窓辺の小太郎

野付半島の渡り鳥や動植物の生き生きした「瞬間の美」を目指します。

角合わせ、秋の繁殖期の備えて

2020-01-05 17:30:03 | エゾジカの四季

今季は雪が無いので野付半島に避難してくる群れがほとんどいません。

レジデントのシカたちだけのようです。植物が守れ、シカたちも食物がしっ

かり確保でき、今のところゆったりとしています。

おばんです。小太郎でごじゃります。

       ★  角合わせ、秋の繁殖期の備えて  ★

4歳から6歳になったオスの小さなグループによく会います。四尖三又の角を

持ったガッチリ体形のオスたちは次期ボス候補たちです。

角の形は現ボスに比べると形、大きさ、外への張り出し方が見劣りしますが、

筋肉や体形はすでにボスの体形に見劣りしません。

彼らは枯れ草を食べながら、ときどき角合わせをします。今時期によく見ら

れる行動で、互いの実力と力の差をできるだけ接近させたいと励むときなん

です。

相撲でいうあたり稽古みたいなものでしょうか。角の構え方、姿勢の取り方、

前足や後ろ足の位置取り、力の入れ方、駆け引き、学ぶことはたくさんあり

ます。

対戦相手を見つけ、仕掛けるシカがいます。正面から近寄り、相手の正面か

ら対峙し、頭を低くして顎を引きます。すると角が前に出て相手の角と絡み

合います。

そこで前足を出し、後肢に力を入れ押します。互いにがっぷり四つで押し合

います。本気でやるわけではないので、頭を上下させて揺さぶりあいをいます。

角の絡ませ具合を確かめ、納得が行くと力を緩める感じです。

終ると見合って、何事もなかったように食事を始めます。

たぶん、とっても大切な時期なんだろなと横から眺めてます。



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