Fedoraブログ

Linuxのディストリビューション、FedoraCoreに関して日々感じたことを綴っています。

西方の大君主

2006-01-24 00:22:25 | 日々不精進
Amazon.co.jp:西方の大君主―マロリオン物語〈1〉ハヤカワ文庫FT: 本

 「ベルガリアード物語」続編、「マロリオン物語」です。
リヴァ王ベルガリオンが邪神トラクを打ち破り、世界が平和に包まれた後の物語です。


 第1部 谷
ガリオンに<珠>を手渡したエランドの視点で描かれます。
エランドはベルガラス、ポルガラ、そして彼女の夫となったダーニクと共に、一路谷を目指します。
彼らは、彼が生まれてからずっと持ちえなかった愛情に結ばれた家族であり、そして谷は同じく持ち得なかった「わが家」なのです。
谷のはずれにあるポレドラの小屋で、エランドはポルガラとダーニクに育てられることになりました。
その生活はまさに幸福そのものであり、彼は毎日が満ち足りていました。
ある日、エランドの前にシラディスを名乗る、目隠しをした女性が現れました。
彼女は彼にあることを告げ、そして音もなく消え去っていきました。

 ある理由からベルガラス、ポルガラ、ダーニク、そしてエランドはリヴァを訪れます。
真夜中ガリオンとエランドは、宿命の声によってリヴァ王の剣が掛けられている謁見の間に呼ばれます。
その時<珠>が怒っているように赤く輝き、彼らの頭の中で声が響きわたりました。
「ザンドラマスに気を付けろ!」

 ガリオンとエランドはその夜に起きたことをベルガラスに話し、彼はガリオンに予言の書を研究するように命じます。
ある日ベルガラスとエランドはレルグと共にプロルグを訪れることになりました。
そこでベルガラスは現ゴリムからある事実を聞かされます。
「邪悪な石が生きている」と。
そしてその石の名前こそ、サルディオンだったのです。

 第2部 リヴァ
<西方の大君主>、<神を屠る者>、<西海の主>という呼び名を持つリヴァ王ベルガリオンの視点で描かれます。
王という仕事にようやく慣れてきたガリオン。
<西方の大君主>という肩書を持つために、西方の諸王が厄介事を彼に持ち込んでくることは度々ありましたが。
それでも<リヴァの番人>ブランドやその次男であるカイルの助けもあり、彼は何とかそれらの問題を解決していました。
ある日ガリオンは妻であるセ・ネドラについて、アローン人達がある懸念を抱いていることを知ります。
それによりセ・ネドラも神経質になって……。
ガリオンは問題を解決してもらうために、ポルガラをリヴァに呼びました。

 どうにも繋がらない。
2つの文章の間にあるシミのせいで"ムリンの書"のある一節が意味をなさないことに腹を立てるガリオン。
たかが一語分の大きさのシミなのに、何故か文章が繋がりません。
ガリオンはそのシミの下に隠された言葉を読むべく、"ムリンの書"の原本を読んでみることに。
"正しい光"で原本を見たとき、ガリオンの目には驚くべき予言がその姿を現しました。

 第3部 アロリア
同じくガリオンの視点で描かれます。
ブランドが何者かに惨殺された!
そのニュースを聞いたガリオンとベルガラス、ポルガラ、ダーニク、エランドは急いでリヴァに駆けつけます。
一行はリヴァに着いてすぐに、カイルからその犯人達がチェレク人の一派であることを聞きます。
しかもその一派はチェレク王アンヘグの署名と印がある文書を持っていて……。

 アロリアと熊神教徒達との戦争が始まります。
当然その戦争の先頭に立つのは<西方の大君主>であるベルガリオン。
もちろんアローンの諸王やベルガラス達も戦争に参加しています。
熊神教徒達が要塞化して艦隊を建造している、チェレクのジャービクショルムが戦争の舞台となります。
様々な策を講じた末に、ジャービクショルムを落としたベルガリオンの耳に、セ・ネドラの悲痛な声が響きわたって……。


 ベルガリオンと仲間達の新たな旅。
行く先に待ち受けるのはザンドラマスという<闇の子>と、悪と呼ばれるサルディオン。
果してベルガリオンは無事に探索の旅を終えて、最終的な選択を行うことが出来るのでしょうか。
そして、予言が示す<闇の神>とは一体誰のことなのか。
全てを決する運命の旅が今、始まります。


 という訳で。
レビューというか、ネタバレに近いあらすじになってしましましたね。 (^^;
まだ読んでいない方申し訳ないです。
まぁかなり大雑把かつ慎重に書いたので、読む楽しみを奪うものにはならないと思いますよ。

 今までの「ベルガリアード物語」や「魔術師ベルガラス」、「女魔術師ポルガラ」を読んだ方は、今巻のボリュームに圧倒される(?)と思います。
何といっても約600ページ。
初めて手に取ったときはその分厚さに驚きましたよ。
……なのに一晩徹夜で読みきってしまうとは。
しかも「最初から読み直し」も既に終わっていたり。 (^^;
それくらい面白くて夢中になるってことですね、ハイ。


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