やま建築研究所

私が感じたこと、気になった建築などを書き留めたノートです。

牛タン屋での秘密会合。  「オレ建は彦根城」

2007年06月15日 02時18分25秒 | 建築の歩き方
今日から梅雨入り。
くせ毛の私は湿度が上がると髪がカールしてきます。
水道橋のモーツアルトといったところでしょうか!?

そんなことはさておいて、今日は仕事帰りにミキティとタスクボーイ24とで食事に行きました。
いく姫は仕事の都合で不参加です。

水道橋駅前にある牛タン屋に行きました。

ここで紹介するとタスクボーイ24は営業所の内業スタッフの一人で、女性がほとんどを占める中、少数派の男性陣としてがんばっています。
でも親友に2人の現場スタッフがいるのですが、2人とも近々やめてしまうそうなので少し寂しげです。
心配するな、君にはミキティ、いく姫そして我々内業スタッフがついている
と励ましの言葉もほどほどに。

そんなこんなで飲みながら食べながら9時ごろまでいました。




久しぶり「オレ流建築の歩き方」は滋賀県・彦根市にある国宝「彦根城」です!!

ゴールデンウイークに実家の大阪に帰ったのですが途中下車して行ってきました。

平成19年5月4日の事です。

ところで知ってます?
長距離切符は改札でスタンプを押してもらうと途中下車ができるんです。特急券はだめですけどね。
新幹線を京都で降りて、観光してから大阪までは新快速を使うといったふうに、それを知ってからはそんな使い方をしてます。

彦根城は歴代の徳川幕府大老を務めた井伊氏の居城であります。
井伊家とは桜田門外の変でおなじみの井伊直弼の実家です。

彦根城は1607年頃に完成したといわれているので今年で400年目。
キャンペーン中でもあり、人でごったがえしていました。

城の建つ高台へは、石段をのぼります。
石段は城攻めをされた時に、敵が進入しにくいよう曲がりくねってつくられています。




途中に何軒かの櫓(やぐら)をくぐっていくのですが、この日は櫓の建物のなかで衣装デザイナーの個展が開かれていました。
時代ものの映画や舞台でつかった衣装の展示と古建築のコラボレーション。なかな味がでてます。

頂上付近には長蛇の列。

初めて見た彦根城の印象は「小さっ!!」。



日本には国宝の城は4軒あります。(←軒という単位であってますかね?)
滋賀の彦根城、愛知県の犬山城、長野県の松本城そして兵庫県の姫路城です。
そのなかで行ったことがあるのが姫路城。


彦根城は高さ21mの三階建て。姫路城は高さ31.5mの六階建て。
比べたものが日本最大の城だったからそう感じたのかも



それでも天守閣は今でいうところの大規模木造建築物。
だって高さ13m超ですから。確認申請は必須です

でも、小ぶりであっても唐破風、千鳥破風、火頭窓といった城や寺社建築特有のデザインが凝縮されて詰め込まれ、しかもバランスよく配置されていることで全体としての調和もとれています。


姫路城が美しさなら、彦根城は可愛さといったところでしょうか

天守閣に入るのは一時間半待ち。疲れました・・・

外観の可愛さとは対称にやっぱり軍事要塞。無骨な内装で華やかさなどは一切ありません。
柱や梁の仕上げも荒いです。

中の階段はかなり急で、「直角か!!」と思ったぐらいでした。
実際は約60度だそうです。
お年寄りや小さな子供にはちょっとつらいかも。

特に目についたのは、曲がったりゆがんだりいびつな形をした梁でした。
曲がった部分で横にはしる材をうまいこと避けたり、計算した組み方が無骨さの中にも芸術を感じました。





最上階からは琵琶湖を一望できます。


天守閣から出てくると、名物キャラクター「ひこにゃん」がきてました。
殿様を雷から守ったという伝説の猫だそうです。
猫なのにカブトをかぶった変なヤツですが地元では大人気!!
人だかりができてました。



城の堀の外には「玄宮園」という庭園があります。
殿様が琵琶湖の風景を模して作ったそうです。

池のほとりの茶室は、背景の彦根城を借景とした絵的な配置になっています。



絶好の写真撮影ポイントですが、民家風茶室と権力の象徴の城、並んで見せる事で力を誇示を感じます。


実家へのお土産は「ひこにゃんストラップ」。
妹にたのまれました