昨年に比べると対面で練習できる機会が増えたものの、通常通りの活動や部員同士の仲を深める行事を行うことは難しいという混声合唱団エルデ。例年通りの新歓ができず、新入部員はいつも年の約半分に。コロナ禍でさまざまな苦労をする部長の静木周作さん(国人・3)と副指揮者の海老春香さん(国人・3)は、「歌の力で希望を届けたい。」と熱い思いを語る。<佐藤ちひろ・塚本光>
コロナで新入部員が激減
記者)コロナ禍で例年通りの新歓ができなくなりましたが、入部者の数などはどのように変化しましたか。
静木)そうですねやっぱり新入部員の人数はだいぶ減りましたね。自分が今3回生なので自分たちが多分コロナ前の最後の学年なので、そのときと比べたらだいたい半分か、半分いかないかぐらいですね。
記者)コロナ禍に入った去年と、今年では人数の変化はありましたか。
静木)そうですね、今年の方がまだコロナに対応していたので、でもそれでも去年プラス2,3人とかでやっぱり今の2回生がだいぶ少ないですね。
(画像:オンラインでインタビューに答える静木さん=左上、海老さん=右下)
合唱以外の企画でもアピール
記者)対面新歓が難しいなかで工夫されてることはありますか。
静木)去年と一緒なんですけど、景品とか、簡単にいえば物でつったりして…、対面だったら、たぶん合唱に興味ない子も来てくれると思うんですけど。今年は多分それができないので、ビンゴとかそういう形で、オンラインで開催することで結構な人数に来てもらいましたね。あとは、新入生にとってプラスになる履修登録の説明であったりとか、合唱に関係ない部分で新歓を行いましたね。
(画像:エルデの2021年のオンライン新歓の宣伝画像)
SNSで魅力を発信
記者)YouTubeやTwitter、Instagramで情報を発信されていますね。
静木)YouTubeは合唱の動画を撮りまして、それを公開することで合唱好きな子には興味持ってもらえたかなと思います。InstagramとかTwitterでYouTubeのURLを貼って、みんなに見てもらえるようにしましたね。
記者)確かYouTube始められたのが2020年の3月だったと思うんですけど、コロナの影響で始められたんですか。
静木)そうですね、オンライン合唱を載せるために、多分先輩がやってくれて、そのアカウントを引き継いだ形になるんで、コロナの影響で始めたって感じです。
記者)SNS活動で特に力を入れているポイントはありますか。
静木)そうですね、去年だったら部員紹介とかをしてたんですけど、今年はコロナがない頃どんな遊びしてたかとか、合唱以外の部分で結構新入生が楽しそうって思うような写真を投稿しましたね。
(画像:インスタグラムでエルデの合唱以外の部分もアピール)
オンラインでコミュニケーションをとることの難しさ
記者)海老さんは指揮者ならではのオンライン練習の難しさを感じられだと思うのですが。
海老)オンラインでは、どうしても話せる人って限られるじゃないですか。みんなの声が聞けない、みんなの反応が読み取りづらいっていうのが一番難しさとして感じていて。やっぱりみんな、画面をずっと見続けて、自分のリアクションも読み取ってもらえないっていうなかで、ちょっと飽きが出てしまったり疲れが出たりっていうのがあったかなっていうふうには思います。
記者)その中で工夫されたことはありましたか。
海老)私から一方的に話すだけじゃなくて、みんなが参加できるような機会を作るっていうのを意識して練習をしました。あとは、活動の前にアイイスブレイクとか時間をとってやってみたりする中で、指揮者である私だけじゃなくて、みんなが気軽に話すことができて参加できるような場面を意識的に設定して、変化も加えながらやってみてましたね。
対面練習が増加
記者)今、練習は全部オンラインですか。
静木)許可が出たときだけ対面でやっている感じですね。最近ちょっとずつ解禁されてきたので。(7月6日時点)
記者)昨年の今の時期と今年を比べて、今年の方が対面での練習はやりやすい環境になっていますか。
静木)そうですね。去年のこの時期はオンラインですらほとんど動いてなかったので、それと比べるとだいぶ今年は対面での活動内容が増えていますね。
お客さんに歌を直接届けたい
記者)コロナが落ち着いたらやりたいことはありますか。
静木)そうですね、一番メインのイベントである合宿ですね。去年は1回もできず、今の2回生が合宿を1回も経験してないので、みんなで合宿できたらいいなと思います。
