ソバの花が満開です。牧草地の改良事業、掘り起こした後を利用して、秋そばが
植えられています。
おばんです。小太郎でごじゃります。
★ ソバの花、満開 ★
中標津はソバ打ち名人がこの10年、すごく増えました。そのせいか、ソバの
栽培が拡大しました。7月に植えたものが花を付けています。
火山灰地の上にできた黒土。海霧のせいで牧草地しかできないとされてきた大地。
ソバは亜寒帯に属する根室地域ような冷涼な気候、雨が少なく乾燥した土地でも
容易に生育します。
おかげで蕎麦屋が増え、蕎麦好きなものには一つの文化ができつつあります。
出汁の文化がなかったので、旨味に関しては本場にはまだまだ遠きかもしれま
せんが、とれたてのソバが使える強みがあります。
ソバはタデ科ソバ属の1年草。秋はタデ科の植物が多く生えてきてるので、すご
く親しみが湧くのです。穀類というとほとんどがイネ科、ソバは特異です。
縄文時代晩期から「蕎麦がき」として食べられていたそうですから、イネより早く
日本には定着していた植物です。
日本では貧乏県と言われていた山陰地方や信州地方が有名ですね。出雲そば、
信州そばは地元ならではの美味しさが伝統です。
北海道は作付面積、収穫量ともに10年以上トップ。ソバ粉と言えば北海道と
言われるようになっていますが、威張れません。国内消費の80%は外国産です。
美しいソバの花を見ながら、ソバの勉強させてもらいました。
◆ ついでに、ソバの原産地は遺伝的な調査から「中国の雲南省北部の三江併流
地域」であると京都大学の大西近江先生が明らかにしました。
1980年から20年かけた地道な調査からの解明です。すごいな。