Fedoraブログ

Linuxのディストリビューション、FedoraCoreに関して日々感じたことを綴っています。

Tips: ファイルを圧縮・解凍しよう

2006-03-17 18:42:26 | FC Tips
 今回のtipsは圧縮・解凍コマンドについてです。
Linuxでよく用いられる圧縮ファイルに関するコマンドを紹介します。 (^-^)

 tarはあくまでもファイルをまとめるだけのコマンドで、gzipやbzip2のフィルタを利用して圧縮しています。
(1) tar.gz、tgz形式
圧縮: $ tar -zcf foo.tar.gz foo
解凍: $ tar -zxf foo.tgz

(2) tar.bz2、tbz2形式
圧縮: $ tar -jcf foo.tar.bz2 foo
解凍: $ tar -jxf foo.tbz2

(3) zip形式
圧縮: $ zip -r foo.zip foo
解凍: $ unzip foo.zip

(4) lzh形式
圧縮: $ lha -c foo.lzh foo
解凍: $ lha -x foo.lzh

(5) rar形式 (ここからlinux版RARコマンドをダウンロード出来ます)
圧縮: $ rar a -r foo.rar foo
解凍: $ unrar x foo.rar もしくは $ rar x foo.rar

 番外編 (笑)
(6) rpm形式
解凍 : rpm2cpio foo.rpm | cpio -id

(7) src.rpm、srpm形式 (解凍される場所に注意)
解凍: rpm -ivh foo.src.rpm

 補足1。
linux版RARコマンドをDL&解凍すると、その中には3つの実行ファイル(rar、unrar、rar_static)があると思います。
基本的にはrarコマンドだけで事足りるので、unrarやrar_staticは捨てちゃっても構いません。 (オイ)

 補足2。
src.rpm形式のファイルに関しては、あらかじめ解凍する場所を指定します。
大抵、rootでは/usr/src/redhat/を、一般ユーザでは~/rpm/を指定することが多いでしょう。
これは~/.rpmmacrosで以下のように指定します。

%_topdir /home/[一般ユーザ名]/rpm


 とりあえずはこんな感じでしょうか。
上で挙げた以外にも圧縮・解凍コマンドがあると思います。 (ただ思いつかなかっただけ)
本末転倒なことを言ってしまえば、ファイルの圧縮・解凍用のGUIソフト(File Roller)があるので、わざわざコマンドを入力する必要は無かったり……。 (^^;

Tips: Vim(gVim)での文字化け解消

2006-03-02 00:13:44 | FC Tips
 久しぶりにTipsの更新ですね。 (^^;
最近はネタも尽きてきたので、中々書くことが……。
とにかく、頑張っていきましょ~。 (謎)

 VimやgVimを利用している場合、システムエンコードと日本語テキストファイルのエンコードの違いにより、文字化けを起こす時があります。
その文字化けを自動的に解消する方法を紹介します。
ただし全ての日本語ファイルの文字化けを解消出来る訳ではないということに注意してください。 (汗)

 まずはシステムエンコードを調べます。
色々調べ方はありますが、例として以下のコマンドを使います。
$ printenv | grep LANG
もし"LANG=ja_JP.eucJP"と表示されればシステムエンコードはEUC-JPです。

 このシステムエンコードを利用して、vim(gvim)の設定ファイル[~/.vimrc(~/.gvimrc)]に以下を追加します。

set encoding=euc-jp
set fileencodings=iso-2022-jp,sjis,utf8

 以上で日本語のファイルも正常に読み込むことが出来るようになります。
もしシステムエンコードがEUC-JPでなければ、適宜encodingとfileencodingsの値を変更してください。


 ちなみに。
僕のFCではEUC-JPがシステムエンコードになっています。
これはUTF-8ではtetex(というかplatex)が使えないからです。 (現在はどうか知らないが)
texを使わなくなったら、あえてEUC-JPである必要もなかったり。
……そういえば、システムエンコード変更のTipsを書いていなかったな。 (オイ)

Tips: gtk-2.0のテーマを設定しよう

2006-02-01 20:35:38 | FC Tips

 Blackboxを使うようになってから気付いたのですが、僕はgtk-2.0のテーマに関する設定をしていなかったようです。
Xfceの時は、xfce-settiong-showで設定してxfce-mcs-manageで反映されていましたから。
という訳で、個人ユーザでgtk-2.0のテーマを設定する方法です。

