今日も体調がすぐれません。午前中はほぼ何もできずに布団の中ですごし、午後少し体調が回復すると、庭いいじり。土を起こしたり種をまいたり…。少しでも生産的な活動をしようとがんばっています。
 最近ライブドアとフジテレビの抗争で、株についてマスコミでもよくとりあげられるようになりました。中には最近になって株を始めて大儲けをしたなんて人もいるそうです。社会的にはそういう人は「成功者」とたたえられます。本屋のビジネスコーナーでも「成功するための○○の法則」だとか「こうすれば成功する」なんて本がたくさんおいてあり、たいていその本の内容は、「楽して金稼げ」とか「働かずしてお金をもうける」ことばかり書いてあります。とある有名な株成功者の発言で「みんな株でもうければいい」的な発言を聞いたことがあります。それに対して僕はこう思います。「お前は馬鹿か?」
 少なくとも株の取引は生産的な活動ではありません。投資です。何に投資をしているか突き詰めて考えると、「生産者」要するにゼロからモノを生み出す人々に投資していることになるのです。よく考えてみてください。世界の全員が投資家になって、誰もがすべての生産活動をやめてしまったらどうなるでしょう。それはいうまでもありません。食べるものはなくなり、電化製品も作られなくなり、はたまた、電気もガスも水道も止まるでしょう。投資家のほとんどはその生産者への配慮がなさ過ぎるように思います。株でもうけて私服を肥やしている人を全否定しているわけではありませんが、先ほどのような「みんな株で儲ければいい」的な発言は社会の仕組みを分かっていないドアホだと思います。
 で、今の社会現象の「ニート」と呼ばれる人たち、この人たちの中にはゼロからモノを作り出そうとしている人たちがたくさんいます。親のすねかじりしながら、演劇活動や音楽活動をしようとしている人。働きたくても、モノづくりから大きくズレてきている日本社会に適応できない人。ニートの中にはそんな人たちもたくさんいるのではないでしょうか?
 「ニート」というと、社会的寄生虫のような色眼鏡で見つめる人もいると思いますが、僕はニートに新たな日本の原動力がもしかしたら隠されているのではないかと思えてならないのです。

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