窓辺の小太郎

野付半島の渡り鳥や動植物の生き生きした「瞬間の美」を目指します。

オオワシ、急襲

2019-12-01 19:21:45 | コクガン・ヒシクイ・ガン類

強力な寒気が根室地方に居座っているおかげで、野付湾が凍り始めました。多く滞在して

いたカモは南の方へ移動しました。寂しくなりましたがまだ、コクガンとオオハクチョウ

が残っています。

おばんです。小太郎でごじゃります。

              ★  オオワシ、急襲  ★

アマモを求め移動するコクガンが、日ごろやってこない砂嘴と砂嘴の間の浅瀬にやってき

ていました。数年前から水位が上がり、アマモが干潟になる浅瀬の奥の方まで生えてきて

いるせいです。

満潮になり深いところのアマモが採れなくなって、より浅い場所の餌場を求め集まって

きてました。水深は20~50センチほど。ゆったり、のんびり、ゲルゲル声を出しな

がらアマモをとっていました。と、突然急に水面を走り出し、一斉に滑走し、飛び上がり

ました。

目の前を低空で飛んでいきます。近くに集まっていた300羽以上の群れもバッサバサ

と空気が唸るような音を立て、飛び出しました。その迫力たるやすごい。

何事ぞ、と周りを見ると上空をオオワシが通過して行くところです。偵察飛行ですが

コクガンはワシに敏感で、警戒して飛び上がって行きます。

近くでコクガンを見ることが珍しい。せっかくのチャンスを台無しにしたオオワシに

怒鳴りたくなりましたが、貴重な写真が撮れたので、ありがたいと思って気を静めました。