 まずはデフォルトのテーマ設定ファイルのコピー。
$ cp /etc/gtk-2.0/gtkrc ~/.gtkrc-2.0
ちなみに~/.gtkrc-2.0の中身はこんな感じになっているはずです。

gtk-theme-name = "Clearlooks"
gtk-icon-theme-name = "Clearlooks"

 gtk-theme-nameでgtk-2.0のテーマを、gtk-icon-theme-nameでgtk-2.0のアイコンテーマを設定するようです。
つまり、この部分で自分好みのテーマを指定すれば、それがgtkアプリケーションに反映される訳です。

 gtk-theme-nameでは、/usr/share/themes/ の下にあるディレクトリ名を指定します。
gtk-icon-theme-nameでは、/usr/share/icons/ の下にあるディレクトリ名を指定します。
僕の環境では↓にしました。 (RodentはXfce-icon-themeパッケージに入っている)

gtk-theme-name = "Crux"
gtk-icon-theme-name = "Rodent"


 以下蛇足。
もしXのログイン時にgdmを使っていて、かつ標準のGreeterを使っていれば、これでもgtkのテーマを設定できます。
編集するファイルは、/etc/X11/gdm/gdm.conf です。
このファイルの中からGtkThemeという部分を探して好きなテーマを指定します。

GtkTheme=Crux

 ログアウト&ログインすれば、指定したテーマでログイン画面が表示されるはずです。
……と言っても、ログイン画面からも設定出来るため、そちらで設定した方が簡単だったり。 (^^;

Tips: ハイバネーションをしよう

2006-01-11 14:09:40 | FC Tips
Tips: サスペンドをしよう

 前回のサスペンドに続いて、今回はハイバネーション(休止状態)を実行させる方法をご紹介します。
僕のノートPCのように、バッテリーが1秒もたない(!?)ようなPCではサスペンドは(怖くて)実行出来ないので、今回ご紹介するハイバネーションを使ってください。
当然の如く、At Your Own Riskでお願いしますね。

 何をするのかと一言でいえばソフトウェアサスペンドです。
もし「そんなものとっくに知ってるよ」という方がいらっしゃいましたら、以下は読まなくても全然問題ありません。 (^^;
では早速ダウンロードです。

 Software Suspend Downloadsから、以下のパッケージをDLしてください。
  • kernel-2.6.14-1.1656_1.rhfc4.cubbi_swsusp2.i686.rpm
  • hibernate-1.12-1.i386.rpm
  • swsusp2-mkinitrd-4.2.15-1.cubbi7.i386.rpm
  • swsusp2-userui-0.6.3-0.fc4.cubbi1.i386.rpm
  • swsusp2-userui-fbsplash-0.6.3-0.fc4.cubbi1.i386.rpm
  • swsusp2-userui-snowboardtux-0.6.3-0.fc4.cubbi1.i386.rpm
    上のサイトにはsrc.rpmもあるので、ご自分で再構築してくださってもOKです。
    ちなみに僕はkernel以外は再構築しました。 (短時間で済むので)

     インストールです。
    # rpm -Uvh hibernate-1.12-1.i386.rpm
    # rpm -Uvh swsusp2-mkinitrd-4.2.15-1.cubbi7.i386.rpm
    swsusp2-userui-0.6.3-0.fc4.cubbi1.i386.rpm
    swsusp2-userui-fbsplash-0.6.3-0.fc4.cubbi1.i386.rpm
    swsusp2-userui-snowboardtux-0.6.3-0.fc4.cubbi1.i386.rpm
    # rpm -ivh kernel-2.6.14-1.1656_1.rhfc4.cubbi_swsusp2.i686.rpm
    もし依存関係でエラーが出たら、その都度必要なパッケージをインストールしてください。 (汗)

     次に設定です。
    /etc/hibernate/hibernate.confをhibernate.confを参考に設定してください。
    ……というのは少々ナゲヤリなので、僕が変更した部分だけでも列挙しますね。
    赤字が変更した部分、青字がコメントを外した部分、緑字がコメント化した部分です

