優しさ研究所

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盗むことの不親切さ

2006年02月28日 | “優しさ”各論
昨日のニュースで、台湾では現在、台湾高速鉄道の工事現場から資材が盗まれてしまうという事件が頻発しているということが特集されていました。

自分としては、国のための事業を自国民が妨害するというのはにわかに信じることができないのですが‥‥
(中国を含む)海外の窃盗団がやっているとかではないんでしょうかね(^^;
もし台湾の人々がやっているとすれば、それほどに生活が苦しいのかと同情せざるを得ません。


何かを盗むという行為には、大きく分けて2つの動機が考えられます。

1つは、自分が盗まなくては困るという状況に直面したため。
お金が無くて銀行強盗をしたり、にわか雨の際に傘が無くて他人の傘を盗むというのは、こちらに分類されます。

もう1つは、自分は困っていないが他人を困らせてやろうというものです。
私は過去に自転車のベルを盗まれた(取られた)ことがあるのですが、そういったいたずら的なものはこちらですね。
(これは「盗む」のとは違うとおっしゃる方もいるかもしれませんが、取られた側からしたら結果は同じですので)


優しさの話題で言えば、盗まれた物の価値に関わらず、優しくないのは明らかに後者です。
たしかに前者も、「もし自分が傘を盗んじゃったら、持ち主が困るだろうな」という配慮が足りていないのは事実ですが、後者はそれに加えて自分が必要なわけでもないのに他人の物を盗むわけですから。
盗まれた側も納得がいきにくいですよね。
自分はなんとも言えない切なさに襲われた記憶があります。

前者は人間である限り仕方ない部分もありますし、同情の余地もあるかもしれませんが、後者のような窃盗はできる限りなくしていきたいですね(^^;

窃盗は摘発されにくいがために、つい手を染めてしまうという方も多いと思われます。
そういった犯罪だからこそ、社会のレベルのものさしとして、国民の心の豊かさが試されるのではないでしょうか。



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