牧草の刈入れが終ると若きタンチョウたちが牧草地にたくさんやってきます。草に隠れていた
地面が露出し、そこに住む生き物たちが採りやすくなるからです。
おばんです。小太郎でごじゃります。
★ タンチョウの若者 ★
牧草に取りついていたバッタや地面の中のミミズ、牧草の種など食べるものがけっこうあります。
とくに刈入れ直後はたくさん手に入ります。早朝からやってきてひたすら食べ、温かくなると
のんびりとくつろぎます。このくつろぎの時間がゆるくて好きです。
牧草の刈入れが終ると若きタンチョウたちが牧草地にたくさんやってきます。草に隠れていた
地面が露出し、そこに住む生き物たちが採りやすくなるからです。
おばんです。小太郎でごじゃります。
★ タンチョウの若者 ★
牧草に取りついていたバッタや地面の中のミミズ、牧草の種など食べるものがけっこうあります。
とくに刈入れ直後はたくさん手に入ります。早朝からやってきてひたすら食べ、温かくなると
のんびりとくつろぎます。このくつろぎの時間がゆるくて好きです。
大雪山に今季初の積雪です。例年より遅いそうですが、今朝は乾燥した冷気が入ってきた
のが肌でしっかり実感できました。いよいよ北極からの寒気団が降りて来ました。
おばんです。小太郎でごじゃります。
★ タンチョウが畑に集まりだしました ★
作物の収穫がたけなわです。小麦、ジャガイモ、テンサイの刈入れが終わり、さっぱりした
農地になりました。小麦畑は刈入れ機が入り、麦穂だけの収穫が行われ、茎や葉は残されて
います。ジャガイモやテンサイ畑は掘り起こされ、地面はきれいに整地されています。
そこにタンチョウの群れがやってきています。その数が少しずつ増えてきています。
9羽だったのが、行くたびに19羽、28羽と確実に増加しています。
情報が拡散し、ばらばらだった小さな若者の群れが集まってきているのです。縄張りを
持たない若者はフレンドリーで、食べ物を巡って喧嘩をしません。ゆったりと落ちた麦の
実を拾って食べています。土の中の虫を食べています。
これからデントコーンの刈入れが終るとトウモロコシの実がたくさん落ちるので、さらに
たくさんのタンチョウが集まってきます。
タンチョウだけでなく、オオハクチョウや亜種ヒシクイ、カモたちが集まるようになると
それはそれは素晴らしいワンダーランドになります。
営巣地の周辺でヒナを育てていたタンチョウの夫婦が大きくなったヒナを連れて、
行動範囲を広げています。最近、中標津周辺は小麦やデントコーン、ソバと穀物を
栽培する農地が増えてきて、タンチョウの行動に変化をもたらしています。
おばんです。小太郎でごじゃります。
◆ タンチョウの親子 ◆
畑が増える前は二番草に発生するバッタを食べに親子や若き群れが集まっていましたが、
今は、刈入れが終った麦畑に集まっています。
ほとんどが4、5歳までの若きタンチョウです。春先から群れを作り、食べ物を求め
移動しながら生活しています。縄張りを持つ夫婦のタンチョウの攻撃をかわしながら
生活していた群れはこれぞとばかりに集まってきます。
なわばりを持つ夫婦のタンチョウも秋に入ると縄張り意識が薄れ、畑に来る若き群れを
さほど追いかける様子がありません。
夫婦もすでに自分たちと同じ体格になったヒナを連れ、畑にやってきています。群れに
混じることはありませんが、攻撃して追い出すことはありません。
かえって群れと一緒にいる方が、ヒナを狙う外敵からの危険が減るようで、ピリピリ
していません。多ければ監視の機能が上がり、突如襲われる危険がずっと減ると思えます。
タンチョウが集まるのは人の気配が少ない早朝です。のんびり、ゆったり、集中して
落穂から種を食べる様子は牧歌的で、いいものです。
しかし、警戒心は怠らず、私の姿、自動車の姿でゆったりと遠のいて行きます。安全な
距離をきちんと取るんです。