海老)今どうしてもステージに立つとき、ソーシャルディスタンスを保って、離れなくてはいけないし、みんなで大人数で歌うっていうのが、一番リスクがあってできていないことです。ホールでお客さんを呼ぶっていうことが今あまりできてなくて、コンサートも中止になってしまったので、沢山お客さんを呼んで、私達もギュッと集まって一つの音楽をいろんな場所で披露できたらいいかなって…。今、オンラインでいろいろ企画を進めているんですけど、やっぱり対面でお客さんに音楽を届けられたらいいなっていうふうに思っています。
記者)今活動が制限されているなか、お二人がどのような気持ちを抱えているのか教えてください。
静木)新入生が期待していた以上に入ってくれたので、たぶんエルデ自体の雰囲気に惹かれて入ってくれた子も多いと思うので…。そういったことも含めて合唱もですけど、合唱以外の遊びとか、そういうことをできたらなって思いますね。
海老)指揮者って前に立ってみんなの顔見るじゃないですか、そのときにみんなの表情が見えないっていうのが結構つらくて。これはお客さんもな
そうだと思うんですけど、マスクとかフェイスシールドもそうなんですけど、団員の表情が見えなくて、その伝えるものも伝わらないっていうか、声もうまく通らないし、表情でも伝えられないっていう面でのもどかしさを感じています。もしコロナ禍が終わったら、マスクをみんなで外して思い切りその表情も声も一緒に、お客さんにも届けたいなっていうふうに思っています。
○ ○ ○ ○ ○
今回は、コロナ禍ということもあって、京都大医学部合唱団メディカルコール、香港・Diocesan Choral Societyとともに、一緒に合唱した「オンラインで合同演奏会」を8月14日から順次YouTubeで公開する。
▼ジョイントコンサート YouTubeチャンネル「Joint Concert〜Apollon, Erde, Medical Choir, DCS〜」= https://youtube.com/channel/UCKMvvHJTaWAP94OeokIH2Wg 。
エルデ副指揮者の海老春香さん(国人・3)は、「緊急事態宣言下では部員が集まって歌うことすらままならない時もありました。ですが、離れていても繋がることはできる。今こそ歌の力で希望を届けたい」と意気込む。
アポロン部長の伊集院和音さん(農・4)は、「歌っていて、聴いていて前向きな気持ちになれるようにと思って選曲しました。コロナ禍でもこれだけのことができるよという想いが大きいです」と合唱にかけた思いを語っている。
了
コロナで新入部員が激減
記者)コロナ禍で例年通りの新歓ができなくなりましたが、入部者の数などはどのように変化しましたか。
静木)そうですねやっぱり新入部員の人数はだいぶ減りましたね。自分が今3回生なので自分たちが多分コロナ前の最後の学年なので、そのときと比べたらだいたい半分か、半分いかないかぐらいですね。
記者)コロナ禍に入った去年と、今年では人数の変化はありましたか。
静木)そうですね、今年の方がまだコロナに対応していたので、でもそれでも去年プラス2,3人とかでやっぱり今の2回生がだいぶ少ないですね。
(画像:オンラインでインタビューに答える静木さん=左上、海老さん=右下)
合唱以外の企画でもアピール
記者)対面新歓が難しいなかで工夫されてることはありますか。
静木)去年と一緒なんですけど、景品とか、簡単にいえば物でつったりして…、対面だったら、たぶん合唱に興味ない子も来てくれると思うんですけど。今年は多分それができないので、ビンゴとかそういう形で、オンラインで開催することで結構な人数に来てもらいましたね。あとは、新入生にとってプラスになる履修登録の説明であったりとか、合唱に関係ない部分で新歓を行いましたね。
(画像:エルデの2021年のオンライン新歓の宣伝画像)
SNSで魅力を発信
記者)YouTubeやTwitter、Instagramで情報を発信されていますね。
静木)YouTubeは合唱の動画を撮りまして、それを公開することで合唱好きな子には興味持ってもらえたかなと思います。InstagramとかTwitterでYouTubeのURLを貼って、みんなに見てもらえるようにしましたね。
記者)確かYouTube始められたのが2020年の3月だったと思うんですけど、コロナの影響で始められたんですか。
静木)そうですね、オンライン合唱を載せるために、多分先輩がやってくれて、そのアカウントを引き継いだ形になるんで、コロナの影響で始めたって感じです。
記者)SNS活動で特に力を入れているポイントはありますか。
