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コロナ禍の教育と学生生活②「友達0人」と答える2年生も

2022-03-16 23:20:46 | ニュース

 ニュースネットは2022年3月1日~3月8日の間、神戸大の大学生・大学院生を対象にTwitterとGoogleフォームを用いて、オンライン授業に関するアンケートを実施し、Googleフォームでは173人から回答を得た。この記事では、「コロナ禍での教育と学生生活①」に引き続き、その結果をもとにコロナ禍での授業や学生生活に対する学生の満足度や意見を紹介する。<佐藤ちひろ、笠本菜々美、島袋舜也>

▼「コロナ禍での教育と学生生活① オンライン授業を問う」のページはこちら

1・2年生の8割が交友関係に問題

 オンライン授業で困ったことに関しては、「交友関係」が132件で最も多く、次に「生活習慣」、「勉強方法」が続いた。困ったこととして「交友関係」を挙げた学生は、1年生の80%、2年生の77%、3年生の63%となっていた。

 交友関係に関しては、「友達ができないことは私のこの一年の最大の問題でした(法・1)」、「1人でパソコンに向かい続けるのが流石に苦痛になってきた(法・2)」、「同じ授業を受けたあと、オンラインはそのまま解散するだけだが、対面なら雑談とか疑問の共有とかで仲良くなれたのかなとか思った(文・3)」、「交友関係が狭まり気分が落ち込む(理・1)」、「友達がとても少なく、悲しかった(国人・1)」、「友人がたくさんはできないまま3回生となり、今から多くの友人をつくるのは厳しそうであること(済・2)」、「友達0人だし、演習問題なさすぎ(工・2)」、「人と会わないから孤独感が増す(済・2)」、「オンライン授業では新しく友人を作ることができず、わからないことがあった際に誰に相談すればいいかわからなかった(文・1)」などの意見があった。

 1年生に限らず、2年生でも交友関係における課題を挙げる学生が多かった。

 

下宿生の約半数 オンライン授業で生活習慣が悪化

 次に多かった「生活習慣」を選択した学生を自宅生、下宿生別で見てみると、自宅生の39%、下宿生の45%が選択していた。自由記述欄には、「生活リズムが悪化する。規則正しいスケジュールが崩れる。自らを律さないと学修時間が減少する(法・1)」、「オンデマンド授業をまとめて見ようとすると平気で徹夜してしまう。一人暮らしだと生活習慣が容易く崩壊してしまう(法・1)」、「知り合いがいないため、勉強法など相談できない。また、ずっと人とも話さずに1人で家にいるため生活リズムが狂ってしまい、気が滅入ってくる(法・1)」などの意見があった。

 

交友関係の希薄化が学習にも影響

 勉強方法に関しては、「どうやって勉強すればいいかわからない、何をどのくらい勉強すればいいかもわからない、友達できない、パソコンの調子悪かったりネット混んでたら詰む(法・1)」、「テスト勉強の仕方なども全く分からず不安だった。友達も作りにくかった(法・1)」、「大学の友達がいないから、課題の相談などできない(法・1)」といった意見があった。

 また、「オンライン授業で一週間が埋め尽くされると本当に外に出なくなるので気分もふさぎ込んだ(文・1)」、「質問や要望を言うところがあちこち分散している為連絡しづらい。オンラインでは学習の広がりもなくなかなか興味を持ち深める事が難しいと感じた。長引くオンライン授業は授業について行くのも大変、また自己のメンタルを保ち生活するという基本的な気力を守ることも本当に大変だった。本当に辛いです。もう動画はうんざりです。有効とか言われてる人たちに、やってみてほしい(済・2)」、「部屋にずっと籠もる生活は心身にダメージがあった(国人・1)」、「画面を見続けることにより心身に疲れが溜まること(国人・3)」など精神面への影響が多く述べられていた。

 オンライン授業により同学年や、同じ授業を履修している学生間の交流がほとんど存在しないことが学生の精神面に影響を与え、それがさらに学習にも影響を及ぼしているということが見受けられる。

 

今まで以上に自分次第・自己責任な学生生活

 他にも、「自制はできたかもしれないが、授業に緊張感がない分、だらけてしまって勉強に集中できなかった(法・1)」、「同じ講義を取っている人が目に見えないので、1人で勉強している感が強く、意欲を継続するのが難しかった(法・2)」、「モチベーションや集中力が保てない。友達になかなか会えず孤独感を覚えた(法・2)」のようにモチベーションを保つことの難しさに触れる意見が多くみられた。

