ある日の夕焼け

去年のことだが、暮れ迫る水曜日に所用で表参道に行った。
時刻は16時過ぎ。冬至間近ということもあり、辺りはすでに日没の様相。
高層ビルに挟まれるように延びる国道246号を歩いていると、谷間のごとく空が開けた駐車場がある。
抜けた視線の先には現代の東京を象徴する風景が広がっていた。

　　　　　　　　　　　　表参道周辺から

赤味を帯びた夕焼けの中、辺りの平穏を突き破るかのような、六本木ヒルズのメタリックなファサード。約1.5km離れているのに圧倒的な存在感。街の風景を一変させてしまう威力。
同じフレーム内に納まるのは、昭和の象徴「東京タワー」と築年数不詳の民家。各時代の建物が、これだけ強くコントラストされている風景は以外に新鮮だ。


その後代官山へと向かう。
目的地は代官山蔦谷書店　通称T-SITE。ツタヤというと本屋かレンタルＣＤという思い込みだったが、ここはそんな先入観を打ち破る場所。書店でもありレンタルショップでもあり文具店でもあり、喫茶店でもある。しかも店構えやディスプレイが洒落ていて、文化の発信地としてのテーマパークと言ったほうがしっくりくる。

ここに向かう途中であったが、深紅のグラデーションに染まった空に心奪われ、途中の西郷山公園に寄る。
高低差のある高台からは、渋谷の街を超え遠くまで見渡せる抜群の眺望。しかもマジックアワーと呼ばれる時間帯である。都心を覆う赤く怪しげな空と、遥か先に浮かぶ富士山のシルエットはまさに幻想的。
短い時間だからこそ貴重なマジックアワー。またたく間に夜の帳が落ちてきた。


　　　　　　　　　　　　西郷山公園から①



　　　　　　　　　　　西郷山公園から②

　　　　

夕焼けは「中野区野方」の工事現場からです。

少し前の9月26日のことですが、担当している物件の上棟がありました。
この日は柱を建てて屋根の頂上の棟木を載せて作業終了です。
建築用語では上棟または建前といいます。

大工さんが帰り支度をする頃、足場を伝って頂上まで上ってみました。
時刻は18時過ぎ。
どこからか夕食を準備する匂いが漂ってくるなか、秋分の日も過ぎた空は、太陽が落ちるのも早くなってきたなと実感する夕焼け模様でした。



場所は中野区の住宅が密集する地域。地上では家に遮られてつまらない風景も、屋根の高さからは爽快な視界が広がっていました。



足場が立っている時しか見ることができないこの風景。お施主様にも是非見ておいてもらいたいですな。

　　　　

今日の夕焼けは練馬区富士見町

12月8日 火曜日。
仕事で練馬区貫井へ行ってきました。

お客様宅への訪問を終えた夕暮れ時、街は赤味がかっていました。
ここは都心に近く、辺りは高い建物ばかり。
西に沈む夕日を撮れないものかと撮影場所を探していたら古い団地がありました。

「ここの最上階ならば見れるかも」

気持ちがはやり、スーツ姿で最上階まで駆け上がると、まさに沈む寸前。

すばやく愛用のコンパクトカメラ、RICOH　Caplio R5を取り出します。

タイミングよく西武鉄道が走って来たので、ファーストショットは「電車ナメ太陽」。
光が強すぎて太陽が潰れてしまっているのは、まだまだ私の撮影技術が足りないせいですかね。


　　　　　　　　　　　　　電車ナメ太陽

ゆっくりと沈んでいく夕日を迫力ある画としておさめたくて、最大ズームで撮ることにチャレンジしました。
腕を壁にのせてカメラを固定、ブレずに撮ることができました。


　　　　　　　　　　最大ズームで夕日を撮影　　　　　　　　

ここは練馬区富士見町。
かつては地上からも見えたであろう富士山が、夕焼け空の中にシルエットとして浮んでいました。


沈みゆく夕日と動かざる富士山。
動と静のシンクロがとても絵画的でした。


　　　　　　　　最大ズームで富士山を撮影

　　　　

今日の夕焼けは「府中四谷大橋」の上から

今日の夕焼けは「府中四谷大橋」の上からです。
多摩川にかかる橋で、日野市と府中市をつないでいます。
多摩市の桜ヶ丘へ行くときには、いつも渡っている橋です。
今日は台風一過の晴天。
ちょうどこの辺りに着いた時が日没時。
西の空が赤く染まり、多摩川の水面からも照り返していました。



夕焼けは、なんだか郷愁を誘います。
故郷、家族、友人、少年時代、昔の恋人、やめてしまった仕事のこと・・・
などなど、過去の思い出が走馬灯のように脳裏に浮かんできます。

そういえば、このブログの最初の頃の常連だった、ミキティといく姫はどうしてるんでしょうかねえ。
元気にしてればいいですが。


　　

今日の夕焼けは多摩市桜ヶ丘より

今日の夕焼けは多摩市桜ヶ丘からです。（2009年10月19日）

仕事も一段落つき、夕方近く時間を持て余していたので、宣伝チラシのポスティング地域にしている桜ヶ丘へと出かけてきました。

ここ桜ヶ丘は丘陵地に広がる閑静な住宅街。
いろは坂を登った高台にあるので、遠くまで見渡すことが出来る眺めは最高です。

この日着いた時間がちょうど夕暮れ時。
西の空が赤くそまり、まさに太陽が沈む寸前。
とても印象的な風景だったので車を止めて撮影しました。




遠くには富士山のシルエットも浮かんでおり、天気がいいだけでなく空気も澄んでいることが実感できました。

　　　　　左の突き出ている山が富士山

桜ヶ丘は宮崎駿監督のアニメのシーンに出てきたことでも有名ですし、モダンなデザインの住宅がそこかしこにひしめく地域でもあります。
散歩がてらに行ってみるのもいいかもしれませんね。