窓辺の小太郎

野付半島の渡り鳥や動植物の生き生きした「瞬間の美」を目指します。

サクラマス・産卵真っ最中です

2019-09-17 23:22:10 | 生き物バンザイ

海から戻ってきたヤマメの降海型、サクラマスが産卵に帰ってきました。4月頃から川に

戻ってきたサクラマスたちは標津川の本流で過ごし、産卵期に入った9月に小さな支流に

溯上してきました。

おばんです。小太郎でごじゃります。

          ◆  サクラマス・産卵真っ最中です  ◆

わが家の下にあるタワラマップ川は川幅が2mほどの細い川です。3キロほど登ると源流

にたどり着きます。冬でも凍ることなく清水が流れています。ヤマメとオショロコマが

生息する川です。

大雨が降ると水が濁り、上流から砂や小石混じりの砂利が流れてきます。火山灰が堆積

した土地ですからごろごろの石は流れてきません。おかげでサクラマスが産卵するには

最適な川底がぽつりぽつりとあります。

川に沿って歩いていると浅瀬に集まったサクラマスがばちゃばちゃと水を蹴る音がします。

最近、長年見てきた経験で産卵場所をすぐに特定できます。

瀞ではなく、瀬になったちょっとした深み。メスが穴を掘るのに都合がいい場所です。

小ぶりのメスがいると二回りほど大きい、鼻曲がりのオスが寄り添います。

その周辺には少し小さな体格のオスが数匹うろちょろします。隙があればメスのそばに

近寄り、産卵するときに精子を放出しようとたくらむ連中です。

下流の瀞で待機して、繰り返しメスのそばに近寄ろうと浅瀬を登ってきます。背を水から

出し勢いよく水を切ってきます。近くで見ると潜水艦が走っているみたいです。胴が丸々

して黒光りしています。

近寄ると神経質になっているオスが体を寄せてきて尾びれを強く左右に振り、近寄ってきた

オスを弾き飛ばします。追いかけさらに口で一撃です。相手は慌てて逃げていきます。

ときどき静かに近寄ってきたオスたちが並んで泳いでいることもあります。桜色の婚姻色

をしたオスたちの横にお腹が黒い小さなヤマメのオスたちがうろちょろしています。

メスが産卵するときに素早く近寄り、精子をぶっかけるヤマメのオスの精力家たちです。

枯れ葉の落下が多くなり出すころまで、サクラマスの産卵が楽しめそうです。

             産卵床を準備するメス


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
サクラマスにヤマメ (藤田修二)
2019-09-18 10:28:42
サクラマスの卵にヤマメが精子をかけて生まれた子供はどちらになりますか。
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どっちも (小太郎)
2019-09-18 16:41:37
サクラマスももとはヤマメの子。秋に孵化した子魚が競争に負け、海に出て1年暮らしたのがサクラマス。帰ってきたときは体のサイズで降海しなかったヤマメに勝っているだけなので、どっちでもいいのです。いろんな戦略があるのですね。
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