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『ハート・ロッカー』=棺桶って意味なんだね。

2010年03月18日 | ヒリヒリした映画

『ハート・ロッカー』 (PG12)  原題:THE HURT LOCKER (131分)

                            2008年アメリカ

監督:キャスリン・ビグロー
脚本:マーク・ボール
音楽:マルコ・ベルトラミ
出演:ジェレミー・レナー、アンソニー・マッキー、ブライアン・ジェラティ ほか。

                       

                            鑑賞日:2010年3月16日(川崎) 

米軍の隠語で棺桶を意味するらしい『HURT LOCKER』。
(妻はハート・ロッカー=Heart Rockerと勘違いしていました。)

アカデミー賞を受賞する前から、観たいと思っていた作品を、
ようやく観ることが出来ました。


冒頭、一瞬にして劇場内の客席からイラク・バクダッド郊外へと連れて来られ、
爆弾処理班とともに、現場の最前線に立たされた感覚。
目の前には、いつ爆発するかもしれない爆弾が!!
1秒後に待っているのは生か死か?
否応無く、
あらゆる爆弾処理の現場に連れ回されるているような、
ヒリヒリする緊張感の連続。
イラクの現実が、理屈ではなく皮膚感覚で伝わって来るようでした。


第82回アカデミー賞、6部門受賞の本作品。
『アバター』との比較で言えば、
正反対の作品かも。
映像は決してカラフルではないし、
ド派手なアクションや戦争シーンもない。
銃撃音と爆発音は強烈だけど、
それ以外は印象に残らないくらいリアルな音響。
劇中に流れたBGMも2曲くらい?
当然、大人から子供まで楽しめる作品ではない。

それなのに、初めから終わりまで目が離せない。
2Dなのに、3Dに引けを取らない臨場感。
個人的には、今年のベスト10に残る作品だと思いました。

アカデミー賞・6部門受賞は取り過ぎかもと思いましたが、
これだけ話題になったことで、
より多くの人に観られるのはいいことだし、
それだけの価値ある内容。

アカデミー賞受賞ということも含めて、映画史に残る作品だと思いました。



イラクの乾いた空気や砂埃を感じる度合い:★★★★★★
ヒリヒリする様な緊張感:★★★★★★★★★★
爆発物処理班への理解度が増す度合い:★★★★★★★★★★
この戦いはまだ終わっていないという現実:★★★★★★★★★★★★★★★★★

総合評価:★★★★★(満点)


余談ですが、
トンプソン軍曹役のガイ・ピアース、
リード大佐役のデビッド・モース、
請負チームリーダー役のレイフ・ファインズ、
ジェームズ軍曹の妻役に、エヴァンジェリン・リリー(TVシリーズLOSTのケイト)、
軍医役のクリスチャン・カマルゴ(TVシリーズ『デクスター』デクスターの兄)、
といったキャスティングにも、「お~!」と、唸ってしまいました。



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