    # /etc/hibernate/hibernate.confから抜粋
    # EnableEscape yes # (1)
    # DefaultConsoleLevel 1 # (2)
    ProcSetting userui_program /sbin/suspend2ui_fbsplash # (3)
    Distribution Fedora # (4)
    DownInterfaces eth0 # (5)
    UpInterfaces auto # (6)
    UseDummyXServer yes # (7)
    XStatus x # (8)
    XSuspendText Preparing to suspend... # (9)
    XResumeText Resuming from suspend... # (10)
    XosdSettings --font
    -misc-fixed-medium-r-semicondensed--*-120
    -*-*-c-*-*-*
    --colour=Green --shadow 1 --pos bottom --align
    center --offset 50
    # (11)

     では簡単に説明。
    (1)~(2)は文字どおりコメント化しただけです。
    (3)ではハイバネーション及びレジューム(回復)時に、上のペンギン画面を表示出来るようにしています。
    その場合はFCをフレームバッファモードで起動する必要があります。(Tips: フレームバッファモード参照)
     ただしkernel-2.6.14-1.1656_1.rhfc4.cubbi_swsusp2ではハイバネーションは大丈夫なのですが、レジュームに失敗するみたいですねぇ……kernel-2.6.14-1.1644_5.rhfc4.cubbi_swsusp2では問題無かったのですが。
    という訳で、カーネルのバージョンによっては(3)の部分をコメント化あるいは/sbin/suspend2ui_textに変更してください。

     (4)はディストリビューションを指定しただけです。
    (5)、(6)はコメントを外しただけです。
    (7)は、レジューム後に何故かmplayerやxineで動画を見ることが出来なくなったため、それを回避するための苦肉の策です。 (^^;

     (8)はハイバネーションやレジューム時の状態をXで表示させるために変更しました。
    (9)~(11)は(8)と同じ理由でコメントを外しています。
    ちなみに(8)にXを使う場合は、xosdが必要になります。
    # yum install xosd
    でOKですが。
    また(8)にはxの代わりに、gnomeやkdeを指定することも可能です。

     最後に/boot/grub/grub.confの変更です。
    swapスペースがどのデバイスファイルかあらかじめ確認しておいてください。
    僕の場合は/dev/hda5でしたので、/boot/grub/grub.confのカーネル指定部分に以下のような設定をします。
    赤字の部分が付け加えた部分です。
    kernel /vmlinuz-2.6.14-1.1656_1.rhfc4.cubbi_swsusp2 ro root=LABEL=/ resume2=swap:/dev/hda5 rhgb quiet vga=791

     では、ハイバネーションをしてみましょう。
    # /sbin/hibernate

     無事ハイバネーションが終われば、当然次はレジュームです。
    電源ボタンを押して、ハイバネーションしたカーネルを選択してブートしてください。
    最初はFCの普通の起動画面に見えますが、これで既にレジューム画面に入っています。
    無事レジュームが完了したら、ハイバネーションした時の状態の画面が表示されるはずです。

     赤字で書いたように、ハイバネーションしたカーネルではないものを選択して起動させるとデータが壊れたり、最悪ファイルシステムエラーで起動しなくなります。
    レジューム時には充分に注意してくださいね。
    ちなみに今回もacpidには触れないので、必要な方はご自分で調べてくださいね。 (^^;


     いかがでしたでしょうか?
    ……え? 長すぎて飽きたって?
    いや、本当はもっとコンパクトにまとめるつもりだったのですが…気づくとこんなに長くなってしまいました。
    まだまだ精進が足りませんね。

     余談ですが。
    kernel-2.6.14-1.1656_1.rhfc4.cubbi_swsusp2で/sbin/suspend2ui_fbsplashを使おうとして、imgファイルをいじっていたらファイルシステムエラーが起こり……
    FCが起動しなくなりました。 STO
    repair画面で
    # /sbin/fsck -c
    を実行して何とかなりましたが……怖かったですよ、マジで。
    くれぐれもハイバネーション&レジュームは気を付けて実行してください。
    そして出来ないと思ったら、即座に諦めるのも1つの手かと……。

  • Tips: サスペンドをしよう

    2006-01-05 20:14:19 | FC Tips
     FCではACPIを利用してサスペンドやハイバネーション(休止状態)を行うことが出来ます。
    ちなみにサスペンドは状態をメモリに保存するタイプで、ハイバネーションは状態をディスクに保存するタイプです。
    つまりハイバネーション中は電力を必要としませんが、サスペンド中はメモリの保持のために若干の電力を必要とします。
    まずはACPIの状況を調べてみましょう。

