神戸大学メディア研ウェブログ

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2月2日にトークイベント 阪神大震災 U25プロジェクト

2020-01-30 12:38:18 | ニュース(告知)
 阪神・淡路大震災後に生まれた25歳以下の大学生や高校生らが考え、調べ、伝える、新しい“語り継ぎ”を目指す「U25プロジェクト」(主催=同実行委)が、総まとめの発表イベントを行う。2月2日(日)13時30分から神戸・新長田のふたば学舎(神戸市長田区二葉町7)の講堂で。事前申し込み不要。入場無料。

 阪神大震災から25年、“あの日”の記憶と教訓から何を学び、何を伝えるべきかを、震災後に生まれた25歳以下の大学生や高校生ら“U25世代”が考え、行動し、新しい“語り継ぎ”を目指すプロジェクト。
 2月2日(日)に、学生たちの半年に及ぶ活動を描いたドキュメンタリー映画の上映や、音楽、ダンス、デザイン、アートなど様々な切り口で震災を“体験”するブース出展、みんなで語り合えるパネルディスカッションなど、総まとめの発表イベント“TALK ABOUT-“を行う。
 主催は、NHKやサンテレビ、Kiss FM KOBEなどのメディアと神戸市で構成する「若者たちの阪神・淡路大震災 U25プロジェクト実行委員会」。

《若者たちの阪神・淡路大震災 U25プロジェクト TALK ABOUT-》
●日時=2020年2月2日(日曜)13時30分 ~18時00分。
●会場=ふたば学舎 講堂 (神戸市長田区二葉町7-1-18)[地図]
●参加申し込み=不要、出入自由。
●入場料=無料。
●内容=
▽第一部(13:30~15:00)音楽・デザイン・アートで震災を“体験”しよう!
▽第二部(15:00~18:00)
15:00〜U25プロジェクト作品 ドキュメンタリー映画「ALK ABOUT-」(90分)上映
16:30〜神戸野田高校ダンス部 震災25年創作ダンス「繋ぐ ~明日へと語り継ぐ~」 発表
17:00〜U25メンバー パネルディスカッション「ALK ABOUT-」
※実施内容が変更になる可能性があります。最新情報は下記のHPで。
●公式サイト=https://u25kobe.com
●主催=若者たちの阪神・淡路大震災 U25プロジェクト実行委員会(NHK神戸放送局、NHKプラネット近畿、神戸新聞社、サンテレビ、ラジオ関西、Kiss FM KOBE、神戸市)。
●問い合わせ=若者たちの阪神・淡路大震災 U25プロジェクト実行委員会(事務局:NHKプラネット近畿 電話06-6945-7135)。





阪神・淡路大震災の被災地ミニコミ資料展 社会科学系図書館で

2020-01-30 02:19:13 | ニュース(告知)
 1995年の阪神・淡路大震災当時、被災地で発行された「ミニコミ誌」を振り返る企画展示「学生震災資料展『草の根市民メディアからの発信-「ミニコミ」から問う阪神・淡路大震災』」が、神戸大附属図書館の社会科学系図書館で開催されている。文学部の授業「日本現代史演習」の一貫として、学生らが展示の内容・解説を選定している。期間は1月16日(木)から2月4日(火)まで。

 現在のようなインターネットやSNSが発達していなかった1995年当時、震災で情報網を絶たれた被災者向けに、生活情報や復興情報などを伝える「震災ミニコミ」が各地で発行された。
 今回の資料展では、文学部日本現代史演習の一環として、震災を直接経験していない世代である受講者の学生6人が自らテーマを設定して、資料の調査・研究、展示の作成を行った。
 「学生ボランティアと〈社会〉」と題して、神戸大学学生救援隊の活動や「救援隊通信」がパネル展示されるなど、数多くの資料が展示されている。

《学生震災資料展『草の根市民メディアからの発信-「ミニコミ」から問う阪神・淡路大震災』》
●会期=2020年1月16日(木)~2月4日(火)。
●会場=神戸大学附属図書館 社会科学系図書館2階 [地図]
●アクセス=阪急神戸線「六甲」駅、JR神戸線「六甲道」駅、阪神本線「御影」駅下車、神戸市営バス36系統「鶴甲団地行」に乗車、「神大正門前」下車、北へ徒歩3分。
●主催=神戸大学大学院人文学研究科 地域連携センター。
●協力=神戸大学附属図書館震災文庫、震災・まちのアーカイブ、阪神・淡路大震災記念 人と未来防災センター。
●入場料=無料。
●ホームページ= https://lib.kobe-u.ac.jp/libraries/15161/


LANS BOX南の坂道通行止め 1月27日から2月5日まで

2020-01-26 18:52:53 | ニュース(告知)
 生協LANS BOXや文学部テニスコート、瀧川学術交流会館の南側から阪急六甲に下る坂道が工事のため通行止めになる。期間は2020年1月27日(月)から2月5日(水)までの予定。なお、第4クォーターの試験期間(1月28日から2月3日)も工事予定なので、迂回に時間がかかる可能性があり、注意が必要だ。