野付半島は砂嘴の半島。知床半島の海岸段丘や山から流れ出した土砂がオホーツク海から
根室海峡に流れてくる海流により運ばれ、3000年以上の時間をかけ蓄積してできたものです。
おばんです。小太郎でごじゃります。
ヒョウモンの仲間
◆ 蝶を引き寄せるエゾオグルマ ◆
標津町の茶志骨の丘陵を起点に運ばれてきた土砂が沖合に堆積しながら成長してきた半島。
今では起点から半島の先部まで26キロ以上はあります。しかも毎年、数十メートルは
尾岱沼に向け伸びているのです。
モンキチョウ
ここ10年、エルニーニョ現象による気候変化で根室沖で爆弾低気圧が急速に発達し、
流されてきた土砂が強風で押し上げられます。砂が半島を乗り越え、湾内に入ってきます。
おかげで毎年、先端部は砂が乗り上げ、せっかく生えて定着しようとする植物を埋めて
しまいます。そのため、根を地下にしっかり伸ばし、上部が埋まっても生きながらえる
植物だけが何とか定着し、翌年新芽を出してきます。
その代表格がエゾオグルマです。観察していると積砂が30㎝以上になっても芽を出すのが
エゾオグルマです。タフなハマニンニクよりも早く出てきます。塩をたっぷり含んだ砂浜で
生き延びる力を発揮する第一人者と言っても過言ではありません。
砂だけの場所よりも流木のそばで成長してくるエゾオグルマの方が葉が肉厚で緑、緑して
成長がいいのです。がっちりとして草丈が高く伸びます。
ヒメアカタテハ
風が強い海岸ですが、それにも負けず太くたくましい茎を育みます。その先に散房花序に
なった黄色の頭花をたくさん咲かせます。一つ一つの花はヒマワリに似ています。
たくましいという言葉がぴったり当てはまる花です。美味しい蜜が出るのか、たくさんの
蝶や蜂を引き寄せます。太陽が当たり、風が穏やかだとヒョウモンやヒメアカタテハ、
モンキチョウ、マルハナバチやらがひっきりなしで集まってきます。
くるくる巻きの蜜吸い口器伸ばし、花蜜のあるところを探しながら動かしています。
触角を動かし、周りを探っています。
モンキチョウ
見ているだけで時間が過ぎるほど彼らの口器の動かし方は面白い。先をちょんちょんと
動かし、見つけるとすーっと差し込みます。器用なんです。そこだけが生きているように
見えるのです。
ぐいぐい引き込まれます。
鳥の繁殖期がほぼ終わりに近づきました。タンチョウはヒナの保育に邁進している夫婦、
失敗した夫婦、若いタンチョウのグループに分かれます。
おばんです。小太郎でごじゃります。
◆ 干潟のタンチョウ ◆
保育中の夫婦はヒナに付きっ切りで、すごく警戒心が強く、神経質になりオープンな
場所にはほとんど出てきません。ところが失敗した夫婦や若きものは広大な干潟に
出てくることが増えてきました。
とくになわばりを持っている夫婦は潮が引くと真っ先にやってきて、アマモの下に隠れ
ているギンポやカレイ、カニなどを捕って食べています。
干潟を遠くから双眼鏡で探すと白い小さな姿のタンチョウ夫婦を見つけることができます。
潮目が変わるころ近寄って行くとすっかりお腹が膨れたのか、のんびりと毛づくろいしたり
してくつろいでいます。のどかな干潟の風景にとてもマッチして風情があります。
脅さないように警戒されない距離で待つこと一時間。押し寄せる潮に押し出されるように
近寄ってきます。そのうちクルー、クルーと互いに鳴きだし飛び立ちの準備に入ります。
それが合図です。大きい方のタンチョウ(たぶんオス)が前傾して走り出します。すぐ、
小さい方のタンチョウが続きます。大きな歩幅で水しぶきを上げ、離陸姿勢に入ります。
力強く、水面を切るようにスピードを上げます。
飛び上がると力強く翼を煽り、高度をぐんぐんあげます。脚は後方に伸ばし、体と水平に
します。姿勢が整うとさらにスピードを上げ、縄張りの中心、湿地の方へ飛んでいきます。
お腹が膨れれば、干潟に用はありません。安全な湿地へ。