しるしのないカレンダー

定年退職した自由人のBLOGです。庶民の目線であんなこと、こんなこと、きままに思ったことを書いてみたい。

介護業界での挫折

2010年04月08日 | Weblog
しばらくぶりです。余裕がなくてブログをお休みいたしておりました。
今月1日より介護の業界で働いておりました。
デイ.サービスセンターでの仕事です。早朝の利用者宅迎え、夕刻時の送り。運転手としての仕事です。

車はリフト車。固定車椅子2台、座席5人、他に介護師、運転手計7人が乗務します。
1回に2往復、計10名前後の利用者を送迎します。
利用者は要介護認定を受けている高齢者ばかり、骨が脆く、少々のバウンドでも骨折の恐れがあり運転は慎重を求められます。

スピードは極力抑え、停止線は確実に止まり、ウインカーは早や出し、利用者が極力負担のない距離とするため玄関先に極力近いところに車を止めます。
車椅子で乗られる利用者宅へバックで止めます。リフトを下ろしそこから乗車、固定具で留めてそのまま車内へ。車内で移動、固定してリフトを収納、定員となったらデイ.施設へ戻ります。

声がけも重要です。笑顔でお迎え、家族への挨拶、雨天時の対応。
利用者の立場に立った訪問ルート。事前に地図を調べて個人宅の状況把握が必要です。
利用者数は100名以上。簡単に覚えられる数ではありません。
すべての利用者に送迎が必要なのです。

坂道の途中にある家、袋小路のどん詰まりにあるお宅。やっと通れる狭い道に電柱とふたのない側溝が続く道。ここをバックで上る利用者宅もけっこうありました。
毎日が緊張の連続。冷や汗で衣服がぐっしょり。
空いている時間帯は自宅で仮眠静養が必要でした。
10年前にヘルパー2級の資格を取った際の教習内容にリフト車の送迎内容はなかった。
緊張で動悸が止まらない。夜も不安で眠れない。
運転技術に不安。40年車を運転してきたがこの手の運転技術を要求される経験はなかった。

いろいろ考えましたが利用者の安全を考えこの仕事は辞退することにしました。
全ては自分に資質が足りなかった。その一言に尽きます。
介護の業界にほんの僅かな期間しか居れませんでしたが感謝して職員に挨拶を済ませました。

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