コーマーのコンシャス的ライフ

意識することによって、見えなかったものが見えてくることがあります。

危機への解決モデル

2008年06月09日 02時47分53秒 | 政治・経済・社会問題
以前のブログで危機への心構えを書きました。
パニックにも、無関心、諦めもならずにやっていくこと。
実際はどうしたらいいのかを自分なりに書いてみたいと思います。

1000万人が反グローバリズムで自給・自立できるわけ―スローライフ大国キューバ・リポート
吉田 太郎
築地書館

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キューバという国をご存じだと思います。
カリブ海に浮かぶ人口1100万人、国土面積は日本の1/3以下の小さな国です。
この国はソ連の崩壊とともに輸入の8割を失い、栄養失調で5万人もの失明者がも出るまでに至りましたが、この非常事態を逆手にとることで環境に配慮した、持続可能な国づくりを目指し、国家をあげてスローライフを可能にする政策を打ち出しました。
またリオの環境サミットでの結論を持ち帰り、どの国よりもまじめにサミットの精神(持続可能な社会)を表現している国だといえます。

その特徴とは
・教育と医療が無料であること
 GNPは日本の1/16、経済的豊かさが必ずしも社会保障の高さと結びつかないということが云えます。

・脱ダム、原発を推進していない

・市民参加の緑化運動、自然保護政策をすすめる

・有機農業を推進し、自給率を高めている
DVD「サルー!ハバナ」
化学肥料を失ったため、ミミズを生かした土づくりをおこない、オルガノポニコ(肥えた土壌流出を防ぐ)と呼ばれる都市菜園で生産性を高めている。
首都のハバナでは200万人の有機野菜の自給を達成している。

・治安がよい
スラム街がない、ホームレスもいなければ、ストリートチルドレンもいない、深夜でも出歩ける。
キューバの治安の良さはすでに日本を凌いでいます。

まだまだ書ききれないですが。。
カストロによる長年に渡る統治はアメリカでは評判はよくないですが、カストロが唯の独裁者であればこうはいかないはずです。
しかもアメリカから経済封鎖されているうえで、こうしたことが成されているのです。

国情とかの違いがあって、これらの政策をそのまま導入することはできませんが、キューバに学ぶことが多いとおもいます。
日本は今の常識、価値観を見直さなければならないですよね。


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