春夏秋冬 ~止まった時と流れる時~

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熊本・熊本城 第三回

2009年01月27日 | 日本の城
熊本・熊本城 ~第三回~

地図を参考に☆
http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/20/87/43571d567ccd05473b08a354c957a3bf.jpg

天守閣を降り、宇土櫓に向かう


熊本城、西南の役での火災を唯一逃れた多重櫓。
関ヶ原で改易になった小西行長が作った宇土城の天守閣を移築したという説が有力だったが、
解体修理の際にその痕跡が見つからなかったので、現在は否定されています。

名の由来は、この櫓を小西行長の家来を召抱え守らせたからと言われています。
大小天守閣と並び、三の天守とも呼ばれる。

国指定の重要文化財だが、現在は内部を一般公開。

その内部、最上階から撮った大小天守閣


天守と宇土櫓の間にある、首掛け石
怪力の若者が花岡山から首にかけて運んできた石と伝えられ、重さは1800kgあります。



次に数寄屋丸二階御広間(かいおんひろま)に向かう。

主に接客用として茶会、歌会、能などに利用された建物だが、
南側(写真から見た方向)には鉄砲、矢狭間や石落としを備えている。
平成元年(1989年)に市制100周年を記念して復元。


これが鉄砲狭間と石落としのセット


熊本城七不思議の一つ 地図石
日本地図とも、縄張り図とも
石が99個使われていることから、城の長寿を願ったまじないとも言われています。



そしてもう一度、飯田丸方面に降り
熊本城の見所の一つである
二様の石垣


手前と奥、この二種類の石垣の何が見所かというと........
この石垣を含め、熊本城の石垣はすべて「打ち込みハギ」という工法で積まれています。

二様の石垣は同じ打ち込みハギでも隅石(石垣の角)の積み方に違いがあり、よく見るとそれぞれ傾斜が違います。
加藤清正時代の勾配の緩やかな石垣(右側)と、細川時代の勾配の急な石垣(左側)

Upppppp!!!!


石垣の積み方をさらにマニアックに言うと
右の緩い方は「穴太積(あのうづみ)」、左の急な方は「算木積(さんぎづみ)」です。

これらの石垣は熊本城の特長の1つで、
このような高い石垣をもつ城は他にはありません。
敵が攻めて来たとき、地面付近は勾配がゆるく余裕だと思い登っていくと、上に行くにしたがって勾配がきつくなる独特なもの
武者返し(むしゃがえし)や「扇の勾配」、「清正流(せいしょうりゅう)石組」などと呼ばれています。

一通り有料エリアを見終わったところで
頼当御門から、二の丸方面へ行くことに



清正神社の方向に歩くと、さっき見た宇土櫓が違った角度から見られる
ここの高石垣は圧巻。




次回は西出丸から二の丸へ行きます

続く.......


2009.1.5