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窓辺の小太郎

野付半島の渡り鳥や動植物の生き生きした「瞬間の美」を目指します。

若きタンチョウ、のんびり

2019-08-10 19:43:58 | タンチョウのいる風景

8月に入るとタンチョウの若たちが野付半島の干潟で堂々と餌取りをする姿を見かけます。

翼の先に黒い斑が付いている、首が薄汚れている、頭があまり赤くない、そんな特徴を

持った若きタンチョウたちです。

おばんです。小太郎でごじゃります。

 

            ◆  若きタンチョウ、のんびり  ◆

野付半島には4、5つがいの成鳥が夫婦が縄張りを持っています。初春からヒナが小さな

時期は夫婦はなわばりに入ってくる他のタンチョウには攻撃的で、見つけ次第急襲します。

それは激しい攻撃です。

ときどき3~6羽ほどの若いタンチョウが夫婦の監視が薄い場所にやってきてエサを捕っ

ていることがあります。彼らはおどおどしながら番いの巣から遠くて見つかりにくい草原

や人の気配が多い干潟、草原に降りていることがあります。

多くは1週間以内にいなくなるので、その間に見つかってしまうのです。

ところがヒナが大きくなる8月頃になると夫婦はヒナに寄り添い、懸命に世話を焼きます。

警戒心が強くなり、人からも遠ざかります。子育てに失敗した夫婦はのんびりとした雰囲気

が出て、若きタンチョウがやってきても以前ほどは攻撃的にはなりません。

そんな気配を知ってるのか、若きタンチョウの滞在期間が増えるようです。

のんびりとゆったり潮が引いた干潟に出てきて、餌取りに励むタンチョウたちを見る機会

が増えだしました。

#タンチョウ #野付半島 #野鳥


エゾタカネセンブリ

2019-07-19 00:55:15 | タンチョウのいる風景

エゾタカネセンブリを見に行ってきました。摩周湖の外輪山、リスケ山と西別岳の尾根

付近の登山道の脇で咲いています。毎年、この花を見たくて登ります。

おばんです。小太郎でごじゃります。

 

