冬羽に衣替えの最中らしく、飛行能力が落ちている時季にはとっても

助かる実りの秋です。

もうすぐ渡りが始まるようです。

 

 


タヒバリ

2020-09-16 18:37:04 | 山野の鳥

小鳥の渡りが始まりました。ロシア東部の亜寒帯地域やサハリン、千島列島

などで繫殖していたタヒバリが渡ってきました。

おばんです。小太郎でごじゃります。

              ★ タヒバリ ★

野付半島は渡りの通過地点。群れを成してやってきます。干潟湿地に降り、採餌

していて、近寄ると飛び出してきます。チッチと鳴き、近くの枯れ木や電線に止

まり、こちらの動向をしっかり見て、遠ざかって行きます。

野付湾内の干潟を囲む湿地、丈の低いオオシバナが生えている泥土の草地に入り

込みうろちょろしています。湿地に棲む生き物を捕っています。嘴に泥を付け、

時々周囲を見ながら警戒しています。

野付半島のナラワラの枯れて林立している枯れ林の明るい場所にたくさんの

タヒバリが集まっていました。ゆっくり進むと、警戒したタヒバリが草の中

からバッタみたいに飛び上がってきます。

まずは近くの枯れ木の上に止まり、こちらの動きを注視しています。タヒバリは

よくプリデターに狙われます。ハヤブサやコチョウゲンボウ、ハイタカなどが

この時期には姿を見せ、捕獲しているので、神経質になっているのです。

数が多く、彼らを引き付けるのです。

越冬する本州に渡って聞く期間、タヒバリは滞在します。おかげで猛きん類が

愉しめます。


海ガモ、クロガモ登場

2020-09-15 18:29:33 | カモ類

クロガモが姿を見せました。6月まで群れが残っていたクロガモ、いち早く

帰ってきた感じです。

おばんです。小太郎でごじゃります。

          ★ 海ガモ、クロガモ登場 ★

根室海峡の外海の強い波が打ち寄せる海岸に13羽のクロガモが波乗りをして

いました。雌が1羽、12羽のオスが取り囲んで行動しています。

大きな波が来ると波に向かい、波が覆いかぶさってくるようだと波先に近い個体

から頭を波に差し込んでいきます。

それをきっかけに他の個体が波に直角に潜り込み、消えていきます。

強いキックで、水しぶきが飛び散ります。切れのいい潜水。海水の中で素早く

泳ぐ姿が見られます。大きな波の力で巻き上げられ運ばれてくる海産物をとって

います。

カモメの餌取りに似ています。自然の力をうまく利用して、食べ物を取るやり方

は生活しながら会得してきたのだと思います。

なにを捕っているのかは分かりませんでした。効率が悪くなったのか、次の場所へ

移動して行きました。


次々にガンカモの仲間が南下してきます。ヒドリガモ。

2020-09-14 16:37:28 | カモ類

しばらく渡り鳥の話題になります。北極からの寒気がどっとやってきたようです。

海ガモから始まり、陸ガモが南下してきました。

おばんです。小太郎でごじゃります。

    ★ 次々にガンカモの仲間が南下してきます。ヒドリガモ ★

13日、根室海峡を見ていると海面を群れがやってきました。タイミングが良

くてこんなシーンを見ることができました。

野付半島の近くに着水し、群れになり浮いています。初め、分かりにくかったの

ですが、じっくり確認するとヒドリガモの群れです。その数200から300羽

群れです。

野付湾は広いので湾内に入ると分からなくなります。しばらくすると砂嘴と砂嘴

間にできた湿地の中の沼にやってきます。

沼の前で待っていると湾内から群れが湧くようにやってきます。

細長い通路のような沼です。降りてしまうと遠くからは全く見えないので、

飛んでくるときと飛び立って行く時しか確認できませんが、数千羽のヒドリガモ

がいる雰囲気です。

いよいよたくさんやってきます。


スズガモが渡ってきました。

2020-09-13 18:43:28 | カモ類

アサリ大好きのスズガモが少数ながら姿を見せました。北極圏ツンドラ地帯で

繫殖していたスズガモが寒気に押し出されるように野付半島周辺の海に飛んで

きました。

おばんです。小太郎でごじゃります。

          ★ スズガモが渡ってきました ★

1週間前にハジロカイツブリが群れでやってきていました。その日に半島の先端

6羽のスズガモを見かけました。