コナのシネマ・ホリデー

映画やイベントの感想などなどを・・・。

『J・エドガー』オスカーにノミネートならず

2012年02月13日 | ヒリヒリした映画

 原題:J.EDGER    (G)
2011年・アメリカ(137分)
               
製作:クリント・イーストウッド、ブライアン・グレイザー、ロバート・ロレンツ
監督:クリント・イーストウッド
脚本:ダスティン・ランス・ブラック
音楽:クリント・イースト・ウッド
出演:レオナルド・ディカプリオ、ナオミ・ワッツ、アーミー・ハマー、
   ジョシュ・ルーカス、ジュディ・デンチ ほか


鑑賞日:2012年1月31日 (新百合ヶ丘)

イーストウッド監督とディカプリオがタッグを組んだ映画『J・エドガー』。
第69回ゴールデン・グローブ賞では、主演男優賞にノミネートされ、
オスカーでもノミネートされるかも?
という期待もあり観に行ってきたのですが・・・。


FBI初代長官であり、48年間、死ぬまで長官の椅子に座り続けた人物の物語には、
とても興味があり、どんな描かれ方をしているのか気になっていたのだが、
残念ながら、期待していたほどの映画としての醍醐味は感じられなかった。

「う~ん・・・、なんでだろ?」

ディカプリオとしては、
フランス詩人ランボー
ルイ14世
米国の元詐欺師フランク・w・アバグネイル
20世紀を代表する富豪ハワード・ヒューズに続く
実在の人物シリーズ第5弾!(勝手にシリーズ化してしまいました。)

個人的な感想としては、
ディカプリオから一番遠いキャラクターを演じていたような気がする。
もちろん、演技力はあるんですよ。
ディカプリオは、どんな役でも演じることに熱心な、いい俳優だと思ってます。

フーバーの晩年の特殊メークだって、1日5~6、7時間もかけ、
その上で、老人の身のこなし、雰囲気をまとい、
さらに、約50年間に及ぶ経歴が体から滲み出すように演技する。
それは、もう大変なことで、
体力も気力も一流の俳優でなければ出来ることではないと思う。
それが最も現れていたのが、
若きロバート・F・ケネディをひよっ子扱いするシーン。
思わず「おおっ!」と唸ってしまいました。

それなのに、なぜ盛り上がれなかったのだろう。
主演男優賞のノミネートはあるかもしれないけど、
 オスカー受賞は難しいだろうなぁ・・・。」

などと、思いをめぐらしていたら、
なんと発表された米国アカデミー賞のノミネートでは、全く相手にされなかった。
ディカプリオの名前も、監督名も作品名もノミネートに上がることはなかった。

「ハリウッドも厳しいなぁ・・・。」

この作品で見せたディカプリオの熱演は、充分見応えがあったのだが、
残念ながら、今回はノミネートすら届かず。
「もしかして、出演する作品のチョイスを間違えた?」と言ったら、怒られるだろうか。

いずれにせよ、
ディカプリオにとって2012年のオスカー・ナイトは、静かに更けていきそうだ。
(もしくはヤケ酒か?)

鑑賞後の総合評価:★★★☆


なお、ディカプリオが演じる実在の人物シリーズ第6弾は、

第26代アメリカ大統領セオドア・ルーズベルト
“The Rise of Theodore Roosevelt”(2012)は、日本での公開はまだ未定。
今度こそ、オスカー受賞を狙える作品となるのか?

ところで、セオドア・ルーズベルトと言えば、
顔が似ていたことからテディ・ベアの名前の由来となった人物。
たしかに顔写真を見ると、似ている。
でも、ディカプリオとテディ・ベアって、似てる?
まさか、また特殊メイク
・・・・???
う~ん・・・嫌な予感が。




最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。