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窓辺の小太郎

野付半島の渡り鳥や動植物の生き生きした「瞬間の美」を目指します。

夕焼け小焼けで日が暮れて、タンチョウが帰って行きます。

2020-10-30 19:14:01 | タンチョウのいる風景

刈入れの終わったデントコーン畑で食事をとっていたタンチョウが、日が沈む

ねぐらにしている場所へ飛び立って行きます。

おばんです。小太郎でごじゃります。

 

   ★ 夕焼け小焼けで日が暮れて、タンチョウが帰って行きます ★

餌場に集まっているのは翼の先に黒い斑がある若いタンチョウたちです。同じ

ような年齢の個体が寄り添い、みんなで連携して生活しています。

大きなタンチョウたちも群れを作り、自分たちを守っているのです。オジロワシ

キタキツネが周りに棲息して、大型の鳥でも機会があれば襲ってきます。

オオハクチョウやヒシクイが帰って行く方向を確かめ、待っているとタンチョ

ウの群れが飛んできました。一列縦隊になり低空で飛んできました。日が沈ん

でいるので暗い中を撮影できないかもしれないと思いながら撮って見ました。

何とか撮れるものです。

美しい姿は暗くなっても魅力的です。

 


タンチョウ、早朝のお出かけ

2020-10-13 18:32:29 | タンチョウのいる風景

しっかりしたなわばりを持つ夫婦のタンチョウは10月に入っても、縄張りは

離れません。じっくり我が家で過ごすのです。

おばんです。小太郎でごじゃります。

 

         ★ タンチョウ、早朝のお出かけ ★

タンチョウの目覚めの鳴き声は、くっるるるるる・・・、くっるるるるるの雄た

けびで始まります。雁の仲間のヒシクイの鳴き声に比べると、遅い。太陽が顔を

出し、彼らが休んでいた葦原が日の光で赤く染まりだしてからです。

雄たけびが終ってから、しばらくすると葦の生い茂っている中から飛び出して

行きます。夜中に休んでいる場所は葦原のど真ん中。密集した葦が風で倒れ、

そこだけへこんで見える場所です。

飛び立つときも声を出すので、遠くからでも見つけやすいのです。飛んでいく

場所は、引き潮で出てきた川ぷちの浅瀬です。川の上流の方が早く出てくるの

いつも上流に向かいます。

しかも本流ではなく、支流に向かいます。

本流を横切り、川の上に出て川面を低空で飛び、支流の方へ。

葦原の上を悠々と飛び、消えていきます。


秋空とタンチョウ

2020-09-19 17:57:50 | タンチョウのいる風景

海霧が多かった野付半島。9月に入り青空が見えてきました。大陸からの高気圧

いわし雲を運んできます。

おばんです。小太郎でごじゃります。

             ★ 秋空とタンチョウ ★

干潟で採餌をしていたタンチョウ夫婦が食べ終えて、飛んできました。森を超

えて高く上昇、青空に白い体が綺麗に浮かび上がりました。

 


タンチョウがやってきた

2020-09-03 13:53:39 | タンチョウのいる風景

もう9月。根室原野はすっかり秋模様。気温は10℃から20℃の間を上下して

います。本州の猛暑が遠い世界に見えます。

おばんです。小太郎でごじゃります。

           ★ タンチョウがやってきた ★

すでに落ち葉が舞いだしました。青々していた原野が急速に色つやをなくして

きています。春麦は刈りいれが終わり、跡地は黄色の世界です。

その色に惹かれるように目ざといタンチョウがやってきています。多い時は20

以上になります。そのほとんどが翼の先が少しだけ黒い若いタンチョウたち。

みんなペアになり、夫婦のように見えます。長年タンチョウの研究をされている

正富先生の説だと、まだ同棲みたいな番いだそうです。決まった夫婦ではない

そうです。

刈取りの時に穂から落ちた種実を拾いにきているんです。小さな麦の実をひとつ

ずつ拾い食べています。大きな体に似合わないほどの小ささですが、丁寧に時間

かけ集めています。

ヒナを育てている夫婦や縄張りを持つ夫婦はまだやってきてはいません。みんな

フリーター、土地付ではないタンチョウたちです。


タンチョウ、のんびり

2020-08-05 15:08:43 | タンチョウのいる風景

育雛中盤期。タンチョウの姿が目立ってきました。子育てに失敗した夫婦がオー

プンな場所に出てくるようになりました。

おばんです。小太郎でごじゃります。

             ★ タンチョウ、のんびり ★

自宅から野付半島に行く道すがら、刈入れの終わった牧草地や原野の草原、川岸

葦帯にバッタやミミズなどを求め、出てきています。

ヒナを連れている夫婦はヒナにぴったり寄り添い、警戒心が強く、開けた場所に

滅多に出てきてくれません。しかし、ヒナがいない夫婦や若い連中は7月に入

ったころからのんびりと食事をする姿に出会います。

野付半島では干潟やエゾカンゾウが咲く草原などに出て聴きます。虫や魚が捕り

やすくなるのでしょう。

ナラワラの林の周辺を縄張りにする夫婦は今年も雛を連れていません。どうも

相方が変わったようです。メスの個体が若くなりました。羽の色が真っ白では

なく、灰色がかったくすんだ色です。

5年間、ヒナを見てませんでしたから世代交代があったようです。

満潮になると潮が入ってくるヨシが囲む干潟にやってきています。道路沿いに

あるので良く観察できます。物おじをあまりしなくなってきています。

近寄って行っても嘴を水の中にいれ、食べ物を探しつつ移動しています。野付湾

産卵する魚の幼魚たちが群れを成し、それを追いかけてくるギンポという魚を

捕っています。

タンチョウの白は夏季は目立つように見えますが、意外に周囲の環境に紛れて

しまいます。緑をバックにすると白は浮き上がって見えますが、水に入ってしま

うと光の反射が白を溶け込まします。順光と逆光の条件で融け込み方が違いま

すが、まず目立たなくなります。

満腹したら、水から上がってきました。私に気づかなかったようで、こちらに

向かって飛んできました。力強い羽ばたきは、いつも魅了されます。