     最初にFC起動時のカーネルオプションで
    acpi=off
    なっていないことを確認してください。

     次に以下のコマンドを入力してください。
    $ cat /proc/acpi/sleep
    僕の環境では出力結果は
    S0 S3 S4 S5
    となりました。

     これは
    S3 はH/Wによるサスペンド
    S4 はOSによるハイバネーション
    S5 はシャットダウン
    がサポートされていることを示しています。

     早速サスペンドを行ってみましょう。
    # echo -n 3 > /proc/acpi/sleep
    これでサスペンドに入ります。

     次にレジューム(回復)です。
    コマンドではなく普通に電源ボタンを押してください。 (^^;
    次にシステムクロックをハードウェアクロックに合わせます。
    # /sbin/hwclock --hctosys
    これでレジューム終了です。
    ドライバ関連でエラーが起こるかもしれませんが、その時は適宜必要なコマンドを実行する、ということで。 (汗)
    折角なのでシェルスクリプト(sus.sh)でも作りましょうか。


    #!/bin/sh

    # rootでsus.shを実行させる
    who=`whoami`
    if [[ $who != "root" ]]; then
    echo "Please input root password"
    su -c $0
    exit
    fi

    # HDDにキャッシュを書き込む。
    sync
    sync

    sleep 2

    # サスペンドするためのコマンド。
    echo -n 3 > /proc/acpi/sleep

    # サスペンド復帰後は、ここから下が実行される。
    sleep 2

    # システムクロックをハードウェアクロックに合わせる
    /sbin/hwclock --hctosys

     acpidを利用して、電源ボタンを押すとサスペンドする、ということも可能ですが今回は紹介を控えます。
    というより、僕の環境ではacpidを使っていないので、その作業をしていないのです。 (^^;
    シェルスクリプトを作ってしまえば、1つのコマンドでOKなので必要ないかなぁ~って。
    と言う訳で、acpidを利用したい方はご自分でお調べください。 (なげやり)


     実は。
    FCのカーネルはデフォルトでハイバネーションをサポートしていません
    ですから
    # echo -n 4 > /proc/acpi/sleep
    としても何も起こりません。 (^^;
    ハイバネーションを行うにはカーネルの再構築が必要なのです。
    ……と言いたいところですが、実はカーネルの再構築をせずにハイバネーションを行う方法があります。
    この方法については次回のTipsでご紹介しましょう。


    参考サイト
    FIVA MPC-205でLinux WS - ハイバネーションの設定

    Tips: Java 1.5.xで日本語を表示させよう

    2005-12-28 09:29:12 | FC Tips
     FCにJavaを入れてすぐの状態では日本語を表示出来ないはずです。
    それを解消しよう、というのが今回の趣旨。
    基本的にはJDKの場合である$JAVA_HOME/jre/lib/fontという書き方を使っています。
    JREの場合は$JAVA_HOME/lib/fontのように置き換えてください。
    またこれはJava 1.5.xの場合の対処法ですので、1.4.x等では使えません。(汗)

     方法は2つあります。
    1つ目は、$JAVA_HOME/jre/lib/fontconfig.properties.srcを編集する方法。
    2つ目は、$JAVA_HOME/jre/lib/fonts/fallbackを作成し、そこにフォント(のシンボリックリンク)をコピーする方法です。
    今回は簡単な2つ目の方法でいきましょう。 (^^;

     最初にディレクトリの作成です。
    # mkdir $JAVA_HOME/jre/lib/fonts/fallback

     次に作成したfallbackディレクトリにフォントのシンボリックリンクを張りましょう。
    まずはfallbackに移動。
    # cd $JAVA_HOME/jre/lib/fonts/fallback
    次にシンボリックリンクの作成。
    # ln -s /usr/share/fonts/japanese/TrueType/kochi-gothic-subst.ttf ./
    # ln -s /usr/share/fonts/japanese/TrueType/kochi-mincho-subst.ttf ./
    以上です、簡単でしょ?