 また、「対面の方がディスカッションは深まるし行いやすい。友達が集中して聞いているので私も集中できる(国人・2)」、「一回生の頃は交友関係が全く発展せず非常に苦しかった。また、授業内容で分からないことなどを教授に質問できなかったり、文面だけでの質問しか対応していなかったため十分に理解を深めることができなかった(工・2)」、「やりたいことと、授業の比率が難しく、勉強がおろそかになってしまう(海・2)」など、オンライン授業での課題を口にする学生もいた。

 オンライン授業によって学習の自由度が増したことに伴い、今まで以上に自分次第・自己責任の面が大きくなったようだ。

 最後に、「大学に対して意見・要望があれば、自由にお書きください」という欄を設け、学生からの意見を集めた。

 

「対面かオンラインか選択させてほしい」 ハイブリッド授業希望の声多数

 授業に関して、「対面授業を受けたいのが一番の要望だが、オンライン形式にもメリットは多いので可能な限りハイブリッド式にしてほしい(法・1)」や「せめてハイブリッド授業を増やして欲しいです。このままでは何も得られないまま終わってしまいそうです(法・1)」のようにハイブリッド方式の授業を望む意見が最も多く、次に「お願いですから対面増やしてください(法・1)」や「対面授業をして欲しい。人間関係がどんどん希薄になっていくと精神的にも辛い(法・1)」、「首都圏の大学のほうが対面が多いというのは理解に苦しむ(国人・1)」など対面授業を望む声が多かった。

 一方で、「オンライン授業を継続してほしい。好きなタイミングで授業を再度見直せるため、対面の時よりも明らかに授業の内容の理解度が高まったと感じているため(営・3)」といったオンライン授業の継続を求める意見も一定数みられた。

 

課外活動にも多くの課題 

 「もう何も思わない。サークル活動を許してくれさえすればそれ以外は望まない。自分でなんとかする(文・3)」や「課外活動の制限を緩くして欲しい。他大生との練習を許可して欲しい。同じ部活に所属しているのに、通う大学がちがうという理由で全体で活動できない。これが来年も続くようなら部の活動水準の維持や存続に関わると思う(農・2)」「学内の施設を課外活動用にもっと解放してほしい(国人・3)」「サークルのためだけにオンラインしかなくても隙間時間で登校したりするのが労だった。サークルなんて学生の本分じゃないしやめちゃえばいいだけなのかもしれないが、もう少し放課後に参加しやすい環境を用意してくれてもよいのではと思ってしまった(文・3)」「部室まで学内WiFiが飛んでいないため部活との兼ね合いが上手くいかない(国人・1)」と課外活動に言及する意見もみられた。

 

長引くコロナ禍 学生の様々な声

 他にも、「一方的に撮り溜め・使い回しの講義動画をアップしたり、大量に課題を出したりするのはやめてほしい(法・1)」、「実験を含む授業に関しては対面で実施して欲しい(理・2)」、「演習問題もっとやって欲しい(工・2)」、「ゼミは必ず対面で開講してほしい(営・2)」、「せめて専門科目は対面授業にして欲しい(法・1)」、「同じ学部や授業で感染者が出てもそのまま授業を行うのは対策を行っていても休講や連絡をして欲しい(理・2)」、「2020年度入学生には、特にお願いしたいです。学生間の交流を支援してほしい。やれなかった事を遡って、順序立ててやってほしい。なかった事にしてほしくないです(済・2)」、「文化祭などイベントを対面で行って欲しい(農・1)」、「大学が主催する学生間交流イベントを開催して欲しいです(海・1)」という意見が集まった。

 アンケートの結果を見ると、オンライン授業、対面授業それぞれにメリット・デメリットがあり、どちらを望むかは各学生によって大きく異なること、そして約8割の学生が交友関係における問題を抱えているものの、大学にコロナ禍以前のように毎日通いたいかというと、全員がそれを望んでいるわけではないということが明らかになった。