震災を「ジブンゴト」に 大学生が1.17伝えるイベント

2020-01-23 01:22:03 | 阪神・淡路大震災
 阪神・淡路大震災以降に生まれた大学生が、震災ボランティアを通じて学んだことを発信するイベント「1.17→」(イッテンイチナナカラ)が三宮センター街で開かれ、1月19日には「1.17→」を構成する3つの学生団体のメンバーがこれまでの活動を通じて何を考えたのかを紹介するトークイベントが催された。〈森岡聖陽〉


(写真:パネルディスカッションをする学生たち。会場は満杯だった。 2020年1月19日午後4時ごろ、三宮センタープラザ西館大会議室)

 イベントは三宮センター街の大会議室で開かれ、中高年の市民から学生までの幅広い年齢層の約40人が参加した。
 第1部は神戸大学持続的災害復興プロジェクト「Konti」と神戸大槻橋研究室の院生ら、そして神戸芸術工科大の学生の3つの学生団体がそれぞれが普段行っている活動とその想いをプレゼンした。
 第2部では、パネルディスカッション形式でこれまでの活動や、今年の1月17日の動きなどをパネリストの学生たちは振り返った。

 被災者の記憶を頼りに震災前の街の様子を模型で再現する「失われた街プロジェクト」に参加した、神戸大槻橋研究室の今津寛治さん(工学研究科、24)は、自分が今やっていることの最終目標が分からなくなった時もあったという。
 それでも、「(私たちは)震災を学んでいってるところ。そして、後輩にも学んでいくように伝えていきたい」と活動を継いでいく想いを述べた。


(写真:「失われた街プロジェクト」について説明する神戸大槻橋研究室の今津寛治さん 2020年1月19日午後2時ごろ、三宮センタープラザ西館大会議室)

 「(震災を)継承していくやり方は時代に合わせて更新されていくものだ」と語ったのは、神戸大学持続的災害復興プロジェクトKonti代表の伊庭駿さん(工学研究科、23)。災害だけでなく戦争も継承しなければならないと話したうえで、「目の前の人が何を話してくれるのかを想像してリードしてあげることが大切。それはどこでもできることだから」と強い思いを言葉にした。


(写真:「神戸大学持続的災害復興プロジェクトKonti」代表の伊庭駿さん 2020年1月19日午後2時ごろ、三宮センタープラザ西館大会議室)

 イベントを終えて、主催者して参加していた神戸市耐震推進課の北麻鈴さんは、「体験をしていない状態で『自分事』にするのは難しいと思うけど、体験した人から話を聞くことは価値あることだと思うし、(神戸市が)機会を提供してそのことを知ってもらえたら」と、このイベントの意義を語った。


「震災の記憶を伝え続ける」 武田学長の<追悼の言葉>全文

2020-01-22 13:26:52 | ニュース
 1月17日に六甲台第1キャンパスにある慰霊碑前で行われた献花式は、参加者全員での黙祷に続き、武田廣学長が約3分間の「追悼の言葉」を述べた学長の声はマイクを通して慰霊碑前に響き、献花式に訪れた遺族、学生、教職員など約250人が聞き入った。<小野花菜子>


(写真:追悼の言葉を読む武田廣学長。2020年1月17日12時30分ごろ、六甲台第1キャンパスの慰霊碑前で)

 武田学長はまず阪神・淡路大震災で神戸大では教職員2名、学生39名の命が失われた事について追悼の言葉を述べた。また神戸大が被災大学としての自覚を持ち、これまで災害科学研究を推進し震災復興災害活動を継続的に行ってきたことについて触れ、今後に向けて次世代を担う学生達に震災の記憶を伝え続けるという意思を明らかにした。


《追悼の言葉 全文》

追悼の言葉

兵庫県南部地方を襲った地震により神戸大学においては教職員2名、学生39名にも及びかけがえのない多数の尊い命が奪われました。

思えば、去る平成7年1月17日午前5時46分のあの一瞬の出来事により、若き有意な命が志半ばにして亡くなられたことは、ご遺族はもとより我々大学関係者にとって残念でなりません。

今、あの大震災から25年の年月が経過しようとしています。大震災後に生まれた学生が大部分を占めるようになり、時間の経過とともに記憶の風化を止めることは難しくなっていることは否めません。しかしながら多くの犠牲者を出した被災大学として次世代を担う学生達に震災の記憶を伝える努力を続けていきたいと思っております。

あの大震災の後も、日本列島を度々大地震が襲いましたが、被災大学としての経験を生かし、災害科学研究を推進するとともに、震災復興支援活動を継続的に行ってまいりました。大学主導でこの様な研究や活動に力を注いできたのは勿論ですが、自発的に学生がサークル単位、あるいは個人単位で被災地へ出向き、ボランティア活動を積極的に行う姿も数多く見受けられるようになりました。また、この様な活動に加えて、大震災についてほとんど知らないことに危機感を覚えた学生が、同世代に伝えなければという使命感を抱いて情報発信をしていることは心強く思います。

今回、25年という節目の年に、この地に建立された慰霊碑に込められた精神を、そして銘板に刻まれた「友よ 神戸大学を そして世界を見続けてほしい」という言葉に込められた思いを、改めて心に留め、今後も教職員、学生にしっかりと語り継いでいきたいと考えております。

結びに犠牲となられました41名の方々のご冥福をお祈りしつつ、ご遺族の皆様のご健勝を祈念いたしまして追悼の言葉といたします。

神戸大学長 武田廣