     最後に一旦ログアウトして設定を反映させればOKです。
    試しに、このgooブログにあるおえかきツールでも使ってみてはいかが?
    それと僕は試していませんが、kochi以外のフォントでも問題無いと思います。


     以下蛇足。
    もし
    $ printenv | grep JAVA_HOME
    で何も表示されなければ、Javaのホームディレクトリが指定されていません。
    ~/.bashrc等で指定しておくと良いかも。 (特に問題無かったりもしますが)
    何故か(?)自動的に登録される場合もあるので、その場合は適宜ということで……。

     /usr/local/j2sdkにJavaをインストールしたとすると、
    export JAVA_HOME="/usr/local/j2sdk"
    export JDK_HOME="$JAVA_HOME"
    export JRE_HOME="$JAVA_HOME/jre"
    export CLASSPATH=.:$JAVA_HOME/lib/tools.jar
    export PATH="$PATH:$JAVA_HOME/jre/bin:$JAVA_HOME/bin"
    を~/.bashrc等に記述しておけばOKです。

    Tips: コンソールで日本語入力しよう

    2005-12-27 22:14:56 | FC Tips
     コンソール三部作完結編です。 (大袈裟)
    文字通りコンソールでの日本語入力の方法について紹介します。
    まずは準備が必要です。

     必要なものは、uim(-anthy)、フレームバッファモード、JFBTERMです。
    コンソールバッファとJFBTERMの代わりにkonでも良いのですが、JFBTERMの方が使い易いでしょう。
    上記3つの導入に関しては以下のエントリを参照してください。

  • Tips: uim-anthyを使おう
  • Tips: フレームバッファモード
  • Tips: JFBTERMを使おう

     ではまずはコンソールをフレームバッファモードで起動してください。
    ランレベル3でLinuxを起動するか、ランレベル5の状態から[Ctl]+[Alt]+[1-6]でコンソールを起動します。

     次にJFBTERMの起動です。
    $ jfbterm

     最後にuim-fep(uimに付属)の起動です。
    $ uim-fep

     これで画面左下に"直接入力"と表示されれば完了です。
    ちなみにAnthyのオン/オフはGUIと同じキーで行い、Anthyオン時には(通常は)画面左下に"ひらがな"と表示されるはずです。
    uim-fepを抜けるには、JFBTERMと同じく
    $ exit
    でOKです。

     最後に注意です。
    コンソールでは、[Shift]+[→ or ←]での文節伸長or短縮が出来ません。
    そのため[Shift]+[→]の代わりに[Ctrl]+[o]を、[Shift]+[←]の代わりに[Ctrl]+[i]を使用してください。


     いかがでしたでしょうか?
    これで普通のターミナルでも日本語入力が出来るようになりました。
    もちろんxtermでもuim-fepは使えるので、xtermでの日本語入力も可能です。
    まぁコンソール作業時に日本語入力する場面があるかどうかは微妙ですが。 (オイ)

  • Tips: JFBTERMを使おう

    2005-12-15 18:21:38 | FC Tips
    @IT:日本語化フレームバッファターミナルjfbtermを使うには

     日本語化フレームバッファターミナルJFBTERMのインストール方法を紹介します。
    個人的には、konよりも安定していて使い易いと思います。
    ただしjfbtermを使用するには、Linuxをフレームバッファモードで起動する必要があります。
    (参照Tips: フレームバッファモード)

     JFBTERM Projectにはtarボールしかないので、rpmでのインストールが出来ません。
    そこで私家版rpm集 jfbtermのページから以下の3つのファイルをDLします。
    jfbterm-0.4.7-matchy3.nosrc.rpm
    jfbterm-0.4.7.tar.gz
    efont-unicode-bdf-0.4.2.tar.bz2

     あとはrpmbuildするだけ…というのもアレなので、rpmbuildの方法をば。
    rootでも可能ですが、安全性を考慮し通常は一般ユーザでrpmbuildします。
    ではそのコマンドです。
    $ cd  # (ホームディレクトリに移動)
    $ echo "%_topdir `pwd`/rpm" > .rpmmacros
    $ mkdir -p rpm/{BUILD,RPMS,SOURCES,SPEC,SPECS,SRPMS}
    $ mkdir -p RPM/{i386,i586,i686,noarc,noarch}
    これで準備OKです。

     ではDLした3つのファイル(tmpにあるものとする)を移動させます。
    $ mv /tmp/jfbterm-0.4.7-matchy3.nosrc.rpm rpm/SRPMS
    $ mv /tmp/jfbterm-0.4.7.tar.gz rpm/SOURCES
    $ mv /tmp/efont-unicode-bdf-0.4.2.tar.bz2 rpm/SOURCES

