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カナダで出会った生きている英語

Seasoned scientists also feel under pressure.

2007年01月27日 | Weblog
 英国の科学誌Natureの最新号に、"Lost in translation"というのが出ている。僕は生物におけるRNAからタンパクへの「翻訳」に興味があったので、何かと思って中身をちらっと見てみたら、いきなり"English is the language of science."と書かれていて、どうも英語の話らしい。そして英語のプレゼンテーションで苦労する日本人ポスドクの話が冒頭部で挙げられ、全く僕のようでびっくりさせられた。その次の段落には"Seasoned scientists also feel under pressure when speaking in English."と続く。この"seasoned"は技術者などによく付けられる過去分詞の形容詞的な用法で「ベテランの」というような意味である。「熟練した日本人科学者でも英語で話す時にはプレッシャーを感じる」ということだ。けっきょく何が書かれていたかというと、日本人やドイツ人などネイティブでない科学者にとって研究を進めて行くことがいかに不利であるかということである。大半の読者はネイティブであろうから、別に解決策などが書かれているわけでもない。単なるレポートだ。ざっと一読しただけでは、見慣れぬ表現が多くて、僕などには半分程度しか理解できないのだが、暇な時間にこういう物に目を通すようになっただけでも多少は進歩したのかもしれない。辞書を使って丁寧にもう一度でも読み返せば、いい英語の勉強になるかもしれないが、それほど興味深い結論があったわけでもないので、もう二度と読まないことだろう。