少し前の話ですが10月14日水曜日、杉並区主催の「景観計画説明会」へ行ってきました。
今の街の景観を良くするため、またはこれ以上景観を悪くしないために杉並区として今後どのような規制をしていくのかを説明する集会でした。
私は杉並区に住んでまだ一年余り。
しかもいつ区外へ転出するかわからない賃貸住まいの身の上ですが、建築に携わる者として何か参考になることもあるだろうと思って行ってきました。
暇だったせいもあるのですが・・・。
会場は阿佐ヶ谷の産業商工会館。
区役所の担当者のほか、景観について一家言を持つ先生方が本日の出演者です。
まずは役所のプレゼン。
杉並区の景観づくりの取り組みとして
①地域の特性を盛込む
②広い視野をもつ
③景観の保全に努める
④みどりを充実する
⑤大規模建築物を建てる際の、景観保全のルールを決める
という内容でした。
今日一番ためになったのは、文京区の景観審議委員の方の話で、高層ビルやマンションを計画している設計者への指導です。
地上の人に圧迫感を与えない方法として、水平ラインを強調させるデザインを要望するとのこと。
垂直線が並ぶデザインだと高さ方向に視線が誘導され、下から見ると、より高く感じてしまうそうです。
色も空にとけ込むような淡い色を使うことも一つの方法だそうです。
不特定多数の人が働き、通り過ぎ、そして住まう場所でもある街。
多少の不便を感じても、「まあしょうがないか」と誰もが思うような愛すべき場所。
そんな街並みを作るにはどうすればいいのか。
今日、この会に参加して考えさせられました。
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