     最後にrpmbuildでrebuildを行います。
    ここではi686パッケージを作成することにします。
    また今回はFC4に的を絞ってのrebuildです。 (FC1~FC3ではオプションの指定が必要らしい)
    ちなみに長いので2行に分けてコマンド入力しています。
    $ rpmbuild --rebuild --target i686 ¥
    > rpm/SRPMS/jfbterm-0.4.7-matchy3.nosrc.rpm
    もし成功すれば~/rpm/RPMS/i686にjfbterm-0.4.7-matchy3.i686.rpmが作成されます。

     依存関係でエラーが出れば、yumで必要なパッケージをインストールするなり、あるいは何処かからDLしてください。
    ちなみにjfbtermのrebuildにはautomake14が必要です。
    automake17があるから…ではなくautomake14をインストールしてください。
    ……僕はそれで嵌まりましたよ、えぇ。


     では最後にコンソール画面で以下のコマンドを入力してください。
    $ jfbterm
    これでずらずらと文字列が表示されますが、最終的には画面が切り替わります。
    manを見るなり、日本語テキストファイルを見るなりご自由にお使いください。

     余談ですが、このjfbtermを利用すればxtermでも日本語が表示出来るようになります。
    と言っても、最近のxterm(yumでDLしたもの)はデフォルトで日本語が表示出来る(?)みたいですが。

    Tips: フレームバッファモード

    2005-12-14 22:19:27 | FC Tips
    @IT:コンソールを高解像度で表示するには(GRUB編)

     文字通りコンソール画面の解像度を高くします。
    つまりフレームバッファモードでの起動を目的としています。
    コンソールをキャプチャしたり、日本語ターミナルが使用出来るようにもなります。

     高解像度で表示出来るかを確認します。
    電源を入れた後のGRUBのメニュー画面で、[e]を押します。
    起動するカーネルを選択後再び[e]を押します。
    すると編集画面になるので、行の最後に「vga=791」などと入力し、[Enter]を押します。
    最後に[b]を押すとbootします。
    Welcome画面で、左上にLinuxペンギンが表示されたら成功です。
    ちなみに以下がvgaに指定出来る数値です。








    800x600 1024x768 1280x1024
    256色
    771
    773
    775
    6万5000色
    788
    791
    794
    1600万色
    789
    792
    795

     使用するvgaの値が決まりましたら、grub.confにそれを記述します。
    # [/boot/grub/grub.conf]
    kernel /vmlinux-[...] vga=791
    これでgrubのメニューにデフォルトでvgaの値が指定されるようになりました。

    Tips: DVDの再生速度が遅い場合は

    2005-12-05 19:50:52 | FC Tips
     XineやMplayerでDVDを再生する際に、妙に再生速度が遅い場合があります。
    HDDに保存している動画ファイルは普通に再生出来るのに、何故DVDだけが…という場合の対処方法を紹介します。
    もちろんこのTipsを参考にする場合は、at your own riskでお願いしますね。

     まずはディスクをドライブに入れた状態でドライブの状態を確認します。
    ディスクドライブが/dev/hdcだとすると、
    # /sbin/hdparm /dev/hdc
    [...]
    using_dma=0(off)
    [...]
     もしこのような状態であれば、ディスクドライブのDMAモードが無効になっています。
    試しにこれを有効にして、アクセス速度を計測してみましょう。

     まずはDMAモードが無効時のアクセス速度を計測。
    もちろんディスクをドライブに入れた状態で実行してください。
    # /sbin/hdparm -ft /dev/hdc

     DMAモードを有効にするコマンドはディスクをドライブに入れた状態で以下のコマンドです。
    # /sbin/hdparm -d1 -X 66 /dev/hdc

     再びアクセス速度を計測。
    #/sbin/hdparm -ft /dev/hdc

     いかがでしょうか?
    もし有効時の方がアクセス速度が良ければ、そのままXineやMplayerでDVDを再生してみてください。
    またhpparmの使い方の詳細はhdparmのmanを参照してください。

     このDMAモードはHDDでも有効に出来ます。
    もしDMAモードが無効になっている場合は、同様にDMAモードを有効にしてみましょう。
    アクセス速度が向上する場合もありますので、是非お試しあれ。


     ちなみに。
    ワザワザ赤字で書いたように、ディスクをドライブに入れていない状態でコマンドを実行するのは危険です。
    僕はそれをやったためにLinux自体がフリーズし、電源ボタンを押す羽目になりました。
    という訳でhdparmコマンドはくれぐれも注意して実行してくださいね。