やま建築研究所

私が感じたこと、気になった建築などを書き留めたノートです。

磯崎 新 先生の講演会に行ってきたぞーい!!

2007年08月03日 08時14分05秒 | Weblog

最近夜、眠たくなるのでブログの更新もさぼりがちです。
そんな訳でちょっと前の話になりますが・・・

7/29の日曜日、建築家 磯崎 新 氏による講演会「ル・コルビュジェとは誰か」に参加するため六本木ヒルズへ行ってきました。
実際に見る磯崎先生の印象は、年を召されていて声や見た目からも「おじいちゃん」といった感じです。
自著にのっている顔写真は若々しいですけどね。

内容は磯崎先生独特の解釈でコルビュジェを分析、作品誕生の裏に迫る!といったもです。
そのなかで、印象深かった話といえば・・・

●コルビュジェはパルテノン神殿を立方体として見ている。パルテノン神殿は建築物ではなく絶対的な支配者(王)とみなしている。


コルビジェは絵画を数多く描いてきました。ビンや果物といった静物からピカソのような抽象画などもあります。
●その絵画をとおしてコルビュジェは空間の流れ方、モノの重なりといった重層性を学んでいった。


コルビュジェは「ラ・トゥーレットの修道院」の設計を依頼されたとき、依頼主の神父から「ル・トロネ」の修道院を見てくるよう指示されたそうです。見た時の感想がメモとして残っています。その内容の核心は・・・
●10%の光。
わずかに差し込む光をこのように表現してラ・トゥーレットの設計に取り入れた。

などなどです。

公演後、同じ六本木ヒルズで開催中のコルビュジェ展に行ってみると建築だけでなく生涯にわたって絵画や彫刻にも打ち込んだ創作活動の範囲の広さに驚かされました。
都市計画などスケールの大きいものから家具や車のデザインまで手がけたコルビュジェは建築家という枠ではなく、アートディレクターといった表現の方が適しているかもしれません。
今でいうところの佐藤可士和さんですかね?

フランスリポート3日目はまだ作成中です。


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