 本記事「コロナ禍の教育と学生生活②」では、オンライン授業に対する学生の声を紹介した。

 続く「コロナ禍の教育と学生生活③」では、国際教養教育院長の大月一弘教授と法学部長の高橋裕教授への取材をもとに、大学側の姿勢に迫る。

▼ニュースネットは本記事に関するご意見・ご感想を募集しています。ご意見及びご感想は以下のフォームからお願いします。

https://forms.gle/hdZS7m3xGcxCTXXe8


コロナ禍の教育と学生生活① オンライン授業を問う

2022-03-16 23:20:00 | ニュース

 新型コロナウイルスの発生から約2年、オンライン授業中心の大学生活を学生はどう感じているのか。また、大学教員はコロナ禍での学生生活や教育の在り方をどのように捉えているのか。学生へのアンケートや大学教員への取材を行うことで、学生と教員の意識の違いや、よりよい大学教育、学生生活の在り方が見えてきた。<佐藤ちひろ、笠本菜々美、島袋舜也>

 

(写真:神戸大 六甲台本館 六甲台第1キャンパスにて)

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け大学の在り方は大きく変化してきた。対面授業が減少し、オンライン授業が中心になったことや課外活動に制限が課されたことは学習形態のみならず、学生生活そのものに影響を及ぼした。

 神戸大の藤澤学長は2021年4月16日、「学長からの学生に対するメッセージ(学長からの学生に対するメッセージ | 国立大学法人 神戸大学 (Kobe University) (kobe-u.ac.jp)」で、「私たちは新型コロナウイルスの脅威と向き合い、様々な手段を講じて、皆さんが授業をはじめ、研究、活動など、有意義な学生生活を送ることができるよう最善を尽くしてまいります」と述べている。コロナ禍での教育の在り方に対して、学生、そして教員は何を感じているのか。ニュースネットは学生に対してアンケートをとり、教員にはインタビュー形式の取材を行った。

 ニュースネットは2022年3月1日~3月8日の間、神戸大の大学生・大学院生を対象にTwitterとGoogleフォームを用いて、オンライン授業に関するアンケートを実施し、Googleフォームでは173人から回答を得た。この記事では、その結果をもとにコロナ禍での授業や学生生活に対する学生の満足度や意見を紹介する。

 アンケート回答者の学部、学年の内訳は以下のようになっていた。特に1年生と2年生が約9割を占めていた。また、回答者の49.1%が自宅生、50.9%が下宿生だった。

 

9割の学生が「ほとんどオンライン授業だった」「オンライン授業が多かった」

 2021年度のオンライン授業と対面授業の比率について尋ねると、約9割の学生が「ほとんどオンライン授業だった」または「オンライン授業が多かった」を選択した。また、2021年度の比較的コロナが落ち着いていた時期に大学に通った回数については、週3回以下という回答が全体の約7割を占めた。

 

 

「ほとんどオンライン授業だった」学生の2人に1人が不満足

 2021年度のオンライン授業と対面授業の比率が「ほとんどオンライン授業だった」と回答した学生はオンライン授業と対面授業の比率について、約半数が満足していないと回答した。

 

 

 また、「満足している」理由としては、「通学時間がなくて楽だったから(医・1)」や「大学に行かなくてよく、自分のしたい活動に時間を割けるので!(済・2)」というような、利便性を挙げる学生が多かった。

 「どちらともいえない」理由としては、「オンラインは楽だから良いなと思いつつ、対面授業時代よりモチベーションが上がらず、授業後に図書館へ寄って勉強、なども減ってしまったので、オンライン中心の現状が嫌じゃないけどダメだなあと(文・3)」や「オンライン授業はよくも悪くも学生にとって自由。学校に来て、ある程度時間が拘束された方がいいと思ったこともある。あと、オンラインだと学生同士のつながりがほぼない。二回生だというのにキャンパスライフなぞ経験したことがない。ただ、1時間半かけて学校に行くのはしんどいという気持ちもある(法・2)」のように葛藤を表す意見がみられた。

 一方、「満足していない」理由としては、「対面授業の方が授業の雰囲気が感じられたり質問がしやすかったりするなど、より身につくため対面をもっと実施してほしかった。また、対面とオンラインが授業によって違うと予定が立てづらいため対面に統一してほしい(工・3)」や「入学して2年が経つが教室で講義を受けたのが10回もなく、サラサラ普通の講義を受けたい。また、オンライン授業だとどうしてもだらけてスマホなどをいじってしまう(営・2)」、「他の学部や大学で対面授業が少しずつ実施されている中、対面による授業が1度もなく疎外感が強かった。昨年度のリアルタイム授業のアーカイブ動画を今年度の授業動画としている講義があり、違和感があった(法・2)」など様々な意見があった。

