春夏秋冬 ~止まった時と流れる時~

歴史の匂いが好き。

四季の変化が好き。

感じるままに、ありのままに。

坂東お遍路 真夏の千葉寺

2008年08月12日 | 坂東三十三箇所巡礼
千葉・千葉寺 新緑の色


真言宗豊山派 海上山千葉寺
(せんようじ)


坂東三十三箇所観音霊場第二十九番札所。
徳川将軍家がたびたび参詣した寺格を誇り、千葉県の古刹。

ご本尊は 十一面観世音菩薩

元明天皇の時代、709年(和銅2年)この地を訪れた行基が十一面観音を安置したのに始まり、聖武天皇の命により千葉寺と称したという。1160年(永暦元年)に落雷により伽藍一切を焼失。

1180年(治承4)8月、源頼朝が相模国石橋山において平家方との戦いに敗れ、海路、房総半島へ落ち延びたとき
その頼朝に味方した千葉常胤が日ごろ祈願所としていた千葉寺(焼失しており、観音堂か)に参詣して、武運を祈り、満願成就のあかつきには堂宇の再建を誓った。

千葉氏の居城である千葉城(猪鼻城)に近く、境内に祀られている「龍蔵権現」は、城の南を守る神で、九曜紋と月星紋が神紋となっている。
小田原合戦ののち千葉氏が滅亡してしまったが、徳川将軍家の庇護のもと朱印百石、大いに寺格を高めた。

現在の本堂は、昭和51年の落成だが、仁王門、鐘楼は1828年の建築


仁王門


境内へ
 


樹齢800年を超えた天然記念物の大銀杏(色ずく頃にまた見てみたい)


千葉家家紋
九曜紋 月星紋

千葉城の南の守護神・龍蔵権現


関東88箇所霊場 第四十七番でもある大師堂


弁財天


境内は夏祭りの用意



JR千葉駅よりバスで10分
京成千葉寺駅より徒歩8分



真夏の日差しが照りつける中、JR千葉駅から5kmほどの道のりを歩く。
千葉市街を抜け軽い上り坂を1kmほどを登ったところに千葉寺はある。歴史を深さを感じさせる仁王門を潜り境内に入ると、
真っ先に樹齢800年の大銀杏が目に入った。小田原の勝福寺といい勝負だ。

俺は時代の移り変わりをずっとこの目で見ってきて、なんでもお見通しだ!!
そう言っているようでもある。

本堂は最近の建立だが、江戸時代の彫刻を模してあるのか、派手やかな彫刻で飾られていた。

千葉寺にはかつて「千葉笑い」という行事があった。
毎年大晦日の晩に住民が面で顔を覆って集合し、地頭・代官などへの不満や悪口を言いまくり、
最後にみんなで笑い合って正月を迎えるというもの。

明治時代までは続いていたようだが......

近所付き合いや地域の交流が少ない今日。
周りの目を気にして言いたいことやりたいことを我慢する今日

千葉笑いは今の時代の方が、必要なのかもしない。

2008.8.9



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2 コメント

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Unknown (あおい)
2008-08-14 23:59:43
樹齢800年!!
千年の都「京都」に匹敵する歳月ですね!!
すごいですね

800年もの間、日本の移り変わりを見てきたのですね。。。

今の時代をどのように感じながら見守っているのでしょうね
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あおいさん☆ (kogaken)
2008-08-21 01:39:48
鎌倉の大銀杏より年上だそうです

色付いたら、どんなに綺麗か、想像するとワクワクします

京都は千年でしたね、すごく長い歴史だなと思う反面。

奈良や、このあといった鹿島神宮や伊勢神宮はもっと古いと思うと、なんだか不思議です

歴史=京都、この図式も考え方によっては、まだまだこれからなのかな?
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