窓辺の小太郎

野付半島の渡り鳥や動植物の生き生きした「瞬間の美」を目指します。

朝陽の中で

2019-06-16 14:54:58 | 山野の鳥
早朝の海辺。夜中に打ち寄せられた海からの贈り物を食べに、近辺のオジロワシたちが集まっています。近くで繁殖している夫婦や縄張りは持たないけど野付半島の周辺で生活している若いオジロワシたちです。

おばんです。小太郎でごじゃります。



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                   ◆  朝陽の中で  ◆

4、5、6月の根室海峡は世界各地で越冬し、繁殖してきた渡り鳥が立ち寄っていきます。流氷が運んできた植物プランクトンやアムール川上流の栄養分が動物プランクトンを大発生させ、小魚やそれを目当てに集まる大型の魚が集まってきます。



今年はニシンが4月から5月初めに沿岸で群来。標津から羅臼沿岸にかけ、すごい群れが通過し、各地で産卵して行ったみたいです。

カタクチイワシの群れも入ってきています。カモメとウミアイサの群れが張り付き、海にダイビングしています。


羅臼沖にはオーストラリア周辺で繁殖し終わったハシボソミズナギドリの大群が集まり、小魚やオキアミを追いまわす壮観な光景が見られます。

さほどに海の中はお祭りのように魚の群れが入り込んでいるのです。その恩恵の一部が海岸に流れ着き、オジロワシやカラス、カモメの食堂になっています。



海の恩恵である神聖な魚を食べに早朝にやってきているオジロワシ。新鮮なうちにさっさと食べないとカモメやカラスに先を越されてしまいます。

特に海が荒れた翌日は、海底に生息する生き物がたくさん打ち上げられます。ホヤやホタテ、ホッキなどの海底の生き物からニシンやイワシ、時にはマグロやシイラなども。

満腹したオジロワシの夫婦が鳴き交わす朝風景。これが日常のなんでもないさりげない光景になっています。


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