窓辺の小太郎

野付半島の渡り鳥や動植物の生き生きした「瞬間の美」を目指します。

浮遊アマモに集まるウミネコ

2020-08-15 13:41:10 | カモメ類

野付半島の先端の砂浜で観察していると、8月に入ってからアマモがたくさん

海の上に浮いています。

おばんです。小太郎でごじゃります。

          

        ★ 浮遊アマモに集まるウミネコ ★

野付湾は日本で一番アマモの棲息域が大きな場所で、たくさんのアマモが繁茂

しています。

私が長年気にしてきたことは、アマモが海岸に打ち上げられる量が季節により

違いがあることでした。アマモは海に生息する植物で、地上の植物の季節変化

とどう違うのか生活史が気になっていました。

文献を調べると、アマモは4月から6月においてもっとも繁茂し、9月から10

月にもっとも衰退します。地上の植物とさほど違わない生活史です。

春に若い新芽が伸び、どんどん成長します。秋になると伸びなくなり、衰退して

きます。つまり、地上で落葉は8月頃から始まるように海の中でも起こっている

のです。

成長して長くなったアマモが抜け出し、海上に浮いてくるのです。それが集まり

塊になり、ふわふわ浮いたアマモ塊になるのです。海岸に山盛りになって打ち

上げられます。

後は想像なのですが、その塊の下にたくさんの植物プタンクトンや動物プラン

クトンが発生し、それを食べに小魚が集まってきているのです。

当然、鳥が眼をつけます。8月に入りウミネコが浮遊アマモの周りにやってき

ています。数が多いわけではありませんが、潮流の下に陣取り探っています。

アマモに同化して泳いでくる魚を捕まえる努力をしてるんです。効率は良くなさ

そうですが、粘ってます。



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