窓辺の小太郎

野付半島の渡り鳥や動植物の生き生きした「瞬間の美」を目指します。

ひもじい季節

2021-01-28 17:59:55 | ワシのいる風景

今季はひもじい。12月から強力寒気団が降りてきて、根室地方に居座った

おかげで野付湾や風連湖の凍結が早かった。

おばんです。小太郎でごじゃります。

 

             ★ ひもじい季節 ★

ひもじい時の神頼みになる海岸線が野付湾から流出してくる国産流氷で覆われ、

風が吹いても大きな波が発生しずらくて海の中から打ち上げられるものが少な

いのです。

もっとも影響を受けているのがオジロワシやオオワシ。海岸線のテトラポット

や防波堤に止まっている個体が少ないのです。1月末といえば野付半島だけ

でも200羽近いワシたちが数えられました。

今年は10羽くらいしかいません。本当に寂しい。バードウッチャーとしては

愉しみが半減し、寒さが身に沁みてきます。

それでも地付きのワシは偵察にやってきます。波が打ち寄せやすい海岸に来ては

波ぎわに打ち上げられているものをチェックして行きます。

気が付けばカラスもカモメも今期は数が少ない。何処まで食べ物を探しに行って

いるやら。

一羽砂浜にたたずむオジロワシを観察しながら考えました。

でも、彼らが待ち望んでいた風蓮湖や野付湾の氷下待ち網漁の網の設置が始まり

ました。毎日水揚げされ、選抜されずに投棄される雑魚がワシたちに恵みを与え

てくれます。

活気が戻ってきます。ワシが集まってきます。



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