 

5割が「課題が多かった」 

 2020年9月に神戸大大学教育推進機構が実施した、遠隔授業に関するアンケート(20201127-01 (kobe-u.ac.jp))では一定数の学生が課題の多さを問題にしている。「2021年度の授業で出された課題は多いと感じましたか」という問いには、「どちらともいえない」が4割、「多かった」、「かなり多かった」と回答した学生が5割という結果になった。    

 学生の意見の中には、「オンラインへの出席と称した課題が多すぎた(工・3)」や「オンデマンドであることをいいことにリアクションペーパーに過剰な文字数を要求する先生が多く、それが重なるとレポートレベルの分量となり地獄(法・1)」、「課題の量を減らしてほしい。一つ一つはそんなに重くなくても、複数授業で課題が出ると課題に追われる(法・1)」といったものがあった。

 

 

オンライン授業、対面授業それぞれにメリット・デメリット

 オンライン授業を受けて感じたメリットとしてあげられた意見としては、「時間の融通がきく。コマが入っている時間に用事(イベント参加・アルバイトのシフト・部活動の練習)をこなし、帰宅後の時間に受講を振り替えられる。従来より日程調整が容易になり、より多くの事ができるようになった。移動時間分を他の作業に使える。動画を早送り再生して重要でない部分を飛ばせる。逆に十分に考えたい時は動画再生を止めて自分に合ったペースで学べる。聞き逃した部分を繰り返し再生できる(法・1)」や、「無駄な通学時間を省ける。オンデマンドなら好きな時に必要なだけ授業を受けられるので学習に過不足がない(文・1)」、「一日中オンラインである場合、家から動く必要が全くなく、限りなく楽であること。更に登下校などの時間がないため、家で過ごす時間にゆとりが多いこと。オンデマンド授業では時間的制約もかなり小さく、とにかく時間的に自由度が高いこと(農・2)」、「学校に行く時間分を睡眠の時間に充てれたこと(工・1)」 など、時間の有効活用ができるという声が多くあった。

 一方で、デメリットとしては「やる気がなくなります。長時間の動画視聴はとても苦痛です。横のつながりもないままオンライン継続なので友達や先輩と出会えていません。履修登録やテストなど相談する人がいなくて不安も感じました。会話したり相談する人がいない、ずっと自宅で一人は本当に楽しくないです(済・2)」や「パソコンを使って1人で勉強をするという構図が、自学習している時とあまり差がなく、頑張って大学に進学した意味を見失いそうになること(農・2)」、「教授との接点が減ってしまっている。先生の顔すら分からず履修し終えた授業すらあった。オンデマンド授業は貯めてしまう(法・1)」、「孤独感 やる気の喪失(法・1)」、「友達0人。学力の向上が全く感じられず。連絡・掲示の確認が困難(法・2)」、「孤独 対面での良い緊張感がない(工・2)」、「集中力を保つのが難しく感じる(理・2)」、「授業を受けている実感を持てない。これまで学校に行くこと自体が勉強のモチベーションの保ち方であったため、勉強が楽しいと思えない(法・1)」など特に「孤独」や「集中力が保てない」という意見が目立った。

 

画面を見続ける大変さ

 オンライン授業では、長時間画面を見続けることになる。ニュースネットがTwitter上で「授業がある日、授業のために1日平均何時間パソコンやスマホなどの画面を見ますか。(リアルタイム・オンデマンド含む)」というアンケートを行うと、以下の結果になった。

 

 オンライン授業のデメリットとしては、「画面を見続けるのがしんどくて、真面目に全ての授業を受けられない(法・1)」、「四六時中パソコンに向き合っていなければならないので、目が疲れる。またずっと家にいるので精神的にもきつかった(文・1)」という意見もあった。

 

2022年度に望む授業形態は人それぞれ

 2020年度に望むオンライン授業と対面授業の比率については、「オンライン授業多めを望む」学生が3割、「オンライン授業と対面授業半々を望む」学生が2割、「対面授業多めを望む」学生が2割、「対面授業やや多めを望む」学生が2割、「オンライン授業やや多めを望む」学生が1割程度とばらつきのある結果になった。 