静木)そうですね、去年だったら部員紹介とかをしてたんですけど、今年はコロナがない頃どんな遊びしてたかとか、合唱以外の部分で結構新入生が楽しそうって思うような写真を投稿しましたね。
(画像:インスタグラムでエルデの合唱以外の部分もアピール)
オンラインでコミュニケーションをとることの難しさ
記者)海老さんは指揮者ならではのオンライン練習の難しさを感じられだと思うのですが。
海老)オンラインでは、どうしても話せる人って限られるじゃないですか。みんなの声が聞けない、みんなの反応が読み取りづらいっていうのが一番難しさとして感じていて。やっぱりみんな、画面をずっと見続けて、自分のリアクションも読み取ってもらえないっていうなかで、ちょっと飽きが出てしまったり疲れが出たりっていうのがあったかなっていうふうには思います。
記者)その中で工夫されたことはありましたか。
海老)私から一方的に話すだけじゃなくて、みんなが参加できるような機会を作るっていうのを意識して練習をしました。あとは、活動の前にアイイスブレイクとか時間をとってやってみたりする中で、指揮者である私だけじゃなくて、みんなが気軽に話すことができて参加できるような場面を意識的に設定して、変化も加えながらやってみてましたね。
対面練習が増加
記者)今、練習は全部オンラインですか。
静木)許可が出たときだけ対面でやっている感じですね。最近ちょっとずつ解禁されてきたので。(7月6日時点)
記者)昨年の今の時期と今年を比べて、今年の方が対面での練習はやりやすい環境になっていますか。
静木)そうですね。去年のこの時期はオンラインですらほとんど動いてなかったので、それと比べるとだいぶ今年は対面での活動内容が増えていますね。
お客さんに歌を直接届けたい
記者)コロナが落ち着いたらやりたいことはありますか。
静木)そうですね、一番メインのイベントである合宿ですね。去年は1回もできず、今の2回生が合宿を1回も経験してないので、みんなで合宿できたらいいなと思います。
海老)今どうしてもステージに立つとき、ソーシャルディスタンスを保って、離れなくてはいけないし、みんなで大人数で歌うっていうのが、一番リスクがあってできていないことです。ホールでお客さんを呼ぶっていうことが今あまりできてなくて、コンサートも中止になってしまったので、沢山お客さんを呼んで、私達もギュッと集まって一つの音楽をいろんな場所で披露できたらいいかなって…。今、オンラインでいろいろ企画を進めているんですけど、やっぱり対面でお客さんに音楽を届けられたらいいなっていうふうに思っています。
記者)今活動が制限されているなか、お二人がどのような気持ちを抱えているのか教えてください。
静木)新入生が期待していた以上に入ってくれたので、たぶんエルデ自体の雰囲気に惹かれて入ってくれた子も多いと思うので…。そういったことも含めて合唱もですけど、合唱以外の遊びとか、そういうことをできたらなって思いますね。
海老)指揮者って前に立ってみんなの顔見るじゃないですか、そのときにみんなの表情が見えないっていうのが結構つらくて。これはお客さんもな
そうだと思うんですけど、マスクとかフェイスシールドもそうなんですけど、団員の表情が見えなくて、その伝えるものも伝わらないっていうか、声もうまく通らないし、表情でも伝えられないっていう面でのもどかしさを感じています。もしコロナ禍が終わったら、マスクをみんなで外して思い切りその表情も声も一緒に、お客さんにも届けたいなっていうふうに思っています。
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今回は、コロナ禍ということもあって、京都大医学部合唱団メディカルコール、香港・Diocesan Choral Societyとともに、一緒に合唱した「オンラインで合同演奏会」を8月14日から順次YouTubeで公開する。
▼ジョイントコンサート YouTubeチャンネル「Joint Concert〜Apollon, Erde, Medical Choir, DCS〜」= https://youtube.com/channel/UCKMvvHJTaWAP94OeokIH2Wg 。
エルデ副指揮者の海老春香さん(国人・3)は、「緊急事態宣言下では部員が集まって歌うことすらままならない時もありました。ですが、離れていても繋がることはできる。今こそ歌の力で希望を届けたい」と意気込む。
アポロン部長の伊集院和音さん(農・4)は、「歌っていて、聴いていて前向きな気持ちになれるようにと思って選曲しました。コロナ禍でもこれだけのことができるよという想いが大きいです」と合唱にかけた思いを語っている。
了