           ◆  エゾタカネセンブリ  ◆

今年は霧の摩周湖という表現がぴったりの天候が続いています。海霧が下から押し寄せ、

睫毛や髪の毛に水滴が付着してきました。

尾根に近づくほどしっとりとしてきます。高山の尾根を思わせる風と霧の光景です。

ようやく青紫色の小さな花を見つけました。

花は小さく、直径が1㎝ほどしかありません。花弁は淡い青紫色、その中にさらに濃い

青い斑点が散りばめらています。十字になった花弁は、近寄ってみると忘れられない

美しさ。花弁1枚1枚に緑色の蜜溝があります。ここから蜜を分泌し、虫を誘います。

前には雄しべが4本、蜜溝を挟むように立ちはだかってます。

風が強く当たるところは丈が低く、かわいらしい。高い山に似合う花、適応する花だと

思います。丁度咲き始め。花径の先の方から花が開き、下の方にはつぼみがいっぱい

ついています。

登りの途中で出会った女性が嬉しそうに言ってた「センブリを見にきた」が耳に残ります。


一羽になってたタンチョウのヒナ

2019-07-05 22:20:48 | タンチョウのいる風景

5月に生まれたタンチョウのヒナ。よちよち歩きの2羽のヒナが両親に護られ、潮の引いた

干潟で捕れたての小魚をもらっていました。あれから2週間後、再びタンチョウの親子に会

いました。

おばんです。小太郎でごじゃります。

        ◆  一羽になってたタンチョウのヒナ  ◆

引き潮が始まり、水位が30㎝ほど下がってきた干潟にタンチョウの夫婦が水の中に入り

魚を捕っていました。遠くで見つけたので、近くで観察してみることにしたのです。

曇りでくすんで見える干潟。50メートルほどまで距離を縮めると、2羽の間の足元に上半身

が浮かぶように見える黄土色したぽわぽわの小さな雛を発見しました。

2週間前に偶然出会った2羽のヒナの片割れです。両親の周りを探しましたが、ヒナは

1羽しかいません。もう一羽はきっと外敵にやられてしまったようです。

海辺のハンター、オジロワシでしょうか。遠くで狙いをつけ、高速、低空、直線で飛んでくる

鳥の王者。繁殖期に入るとオオセグロカモメやウミネコ、ウミウなどのヒナが多く捕られ、

食べられています。

体の大きさ、鋭い足の爪、鉤状にまがった力の強い嘴で襲われると一瞬でさらわれてしまい

ます。

キタキツネも可能性が大きい。毎日、パトロールして海岸や湿原を歩き回っています。

タンチョウはキタキツネが接近してくると夫婦で威嚇し、時には翼を広げ追いまわします。

キタキツネが逃げないときは長い足と鋭い嘴で攻撃します。さすがのキタキツネも身を

かわし逃げていきます。

二回りほど大きくなった雛は両親の足元に付いて回り、次々に捕ってきてくれる小魚を

もらい食べます。自分で捕るような行動を見せますが、捕れません。

一羽を失っているタンチョウの夫婦は、さすがに慎重でヒナに始終注意を向けながら、

魚やカニを捕っています。時には大きな魚を捕り、自分の食事をとっています。

ゆっくりお腹が膨れるまで、潮が上がってくるまで、ヒナとともに干潟を移動して行きます。

 


センダイハギの海

2019-07-04 11:03:18 | タンチョウのいる風景

          金色のセンダイハギに 夏至の海  ( 江部吉)

この句は送った写真に、高校の時の友人が詠んでくれた一句です。

軽い脳梗塞を起こし、三途の川を渡りかけ、美しい花畑のところで引き返してきた強者の

感想です。

生きていればもうけもの。生きていてこそ見ることができる景色です。

感性がずば抜けて研ぎ澄まされます。

負けずに撮り澄まします。

野付半島の砂丘はセンダイハギの大群落があります。番屋と番屋の間に広がる砂地に

黄色の花が咲き誇ります。

海霧に被われることが多い時期で、意外に目立ちません。人知れず最盛期が過ぎて

いきます。


エゾカンゾウ満開

2019-06-28 16:08:40 | タンチョウのいる風景

早朝は海霧に包まれる日が多いこの頃。気温も上がらず、寒さ対策を怠らないように服装

だけは気を付けています。暑いのは我慢できますが、寒さはやる気を失わせます。

おばんです。小太郎でごじゃります。

            ◆  エゾカンゾウ満開  ◆

気温13度、水滴がいっぱいついたエゾカンゾウの花がすでに花を開いています。新鮮な

橙色。しっとりと落ち着いた色合いです。太陽が出ていると眩い色に発色しますが、霧を

通した光にはしっぽりした色合いになります。

私はこの色合いの方が好きです。野付半島の草原のように広大に咲き誇るとこのしっぽり

色が落ち着きます。

早朝から開花するエゾカンゾウ。夕方にはこの瑞々しさや張りが薄れ、美しさも半減しま

す。鳥も花も早朝が一番。湿った空気の中で色香をたっぷりためて開く花弁。惚れ惚れし

ます。

花径の先端には花蕾が3-6個ほど付き、満開の謳歌を維持していきます。2週間ばかりの

繁殖期です。

最近はエゾジカが増え、花芽の時期に食べられることが多いので、場所によっては以前の

ような美しさは消え失せているところがあります。

20年前にはエゾジカは少なく花芽を食べられることはありませんでしたから広範囲に咲き

誇っていました。どこも馬や牛が放牧されていた場所です。馬、牛たちは食べなかったんで

しょうね。

今ではエゾジカが定住したところではほとんどエゾカンゾウが見られません。葉や花茎が食

べられている食痕を見つけるたびに、試練だと思うようにしています。