コーマーのコンシャス的ライフ

意識することによって、見えなかったものが見えてくることがあります。

保護主義は悪い?

2009年02月28日 17時34分40秒 | 政治・経済・社会問題
もうすぐ3月ですね。
寒い中にも春の息吹を感じる季節になりました。
季節は春でも、世の経済状況は冬。
これからは今よりもっと悪くなるかもしれません。

 経済でいう『保護主義』とは自国に他国の製品、商品を入れないようにすることです。
国際的な会議や合意で保護主義を阻止するという声明がたびたび出されています。
しかし、そんなに保護主義は悪いことなのでしょうか?
 1929年から始まった世界恐慌では、保護主義に傾いた世界の中で、経済的に困窮した日独は戦争への道を歩みました。
だから保護主義は阻止しなければならないということですが。。。

自分は自由貿易が必ずしもよいことだとはおもいません。
例えば日本は食糧自給率を下げてまで、極端な輸出立国への道を歩みました。
こうした弊害が今出ています。
輸出産業が大打撃で、内需産業はこれといって育っておらず、苦境におちいっています。
また別のことをいますと、発展途上国といわれている国でも、商品経済システムが入る前は経済的には豊かではなくても十分成り立ってきました。
 それが商品経済システムが入るにつれて、自給作物をつくるより、経済的豊かさの為の換金作物をつくるようになり、自給できなくなってしまったのです。
こうしたシステムが入ったことにより、より貧しくなってしまった国もあります。

確かに自由貿易で流通量が多ければ多いほど経済的には豊かになるでしょう。
しかし、経済的価値だけでものごとを判断することは注意すべきだとおもいます。
例えば、豊かな国と豊かでない国との取引、経済格差(為替差)などの問題はどうでしょうか。
フードマイレージに代表されるような環境負荷が増える問題もあります。
それでも自由貿易にこだわらなければいけないでしょうか?


 一見保護主義にも見える自給自足ですが、なんとかその道をとることができないのでしょうか。
日本にかつてあった豊かさを取り戻すこと(輸出立国以前)ができないでしょうか。


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