春夏秋冬 ~止まった時と流れる時~

歴史の匂いが好き。

四季の変化が好き。

感じるままに、ありのままに。

18切符の旅 真夏の山形 立石寺

2008年07月24日 | 東北の寺社
山形・山寺 真夏の日差し


山寺は正式には 宝珠山立石寺りっしゃくじと読みます。

貞観2年(860年)頃円仁(慈覺大師)が修行の場として開いたと伝える。
元禄2年(1689年)に松尾芭蕉が旅の途中で訪れ、有名な「閑さや巖にしみ入る蝉の声」の句を詠んでおり、参道に句碑があり 一番奥にある奥の院までは1015段の急な階段がある。

本堂である、根本中堂には本山である比叡山延暦寺より移し灯した『不滅の法灯』があり、千百余年、消えずにほのかな光を放ち続けている。



境内へ


ブナ材の建造物としては日本最古ともいわれる根本中堂


境内にいるたくさんの住人たち

 
   


ころり阿弥陀如来
 

山門を潜りいよいよ階段へ


せみ塚
 閑さや岩にしみ入る蝉の声



2/3くらい登ると見えてくる仁王門


あと少し...

朝希望に起き 昼は努力に生き 夜は感謝に眠る


頂上 (左)大仏殿  (右)奥の院


国宝 三重小塔


納経堂と開山堂


絶壁


五大堂からの絶景



境内一帯に澄んだ空気が漂う中
淡々と、黙々と、1015段の急な階段を登る。
大昔から、たくさんの人たちが何を思い、何を願い、何を感じ、この階段を登ったのだろうか?

ただ僕は後々、この時のことを思い出すと、只只、無心だったように思う。

そして奥の院に着いた時、五大堂からの景色を見たとき
一つの達成感とともに、晴れ晴れとした気持ちになった。


実は山寺は、悪縁切り寺とも言われている、少しそれも分かるような気がした。

松尾芭蕉もそういう思いもありながら、あの句を読んだのかな

「閑さや巖にしみ入る蝉の声」

2007.8.25