窓辺の小太郎

野付半島の渡り鳥や動植物の生き生きした「瞬間の美」を目指します。

ハリオアマツバメ

2019-07-30 15:43:05 | 山野の鳥

ハリオアマツバメが地上近くを飛び回っていました。根室海峡に突き出る野付半島には

ハリオアマツバメを見るチャンスが原野ほどありません。

おばんです。小太郎でごじゃります。

             ◆  ハリオアマツバメ  ◆

この日は海霧がかかり、朝からもやっていたせいで上昇気流が発生せず、地上から飛び

だした昆虫が低空で飛んでいました。彼らはその虫目当てに野付半島の浜まで遠征して

きているのです。

毎年7月後半に空中に舞い上がる虫が大量発生します。この時はハリオアマツバメだけ

ではなく、アマツバメやショウドウツバメもやってきます。さらにウミネコが集まって

来て、虫を取っています。

ハリオアマツバメは10数羽の単位で集まり、虫が飛んでいる場所を大きな円を描くように

高速で飛び回ります。見ているだけで目が回りそうですが、その姿を撮るのはコースを

見極めないといけません。

虫を探すか、ハリオアマツバメを追いかけるか、思案のしどころです。結局、虫が小さい

のでハリオアマツバメを追うしかありません。

彼らは口を大きく開け、虫を吸い込むようにして捕って行きます。狙いをつけ直線で

飛行します。ショウドウツバメのようにひらひらとコースを変えることはありませんが

スピードが速すぎます。

休むことなく虫を口に放り込み、咽喉のところで団子にして貯めます。まだ樹洞にヒナが

いるので効率のいい虫が大発生しているところにやってくるのです。

年に1、2週間のスペクタクルです。



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