春夏秋冬 ~止まった時と流れる時~

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四季の変化が好き。

感じるままに、ありのままに。

東京散歩 関東厄除三大師 西新井大師

2008年09月06日 | 東京歴史散策
東京・總持寺(そうじじ)

真言宗 豊山派
五智山遍照院總持寺(ごちさん へんじょういん そうじじ)

通称・西新井大師

沿革

弘法大師空海が関東巡錫の途中、西新井を通った際に、本尊である観音菩薩の霊託を聞き、悪疫流行に悩む村人たちのために、本尊の十一面観音を彫り21日間の祈祷を行いました。そのとき枯れ井戸から水が湧き出て、病は平癒したと伝えられています。その井戸がお堂の西側にあったことから「西新井」の地名ができたと言われています。
その後、天長3年(826年)に寺院を建立したことに始まり、江戸時代中期に建立された本堂は昭和41年(1966年)火災により焼亡したが本尊は難を逃れた。本堂は昭和46年(1971年)に再建され現在に至っています。




山門に続く門前町  名物草団子

山門(江戸後期に建立されたもので、金剛力士像、五智如来があります)
  水洗い地蔵

塩地蔵(雪に埋もれた様にも見える)

この塩をいただき、ご利益があったときには塩を倍返しにしてお返しする 

水子地蔵


大本堂(来年の初詣まで改修中)


白のさるすべりと一緒に


不動堂


ピンクのさるすべりと鐘楼堂


三匝堂(さんそうどう)

これは大変珍しく、俗に栄螺堂(さざえどう)と呼ばれる仏塔の一形式。
中がサザエのようにらせん状になっていて、初段から三段に配置された仏像が一度に拝める。
明治17年製作で、都内でこの形式の仏塔はこの一基が残るのみ。

有名なのは会津若松にある六角三層のお円通三匝堂



光明殿から


「大師」という言葉をお寺巡りをしていると時々耳にする、関東では川崎大師、佐野厄除け大師、川越大師などがある。
しかし、意外とその意味を知っている人は少ないのではないだろうか?

この場合の「大師」とは真言宗の開祖、空海のことを指し、上記の三つは御本尊が空海こと弘法大師。
この弘法大師から「大師」という言葉がきているらしい。

しかし、「大師」は宗教的には、偉大なる師という意味で、
仏などに対する尊称。また、高徳の僧への敬称
なので大師の称号を受けた僧はたくさんいて、
宗派の開祖では日蓮宗の日蓮=立正大師、
浄土宗の法然=円光大師、
浄土真宗の親鸞=見真大師、
曹洞宗の道元=承陽大師、

一概に空海だけではないのである........複雑。

今度は川崎大師にも行ってみよう。


2008.9.3