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“親の年収”と“子の運動能力”の関係が明らかに!? 格差を縮める、年齢別の高め方 その1

2016年10月04日 | 新聞や雑誌の記事
運動会、スポーツテスト、水泳大会、クラブ活動……。

成長が進むにつれ、子どもの運動能力を試される場が多くなります。結果がすべてではないとわかっていても、我が子の成績を見てちょっとがっかり……。そんな経験をされることもあるかもしれません。

そこで「仕方がない」「もう諦めた」と見離してしまってはもったいない。日常にちょっとした“動き”を取り入れて、運動能力をアップさせてあげましょう!

すすむ運動格差、収入による差も?

人間の運動能力は、遺伝もありますが、むしろ育つ環境が大きく影響します。

国の調査でも、運動やスポーツが好きで日常的に運動している子どもほど、体力や運動能力が高いという結果が出ています。

運動が好きな子は、率先して外で遊ぶ一方、好きでない子は遊ばない。それにより、運動能力の「格差」がますます広がります。

また、民間機関が行った過去の調査によれば、「世帯年収の高い保護者の子どもほど定期的に運動をしている」という興味深い結果も。遊ぶ時間や場所が減ったいま、収入の差が運動格差の一因になっているのか…と複雑な思いになります。

実際には、お金をかけなくても運動やスポーツはできます。問題は、いくら親が運動させたくても、結局子どもが運動自体に魅力を感じないと、運動の機会を増やすのはなかなか難しいということです。

楽しくない=好きじゃない=運動しない。この流れを変えるためにも、運動する場数を増やして楽しさを実感させるような、親子の関わり方がポイントになってきます。

自分のからだを思ったとおりに、自由に動かせるようになれば、運動する楽しさがアップします。そのためには、からだを効率よく動かすための“基礎”をつくることが大切です。

日常の中で運動能力を高める方法

運動能力の基礎をつくるためには、子どもの成長段階に合わせた運動をさせるのが望ましいそう。

幼児期(3~6歳)は、一生必要な運動の基礎となる動きを体得する時期。この時期に運動経験が少なく「基本的な動き」が身についていないと、自分のからだを上手くコントロールできません。

つまずいて顔面から転んだり、手首を骨折したり……といった過去にはなかった種類のケガが子どもに増えているそうですが、こうした事態は「基本的な動き」の習得により、防ぐことが可能になります。

自分の力で危険から身を守れるようにさせたいですよね。

文部科学省の幼児期運動指針では、幼児期に身につけたい基本的な動きとして、「体のバランスをとる動き」、「体を移動する動き」、「用具などを操作する動き」を挙げています。

“運動”というと、何か特別なスポーツをさせなくてはと思うかもしれませんが、それよりむしろ大事なのは、普段の生活や遊びの中で経験する「いろいろな動き」だとか。

それは公園などでの外遊びはもちろん、家の中での遊び、親とのふれあい、散歩や買い物、お手伝いなど、日常の範囲でも十分できます。

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