Fedoraブログ

Linuxのディストリビューション、FedoraCoreに関して日々感じたことを綴っています。

異形の道化師

2006-03-24 02:14:14 | 日々不精進
Amazoncojp:異形の道化師?マロリオン物語〈3〉ハヤカワ文庫FT 本

 「マロリオン物語3 異形の道化師」(原題「DEMON LORD OF KARANDA」)を購入しました。
ついにガリオン一行が東の大陸に到着します。
例によってネタバレを多分に含む(汗)ので、注意してください。

 第一部 ラク・ハッガ
マロリー皇帝ザカーズの軍に身柄を拘束されたガリオン一行。
軍の人間からは丁重に扱われたが、彼らは不安を隠すことが出来なかった。
ラク・ハッガにてザカーズに引き渡される一行。
ザンドラマスを追うため、ザカーズにマロリーへ戻るよう説得しようとするガリオン。
しかしウルギットを滅ぼすことに全てを捧げているザカーズは、決して首を縦に振らなかった。

 マロリーの国務長官であるブラドーがガリオンに助けを求めてきた。
それはマロリーのカランダが見逃せない危険な状態にあるため、ザカーズにマロリーへ戻るよう説得して欲しいということだった。
マロリーの危機は、ガリオン一行にとっても放ってはおけないものであったため、すぐにベルガラスとともにザカーズ説得に向かう。
3人でザカーズに話をしていた時、ザカーズは発作を引き起こして倒れてしまった。


 第二部 マル・ゼス
マロリーの船で東の大陸に到着した一行。
一行は東の大陸、いや世界随一の巨大さと荘厳さを誇る都市、マル・ゼスに到着した。
ブラドーから報告されたカランダの危機、つまり悪魔を呼び出してカランダを文字通り掌握したメンガ。
そのメンガが率いる軍は日増しに大きくなり続け、ザカーズの軍を脅かす程になっていた。
マル・ゼス、ひいてはマロリーを失う訳にはいかないザカーズは、クトル・マーゴスから軍を引き上げるしかなくなってしまった。
一刻も早くザンドラマスを追いかけたいガリオン一行は、その軍が帰還するまでマル・ゼスに足止めされることになってしまう。

 そんな時、マロリーの港町マル・ゲミラで疫病が発生した。
その猛威は凄まじく、僅かの期間でマル・ゼスまでその邪悪な爪を伸ばしてきた。
疫病に感染した者はことごとく死を免れることが出来ず、マル・ゼスは混乱をきわめた。
その混乱に乗じて、ガリオン一行はマル・ゼスを脱出した。
ヤーブレックが連れていた、フェルデガーストという奇妙な道化師の力を借りて。


 第三部 アシャバ
無事マル・ゼスを脱出した一行。
フェルデガーストを仲間に加え、一路アシャバへと急いだ。
その途中、ガリオンは神殿の護衛達と戦う機会が何度かあった。
これはベルガラスがガリオンにその役目を言い渡したからだ。
ガリオンはアレンディアの騎士であるマンドラレンの教えを思い出し、鍛冶屋のダーニクが作った兜と楯そして槍を巧みに操り、神殿の護衛達との決闘に挑んだ。
たとえそれがどんなに滑稽でばかげていることだと分かっていても。

 ついにかつてトラクが暮らした、アシャバの家に到着した一行。
部屋の一つの窓から光が漏れ出ていたが、彼らはフェルデガーストの案内でアシャバの家に潜り込んだ。
しかしそこにザンドラマスの姿はなく、ベルガラスへの侮辱的なメッセージと虫食いだらけの『アシャバの信託』が残されているだけだった。
憤怒に駆られるベルガラスをおいて、シルクとフェルデガーストそしてガリオンは光が漏れていた部屋の様子を調べに行く。
そこで3人は思いもよらない人物に出会うことになった。


 第四部 ザマド山脈
アシャバを抜け出した一行。
ザンドラマスを追う旅を続けていた一行は、ある神殿を発見する。
それはトラクの神殿ではなく、カランダ人の宗教、つまり悪魔崇拝のための神殿だった。
そこではいまわしく、おぞましい儀式が行われていた。
人間の女が、悪魔の子を産もうとしていたのだ。

 カランダ湖に到着した一行。
そこではある妖術使いが悪魔を呼び出そうとしていた。
その妖術使いは驚いたことにグロリムの服を来ていた。
ベルガラスとシルクそしてガリオンは、グロリムが悪魔を呼び出しそうとしている光景を見守った。
グロリムが呼び出したのはアシャバの家で彼らが目撃した魔神ナハズだった、実体ではなく幻であったことを除けば。
そのグロリムが、メンガと関係があると睨んだベルガラスは、グロリムに挑戦した。

 船を失敬し、カランダ湖を進む一行。
彼らはナハズの幻を出現させていたグロリムから、メンガの全ての計略を聞き出した。
引き続きザンドラマスの足跡を追いかけていた一行の前に、突如シラディスが姿を現した。


 今巻は珍しく四部構成でした。
ただし全ページ数が多いという訳ではなく、一部一部のボリュームが少ないようですね。
ちなみに今回の表紙で、初めてダーニクの顔をちゃんと見た気がします。 (笑)

 東の大陸に到着し、着々とザンドラマスとの距離を縮める一行。
<光の子>や<闇の子>を含め、全ての人間に各自の務めを果たさせようとするシラディス。
ゲランを連れて一刻も早くサルディオンの前に立とうとするザンドラマス。
彼らがどうなるのか、次巻「マロリオン物語4 闇に選ばれし魔女」を楽しみに待つことにしましょう。


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