こまったちゃん。のきまぐれ感想記

本・映画・お芝居等の感想をミーハー目線で、その他あれこれ書き散らかしています。

アンソロジーのススメ

2007-02-18 | BOOK
アンソロジー【anthology】
いろいろな詩人・作家の詩や文を、ある基準で選び集めた本。また、同一詩人・作家の選集。詞華集。佳句集。名文集。


ミステリ好きのこまったちゃん。はミステリ傑作集的な文庫本を見ると、「おっ!」と足を止めます。
好きな作家さんの本を読むのもモチロン楽しいけど、アンソロジーで自分に合う作家さんを見つけるのもまた楽しいのです。

アンソロジーには、ある一定のテーマで集められた作品が揃うので自分の好みにもある程度沿ってるし、好きな作家が編纂している場合はその作家の頭の中も覗けるような気にもなれます。

BookCafeへの参加で本への探究心が高まっているので、今まで手を出さなかったミステリ以外のアンソロジーにも積極的にチャレンジしています。

その中でも、「よかったー」と思った一冊を紹介します。

Sweet Blue Age

角川書店

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短編集が多いアンソロジーですが、これは中編集。


★の数はこまったちゃん。の好き度
あくまでも私の主観なので苦情は受け付けませんよぉ(笑)


『あの八月の』角田 光代
★★★☆☆
期待が大きかった分マイナスしました。
大学で映画系サークルに入ってた女子にはたまんないのかもしれないけど。


『クジラの彼』有川 浩
★★★★★
この本を図書館で借りたのも有川浩が読みたかったから。
BookCafeの課題本だったけど厚さにひるんで逃げてしまった
『図書館戦争』&『図書館内乱』の作者。
図書館シリーズは『図書館危機』も出て、いっそう気になるところです。
が、お値段的に図書館で予約待ち・・・。
比較的すぐ借りれたのがこれだったんです。
図書館シリーズの外伝のような『レインツリーの国』同様に
『クジラの彼』も『海の底』の外伝のような作品なのだそうです。
期待以上にいい作品でした。
あーーー、有川浩が読みたい!
図書館シリーズ3冊揃えて買っちゃおうかなー。


『涙の匂い』日向 蓬
★★★★☆
余韻の残る甘酸っぱいお話。
この作家さんも要チェック!


『ニート・ニート・ニート』三羽 省吾
★★☆☆☆
破天荒な「男の小説」って感じの作品。
そこそこ読めたけど、とくに好きな感じではありませんでした。


『ホテルジューシー』坂木 司
★★★★☆
この作家さんの作品は初めて読みました。
1969年生まれということ以外、性別も分からない覆面作家なのだそうです。
これを書く人は女でしょー?って思うけど、
かつて覆面作家だった北村薫のこともそう思ってたけど、おっさんだったしなー。
どんな人なんだろう。
かなり好きなタイプの作家さんです。


『辻斬りのように』桜庭 一樹
★★★☆☆
男の描く女って感じかな。
ま、フツウです。


『夜は短し歩けよ乙女』森見 登美彦
★☆☆☆☆
1979年奈良県生まれで京都大学農学部修士課程を修めているそうです。
私は若い男子の書くものは苦手なんだけど、この作家さんも例に漏れず・・・。
うまいなーとは思うけど、ちっとも面白くなかったです。

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (もちまき)
2007-02-18 22:44:52
クジラの彼読んだのですねー!
私も図書館に予約しています!
図書館危機も!
図書館シリーズ前2作はお貸ししますよー!

林真理子、よしもとばなな、恩田陸、東野圭吾、
酒井順子と最近、お気に入りの作家が新刊ラッシュで、
即、図書館に予約しておりますが、
順番が回ってくるのはいつになるやら。

やっとシバリがなくなりまして、明日から自由の身!
本も遠慮なくガンガン読む予定です!
返信する
私もーー (こまったちゃん。)
2007-02-18 23:32:55
単行本「クジラの彼」は予約中。
でも、1冊しかないのに9番目。
3週間借りられる墨田区でこの順番は結構絶望的・・・。
「図書館危機」にいたっては、まだ入庫してないのに、予約が12!(私は未参加)
なんじゃ、そりゃ!!!

図書館シリーズは半ばあきらめてたので、
お借りできるとほんと嬉しい。
かえでさんは図書館に寄贈したと言ってたし、
ブックオフに持ってたと言ってた人もいたので(誰だったかは忘れました)、
本ブロガーさんに借りるのはあきらめてたよ。
やったぁ!!

有川浩は古いものから読んでみようと、
「塩の街」を買いました(文庫だったので)。
「空の中」は図書館予約1番目、
「空の中」を読み終わったら「海の底」を借りようと思ってます。
これでやっと「クジラの彼」の仕事っぷりを見れるわけだ。
「図書館戦争」を読んだら、「レインツリーの国」も読みたいです。
読む前から、こんなに渇望させてくれた作家も珍しい。
それだけ本ブロガーさんたちの感想が好感触だったからなんだけどね。
初めて読んだ「クジラの彼」が好ましい作品で本当によかったです。
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