窓辺の小太郎

野付半島の渡り鳥や動植物の生き生きした「瞬間の美」を目指します。

ヤマシギ Eurasian Woodcock ・日没になって飛ぶ

2020-06-08 16:10:19 | シギ・チドリ

夕方、我が家の上空をチッとよく透る高音で鳴きながら、飛んでいくヤマシギが

います。タワラマップ川の湧水が湧く湿地で繁殖するヤマシギです。

おばんです。小太郎でごじゃります。

    ★ 日没になって飛ぶヤマシギ Eurasian Woodcock  ★

毎年、5月の初めに鳴きだします。渡ってきてすぐのころです。そのあとに

オオジシギがやってきて、夕方の協演が始まります。

その後、鳴き声を聞かなくなりますが、再び、夕方になると鳴き声が聞こえて

きます。オオジシギと違い、ヤマシギは直線で飛びます。

観察していると谷から飛び出したヤマシギは丘陵に沿って高度を上げてきます。

チッと鳴きつつ樹冠の上を飛んでいきます。次の谷を超し、次の谷へ跨ぎ飛行

します。オオジシギと違い、羽ばたきがゆったりとして、直線で飛んでいきます。

ときどき、となりに縄張りを持つヤマシギと飛行コースが重なり、鳴きあいし

ながら追いかけ合ってることがありますが、普段は穏やかな飛行を続けます。

その範囲はよく分かりませんが、私が毎日散歩をする1周2キロほどの楕円コー

スが3個以上入る1周コースです。ほぼ同じコースを3、4周くらいは旋回します。

観察しているとやって来るコースが読めるようになりました。時間帯も分かって

きました。

飛んでいる姿を撮ろうと日が沈む前から待機していると、太陽が地平線に沈み、

西の空が茜色に染まりだすころ、声が聞こえてきます。毎日、時間帯で待って

いると日が射してくる間には決してやってきません。必ず沈んでからです。

おそらくオオタカやハイタカ、ノスリなどの天敵が活動しなくなる時間帯のよ

うです。

ロシアでは夕方になると猟師がヤマシギ撃ちに出かけていたそうですから、納得

です。コースが読めるようになり、ようやく姿だけ撮影できました。



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