剣道の理念は「剣の理法の修練による人間形成の道である」とあります。私はこれを「どうしたらもっと剣道がうまくなれるのかと悩み求め続ける事で、人として成長していく事」という風に理解しています。つまり剣道は、人を成長させてくれるという事です。そしてこれは、どんなスポーツにも言える事だと思います。
武道・スポーツは、楽しみながらも人を成長させてくれる、素晴らしい物です。その、人を成長させてくれるはずのスポーツにおいて、「相手を潰せ」なんて、ありえない事です。勝つためにならルール無視で何をしてもいい、いわんや相手を故意に怪我させてやろうなんて事は、10000%ありえません、ナンセンスです。そんなら武道もスポーツもしない方がいい。試合というのは「試し合う」と書きます。日頃の修練の成果を相手に協力してもらって、試させてもらう機会です。試合は特に稽古と違って「真剣に」、試させてもらえる好機です。でも真剣だからこそ、試合の相手には感謝し失礼が無いようにしなければならないはずです。もちろん猛々しい試合もあるでしょうが、それは確実にルールの内。勝利至上主義が「勝つためになら何でもしていい」という意識を生むなら、私は断固それに反対です。
その昔地元の剣道大会で見た、中学生同士のものすごい試合の事が忘れられません。地元のエースと言われていた有名人二人の試合で、相手を睨みつけるようにしてからのものっすごい気合、そしてバッチバチの打ち合いにものすごい体当たり。そして倒れた相手にも、容赦なく竹刀を向けたりと。まあもう本当に「殺気」に満ち満ちた試合で、見てるこっちが怖くなったものでした。「いやー、今日はすごい物見たなあ、よほど仲が悪いんだろうなああの二人は…」なんて思いながら会場を去ろうとした、その時。まさにその二人がまるで肩を組むようにして、楽しそうに笑いながら話をしてる姿を、私は見つけたのでした。二人のその清らかで柔和な笑顔を見た瞬間の、あらゆる思いが入り混じった感情は、今でも言葉になりません。ただその時に、いつかきっと私も剣道を始めようと思いました。
私はこれからも「謙虚で誠実なヘタクソ」「潔く格好良い敗者」であり続けたいと思います。言い訳ではなく、その為に私は剣道を始めたのですから。そしていつか見たあの二人のような時間が持てたなら、何よりも幸せです。
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