第647話.陰謀論(11) 林史観と太田史観

2021-12-05 15:01:59 | ★陰謀論
湖畔人です。

今年の前半は、近現代史研究家の林さんがロスチャイルド家を中心に近現代歴史の流れをひも解いておられ、ロスチャイルド家周辺から派生したマルクス共産主義と、同じくロスチャイルド家の出先機関としてのロックフェラー他アメリカの資本家群と言う対立した二大勢力の背後にいて両方をサポート育成しながら、二度の世界大戦も企画、実行してきたし、それら戦争によって世界の勢力図を破壊し再構築しながら世界を支配してきた経緯、そして彼らの最期の目的であるワンワールドの成立に向けて最終局面にいると言う説明を頂き、大変勉強になったのですが、
一方で、その林さんは、ロスチャイルドの陰謀を暴いているにもかかわらず、陰謀論に距離を置き、一線を画しており、イルミナティもシオン賢者の議定書も認めてはいないのですが、でも林さんの説明程、ロスチャイルドを含むイルミナティの存在を浮き出させ、彼らの行動原理とも言えるシオン賢者の議定書的思考法の存在にも説得材料を与える史実もなく、マネー主義と言う彼らの思想もまさにその通りでして、彼の意に反して、最も、陰謀の姿を浮き彫りにしているかと思いますね。

一方、陰謀について特に英米にある陰謀論者達、アイクやコールマン等の翻訳をして来た故・太田龍さんの意見や翻訳成果もとても面白く、林さんのロスチャイルド史観にその背景や動機の説明を付け加えてくれています。
勿論、その二人の考えが全く一緒かと言うと大分違うし太田さんの扱う主題は太古の昔までさかのぼる訳ですが、事、ロスチャイルドや彼らの属するイルミナティの戦略、その中の日本の立ち位置に関する理解、共産主義の中国と、資本主義のアメリカの背後にいて、その二大勢力を使って日本を挟み撃ちにし日本を滅ぼさんとしていると言う構図の理解においては、二人の理解は概ね一致していますね。

勿論、太田さんの明治以降の天皇観は極端で、彼は明治以降の天皇家を実は完全否定しており、そもそも彼の理想像は縄文の世にあり、自然と共に生きていた非西洋の文明観、世界観を至上としているようです。と言う事で、色々と彼の言説を全て肯定は出来ないですが、でも事DS、ディープステート、彼の場合イルミナティですが、そのイルミナティ史観はかなり精度が高いように見えます。

と言う事で太田史観は大変面白く色々と勉強になりますが、大分膨大な情報を残してお亡くなりになられており、まぁ大変ですが、今後もフォローしていきたいなと、今は思っています。

この後は、誤解を生みがちなワードの解釈について、ちょっと指摘してみたいと思います。

時間があれば夜にでも、と思っていますが、ちょっと微妙です。

では。

湖畔人



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