窓辺の小太郎

野付半島の渡り鳥や動植物の生き生きした「瞬間の美」を目指します。

あっ、目が合う。キタキツネ

2019-12-24 23:01:17 | キタキツネの生態

早朝の海岸は何に出会うか、愉しみです。行くたびに誰かに会います。会えます。

これがあるので我が修行は続いているのです。キタキツネに鉢合せをしました。

おばんです。小太郎でごじゃります。

        ★  あっ、目が合う。キタキツネ  ★

彼は?早朝から半島の先端にやってきて、砂浜を探索していたのです。早朝に

来るのは最近僕みたいな人間が歩いてやってくるので、来ないうちに彼の

ルーティーンな仕事を終わらせておこうとしているのです。

毎日、天候で風向きが変わり波が押し寄せる場所が変わるために探すポイントが

変わるのです。彼はそれをよく知っていて外海側と湾内側を探しているのです。

今日は外海側を丁寧に見てきているようでした。湾内側に沿って歩いてきた僕と

砂丘超しに目が合ってしまったのです。先端に来るようなキタキツネは警戒心が

強く、じっとこっちを見て、どうしようかと考えます。

わずか2,3秒。彼は踵を返し、来た方へ走り出しました。隠れる場所がハマニ

ンニクがたくさん生えている先端部の草地しかなかったのです。

トップスピードを出し、ダッシュして一目散に走ります。7、8秒で100m先

に行ってしまいました。体のしなやかさは猫以上にあるかもしれません。

ただ彼らには持続力があまりありません。以前、甲斐犬のせいちゃんがキタキツネ

を追いかけたとき、馬鹿にしたように走っていたキタキツネが執拗に追いかけられ、

終いには精根尽き船の下に入り、尾を咬まれ引きづり出されたことがありました。

瞬発力はあっても持続性がないのです。

こっち追いかけてこない安全圏に入るとこっちを向き、ゆっくり草地の方へ

行ってしまいました。