 その他(自由記述)の回答としては、「対面授業とオンライン授業の混在を一番望まない」や「流行の程度に合わせて切り替えてほしい」という意見があった。

 また、「全ての講義がオンライン・対面両方で受講可能な場合、週に何回大学へ通いたいか」という問いに対しては、以下のようになり、週に3回以上が5割強、2回以下が4割強を占めた。

 

 

 

学生の多くが教養科目はオンライン、専門科目は対面を望む

 「教養科目、専門科目の開講形式として望ましいと思うのはどれですか」という問いに対しては、教養科目はオンラインを希望する学生が7割、専門科目は対面を希望する学生6割弱という結果になった。

 

 アンケートの後半では、オンライン授業で困ったことや大学に対する要望などについて学生から意見を集めた。

 本記事は「コロナ禍の教育と学校生活②『友達0人』と答える2年生も」に続く。

▼ニュースネットは本記事「コロナ禍の教育と学生生活① オンライン授業を問う」に関するご意見・ご感想を募集しています。ご意見及びご感想は以下のフォームからお願いいたします。

https://forms.gle/gChkJeTZykWt5Agq7

 


準硬式野球春季リーグが3月17日(木)から開幕 辻主将「走塁で点をもぎ取る」

2022-03-16 12:54:41 | ニュース

 3月17日(木)から、わかさスタジアム京都(京都市右京区)で関西六大学準硬式野球の春季リーグが開幕。神戸大の初戦は同日の第2試合、関学大戦だ。神戸大準硬式野球部の辻渉吾主将とエースの今岡龍吾投手に意気込みを聞いた。<本多真幸>


(画像:神戸大準硬式野球部) 

 関西六大学準硬式野球リーグは、神戸大、阪大、関西大、関学大、同大、立命大の6チームからなる。春季リーグでは、上位2チームが全日本選手権(8月)の関西代表予選に駒を進めることができ、神戸大も2位以内を目標として挑む。
 
 昨年の秋季リーグでは私学相手に1勝もできず、悔しい思いをした神戸大。時間が限られている中、強豪の私学に勝つために、「走る」という基本に立ち返ったチーム作りをしてきたという。辻主将は、「相手のミスを誘ったり盗塁やエンドランをしたりと、走塁で点をもぎ取る野球をする。」と話した。

 エースの今岡龍吾投手(4年)は、1年時から期待されて試合に出場してきたが、成績が降るわず悔しい思いをしてきたという。今岡投手は「最後の春季リーグに向けて体づくりを始めとしてできることはしてきたと思う。いい結果を残したい。」とコメントした。


(画像:投球練習するエースの今岡龍吾投手)

《関西六大学準硬式野球連盟 令和4年度春季リーグ戦》
●主催=関西六大学準硬式野球連盟。
●神戸大の日程=
1節 3月17日(木)11:10~ vs関学大 わかさスタジアム京都。
   3月18日(金) 8:40~ vs関学大 わかさスタジアム京都。
2節 3月24日(木)13:40~ vs同大  わかさスタジアム京都。
   3月25日(金)11:10~ vs同大  わかさスタジアム京都。
3節 3月31日(木) 8:40~ vs関西大 わかさスタジアム京都。
   4月 1日(金)13:40~ vs関西大 わかさスタジアム京都。
4節 4月 7日(木)14:00~ vs立命大 大阪シティ信用金庫スタジアム。
   4月 8日(金)11:30~ vs立命大 大阪シティ信用金庫スタジアム。
5節 4月14日(木)11:10~ vs阪大  わかさスタジアム京都。
   4月15日(金) 8:40~ vs阪大  わかさスタジアム京都。
●形式=全試合有観客開催。なお、新型コロナウイルス対策で、開会式と閉会式は行われない。
●注意事項=

▽試合を観戦するチーム関係者は試合予定日の前日までに、準硬式野球部員または準硬式野球部Twitter(@kobejunko)のDMに連絡。
▽新型コロナ感染対策のため、前後1席左右2席を空ける。応援は拍手のみ。
▽不織布マスク着用でないと入場不可。マスクは入場門で販売。


深江丸が離岸 95年の歴史に幕

2022-03-15 19:48:05 | ニュース

 海事科学研究科の練習船『深江丸』の業者引き渡しが3月15日朝に行われた。戦後初代の『深江丸』の進水から64年。戦前の深江丸から数えると、95年の歴史にピリオドを打ったことになる。3月22日には新しい多機能練習船『海神丸』が入港し、新しい時代がスタートする。<OB取材班>


