しるしのないカレンダー

定年退職した自由人のBLOGです。庶民の目線であんなこと、こんなこと、きままに思ったことを書いてみたい。

特養待機者42万人!

2010年04月22日 | Weblog
平成21年12月の厚生労働省の調査によれば特別養護老人ホームに入りたくても入れずに待機する人の数は全国に約42万人存在するという。

そもそも特養ホームそのものの数は全国で5084箇所入居者数34万人と言われている。
現在の入居者数以上に待機者が存在する。平均入居待ち期間は2~4年というのも理解できる。

待機者の半数は在宅であるが、在宅でない人の内訳を見ると、医療施設や介護老人保健施設などを利用している待機者が多い。これらの施設は実質的に長期滞在できないため、終の棲家となりうる特養ホームに移りたいと考えるケースが少なくない。
在宅者のうち要介護4または5の待機者も約6.7万人おり、特養ホームの不足によって自宅で家族介護を余儀なくされるケースも多い。

在宅待機者が全員特養ホームに入所できたと仮定すると経済波及効果は約7千億円、雇用創出効果は約10万人と試算されている。

問題点は建設主体の国と自治体だ。施設が増えるとその後の費用がかさむとして自治体の大半は交付金を利用して建築をする案には消極的という実態がある。
有料老人ホームは高すぎ(平均月20万~30万)、特養ホームは2~3年待ち。
その中間にあたるサービスが提示されていない現状が問題であり議論が進んでいない。

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