もうかなり前になるが『さくら』というなかなかいいドラマがあって、今ではネイティヴによる英語の指導助手の存在が良く知られている。僕が生徒だった頃はあまり一般的ではなかったが、今の児童や生徒にとってはごく普通の存在なのかもしれない。その指導助手を採用するJETプログラムなど、もちろん僕は知らなかったが、Zachが採用されて鳥取で働いていたなどと聞き、カナダに来てからいろいろと知ることとなった。娘がsummer day campsでお世話なったToronto大学の学生Jonathanも、先日、採用が決まったとのことで電子メールで連絡をくれた。その中に"I am done university!"という一文があった。口語で"I'm done."とか"I'm done with it."とか言って、何かを済ませたことを簡単に表現することがあるが、これはbe動詞と過去分詞が組み合わされた受け身ではなく、非常に特殊な完了形である。"I'm done with university."で「大学を終える」とすることができるが、Jonathanの文には前置詞"with"がない。つまり"do"が自動詞ではなく他動詞として使われ、"university"、つまり大学での課程を目的語としてとり、それを修めるために頑張ってきたことが暗示されているような気がする。彼は日本語も勉強してきた。英文学オタクの日本人英語教師たちに囲まれ、『さくら』の主人公Elizabeth Sakura Matsushitaが体験したような苦労がこれから彼を待ち構えているだろうが、夢と初心を忘れず、頑張って欲しいと思う。
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