(写真:岸壁を離れる練習船『深江丸』。引き渡しと同時に「第十蝶土里丸」へと船名が変わった。2022年3月15日午前9時すぎ 神戸市東灘区深江南町で。元深江丸船長 矢野良治教授提供)

 曳航船のトラブルで日程がずれこんでいた、練習船『深江丸』の業者引き渡しが、3月15日朝に行われ、午前9時から作業が始まり10時前には深江キャンパスのポンド(船だまり)から出て、神戸大学の管轄を離れた。岸壁では、OBや教員ら関係者が手を振って見送った。

 深江丸は、神戸商船大、統合後の神戸大学海事科学部の訓練の場となっただけでなく、大阪府立大の船舶実習など全国の大学に共同利用され、附属小中学校の総合学習や企業研修、市民の公開講座などにも活躍した。神戸大の他学部生には、2019年度まで行われた初夏の「深江祭」で体験乗船した学生もいるはずだ。

 古くは、神戸高等商船学校が学内での汽艇教育の充実を図るために、1927年(昭和2年)1 月に建造したのが始まりだと記録にある。
 戦後初代の『深江丸』は、1958年2月に進水し、1968年2月には新しい『深江丸』にバトンタッチ。1987年に進水した戦後3世『深江丸』が今回廃船となり、新しい練習船『海神丸』に引き継がれることで、戦後の『深江丸』の名前は64年の歴史に幕を降ろした。戦前の深江丸から数えると、95年の歴史にピリオドを打ったことになる。

 最後の船長を務めた矢野吉治教授によると、引き渡しと同時に解撤事業者側で「第十蝶土里丸」へと船名を変更したという。今後何らかのトラブルが発生したときに、船名「深江丸」では神戸大学側に迷惑がかかる恐れがあるからとの配慮だという。また、ポンド停泊中に船体に表記された船名「深江丸」を抹消しなかったのも教職員や学生への配慮だという。

 3月22日(火)午後、新しい多機能練習船『海神丸』が深江キャンパスのポンドに着岸する予定で、23日(水)には引き渡し式が行われる。

【関連サイト】公式ホームページ「深江丸へようこそ」=https://www.edu.kobe-u.ac.jp/gmsc-fukaemaru/ 。

(写真下:曳航船に曳かれ深江キャンパスの岸壁を離れた練習船『深江丸』。岸には手を振るOBや教員らの姿が。2022年3月15日午前9時すぎ 神戸市東灘区深江南町で。桜井加津子さん提供)

(写真下:岸壁に集まって見送るOBや教職員ら。2022年3月15日午前9時すぎ 神戸市東灘区深江南町で。元深江丸船長 矢野良治教授提供)

(写真下:すぐそばの第四工区公共岸壁に移された旧深江丸。タグボートが寄り添う。2022年3月15日午前。元深江丸船長 矢野良治教授提供)


学年ごとに時間をずらして3月16日(水)に成績発表

2022-03-15 13:40:45 | ニュース
  神戸大は3月16日(水)に2021年度後期の成績発表を行う。1年生は3月16日(水)午前9時、2年生は午前11時、3年生以上は午後1時に発表する。うりぼーネットへのアクセス集中を防ぐためとみられている。<島袋舜也>

 学年ごとに時間をずらして行う成績発表は、学内のネットワークにアクセスが集中するのを防ぐためで、2020年度後期の成績発表から行われている。
 神戸大では、2020年6月21日に学内の通信ネットワークで大規模な障害が発生し、完全復旧に2ヶ月を要した。 
 情報基盤センターによると、障害の原因は利用者とインターネットをつなぐ「プロパイダー」部分にあったとし、レポート提出の時期と重なってアクセスが集中したことから、障害を拡大させた。
 今回の方針も同様の趣旨で、学内のネットワークに負荷をかけるリスクを少しでも回避するためとみられている。

▼うりぼーポータル「授業/履修」=https://www.office.kobe-u.ac.jp/stdnt-kymsys/student/green/study/index.html

▼成績発表(3Q、4Q、後期)
1年生 3月16日(水)午前9時。
2年生 3月16日(水)午前11時。
3年生以上 3月16日(水)午後1時。