こーすけの独り言 ~言霊を求めて~

日々感じた事、特にBOOK・OFF徘徊や歌詞に関することなど
たまに「こばな詞」というものをしたためる癖あり

メンコのプリンセスちゃん

2018-12-12 01:09:20 | こばな詞のはじめ

だいぶ前に書いた「君は僕のプリンセス」という「こばな詞」があるんだけど。

それを書いているときに、同時上映的に幼馴染が外国人だった場合のストーリーが浮かんだのです。

↑こんな女の子のプリンセスちゃん。

何でこっちの発表が遅れたのかというと、全然まとまらない病が酷かったから。
もう、長くなっちゃってね。
切り捨てる作業ってのは付け足すよりはるかに難しいよね。
だから結局、結構長いままで完成とすることにしたのです。

読む人がいない気楽さというかなんというか。

少し前に外国人留学生がやってくるような「こばな詞」を書いたような気もするけど・・・
痴呆風味という事でお許しを。

--------------- キ リ ト リ ---------------
「メンコのプリンセスちゃん」 詞 Kosuke Yamada

昔々 近所の公園で一緒に遊んだ女の子の話
名前が長くて難しくて だけど金色の髪の毛が
綺麗だったから「プリンセスちゃん」て呼んでいたんだ

プリンセスちゃんは何故かメンコが大好き
だけど勝負はしない平和主義で無邪気で無垢なコレクターちゃん
なかでも彼女がとても熱心に集めてたのが
似つかわしくない「ライダーシリーズ」だったんだ

ある日プリンセスちゃんが遠くに行っちゃうなんて
知らされ僕の胸は「キューン」って言った
泣きじゃくるプリンセスちゃんに笑顔を見せてって
僕の自慢の彼女がいつも欲しいと駄々をコネてねだってた
「ライダーマン」の珍しい 派手な丸いメンコをそっと手渡したんだ


時は流れ 13年が経ち受験戦争のド真ん中の話
図書室の隅にいつも座り 長い黒髪がどことなく
顔にそぐわない黒縁メガネの女子がいるんだ

「マジメガネッ娘」とあだ名をつけて揶揄ング
だけど心の端で惹かれてると視線の先で悟っちゃったり
とある日 偶然前を歩いてた彼女が僕に
拾わせるように生徒手帳を落としたのさ

手帳を拾って声をかけようと思った時
はみ出たパウチされた「古ぼけたメンコ」
気になるし胸が騒ぐので手帳から取り出しマジマジ見ると
あの珍しくとっても懐かしい「ライダーマン」
静まり返る図書室に響き渡る「プリンセスちゃん?」謎の裏声


暫くは恥ずかしくって図書室には近づけない笑い者の僕
「図書室のプリンスちゃん」とあだ名まで付けられちゃった笑い者の僕
それなのに裏声の時 マジメガネッ娘はとっても嬉しそうだった


その数日後彼女と話す機会が到来
メンコの入手先を真っ先に問うと
「別れ際 あなたが私にくれた宝物よ」
プリンセスちゃん 本物なんだ 涙を堪えるのに必死です
何故髪の毛が黒いとか根掘り葉掘りほじくリングな気持ちを抑え


それよりもなんでこんな古びたメンコを
年中持ってるのか一番知りたい
「鈍いのね」メガネを外して見せたその笑顔は
昔と同じプリンセスちゃん 今でも僕の大好きな笑顔
「同じ大学行きたいな」その言葉にときめいちゃって僕は赤面
それと同時に絶対に負けられない戦いがあるって
本当なんだと実感し2つの意味で胸が「キューン」って言ってます

--------------- キ リ ト リ ---------------

メンコで遊ぶなんて、ザ・昭和だなぁ。
何気にキーマンとなった

ライダーマン。
僕が小さい頃は人気がなかったなぁと思い、主役級に引き上げてあげました。

外国人は日本の古い文化が好きという固定観念からメンコを登場させた次第。

実際、小さい丸メンなんてものは勝負にも使えないしホントにコレクションでしかなかったな。

自分の昔の思い出も織り交ぜながら、なかなか楽しく書けた「こばな詞」でした。

 

ではでは。

コメント
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