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ガーリーバンドSCANDALに嵌った日

ガーリーガレージなバンド、SCANDALを応援するブログです。

メジャーとコア

2009-06-29 21:59:04 | SCANDAL考察
あくまでボクの勝手な考えなんですが、アーティストさんの売れ方ってふたつの種類があるように思うんですよ。

ひとつはテレビや雑誌などに多く扱われ、ランキングの上位に常に現れるような売れ方です。CDの売り上げが主な収入源になるタイプですね。ライブというよりもコンサート、といった方がしっくり来るタイプといいますか。CDの売り上げランキングで上位に顔を出し、それで知名度が広がり、ファンが増え、コンサートの会場でもお客さんが入る、という流れで人気を獲得しているアーティストさんたち。一般的に名前を知られているアーティストさんのほとんどがこのタイプかと思います。
わかりやすいように、このタイプをメジャーな売れ方、と言いましょうか。

もうひとつはいわゆるライブバンドですね。CDの売り上げよりもライブでの動員が主な収入源になっているタイプです。世間一般にはあまり知られていない、ランキングにも名前はほとんどあがらない、テレビに出ることも少ない、それでも主に音楽性などをファンに気に入ってもらってライブハウスをいっぱいにするアーティストさんたち。CDを買うことに比べてライブに足を運ぶには時間も労力も必要になりますから、より深くファンの方に愛される必要がある売れ方と言えるかもしれません。
こちらのタイプはコアな売れ方、とでも言うことにしますね。

言い方を変えると、広くたくさんのひとに知ってもらう売れ方がメジャーな売れ方、深く熱狂的なファンを掴むのがコアな売れ方、と言っていいかと思います。
もちろんこの両面で売れているアーティストさんたちもいらっしゃいます。ざざっと挙げるとサザン、B’z、ミスチル、ラルク、ドリカム・・・などなど。長年活躍している大物アーティストさんたちはみんなそうですよね。名前を聞けば誰でも知っているし、一方で熱狂的なファンの方々が日本中にどれだけでもいる。逆に言えばこの両面で売れるようになれば、音楽ジャンルとしては極めた、と言えるんでしょうね。誰がどう見ても大成功、というやつです。

メジャーな売れ方をしているアーティストさんにも熱狂的なファンはいますし、コアな売れ方をしているライブバンドさんのCDも実際にはよく売れています。ただやっぱり、同じようにCDが売れてライブがお客さんでいっぱいになっていても、な~んかやっぱり両者の間には違いがあるように思えるんですよね。

わかりにくい話なので例を挙げますね。
メジャーな売れ方をしている代表として倖田來未さんを挙げてみます。彼女の存在を知らない方はほとんどいないのではないでしょうか。ウチの年老いた両親ですら名前と顔が一致しますからw 時代を掴んだ歌手のひとりと言っても過言ではないと思いますが、CDのランキングも常に上位、コンサートでも1万人規模の会場を埋める文字通りのトップアーティストさんです。
彼女の売れ方はボクのような一般人からするとなんだか凄く急激だったような印象があります。エロカッコイイ、というキーワードでマスコミの記事に多く取り上げられるようになった、と思っていたら、浜崎あゆみさんの次代を継ぐ歌手というポジションで一気にスターダムを駆け上がったようなイメージがあります。実際にはデビューはもう少し先で苦労した時期もあったのは知っていましたが、その下積みが生きたのか、訪れたチャンスを見事に掴んだように思えましたね。

ボクのなかで強く残っているのは、そのブレイクに至る過程で10作だったか12作だったか、連続でシングルをリリースしたことですね。これは倖田さんの売れ方を象徴しているように思います。
なぜなら普通ならばこんな離れ業はできませんから。まず10作以上もの曲を短期間で作ることが難しいです。作詞、作曲、アレンジのみならずレコーディングや販促など準備することいっぱいだと思いますから。演奏も含まれるバンドではより難しいでしょうね。しかも普通に考えれば一作ごとの印象は薄れてしまうでしょうし、熱心なファンの方以外は当然買い控える事態も起きるでしょうから、セールス面でも勿体無い気がします。
それでもこの離れ業をやってのけたのは、一番はまず話題作りにあったと思うんですよ。そして次に、倖田來未というアーティストを音楽シーンに定着させるということ。
実際にこれ以降、倖田来未さんの存在は確固たる位置を築きましたし、固定ファンの方も掴んだように思います。ひとつの時代を作った人気者として世間に認知される存在であることは間違いないでしょう。その一方で、ボクのような一般人からすると、倖田さんのキャラはよく知っていますが、実は曲のイメージや代表曲が意外なほど思い浮かばなかったりするんですよね。曲のタイトルとどんな歌だったかパッとわかるのは、「キューティーハニー」だけだったりするんです。(ファンの方、すいません。基本的に音楽にどっぷり親しんでいる人間ではないものですから・・・)

つまりボクの考えでいうと、倖田来未さんは曲そのものというより、存在それ自体が評価されている、売れているアーティストさんだと思うんです。ですから作詞作曲が誰であるかなどはほとんど彼女の評価には無意味ですし、タレント性が揺らぐことの方が大きな問題だったりします。話題を常に振り撒き続けるエンターテイナーの側面も重要になるでしょうね。
これがメジャーな売れ方の代表と考えていいと思います。アイドルなどもこちらに入ってくるでしょうね。

一方のコアな売れ方の代表にはマキシマムザホルモンを挙げてみたいと思います。
彼らの認知度は世間一般にはごく低いというのがボクの感想です。当然ウチの両親は知りませんw バンド名を聞いたことがあるなあ、という程度のひとがほとんどなのではないでしょうか。嘘だと思う方は隣りのお家のひとに聞いてみてくださいw 特に年配の方はまずほとんど知らないはずですから。
ですが実際の彼らの人気がどうかといえば、ライブチケットを取るのも難しいというのが実情です。もちろん会場の大きさも関係しますが(ドームで公演することがあればそりゃあチケットは取れると思いますよw)、それでも全国のライブハウスのほとんどでソールドアウトというのは驚くべきことです。ちなみにボクはチケット取れたことがないですw 是非一度は行きたいと思っているんですが・・・

これだけライブハウスの動員力があるバンドですが、例えばアルバムランキングで何位、なんて話題はあまり記憶にないんですよね。ボクが無知、というのももちろんありますが、ファンの方たちがそういう話題自体をあまりしていないように思います。恐らくですが、気にしていないと思うんですね。彼らが気にするのは、アルバムの売り上げ順位ではなく、どういう曲が入っていて次のライブでどれを演奏してくれそうか、ということ。あくまでも基準はライブにあるんです。バンド側のスタンスも当然のようにライブを中心に考えられていて、CDの売り上げよりもどうツアーを回るかに心が砕かれているように思えます。そりゃあ、ライブハウスが毎回埋まるんですから、たとえCDが売れなくても経済面には余裕が生まれますよね。

世間一般に名前が知られていない彼らがいかにファンを掴むのか。それを実現するには楽曲とパフォーマンスでライブハウスに来たお客さんたちを虜にする必要があります。つまり舞台の上に立ったときの実力がより重要になってくると思うんです。
ライブハウスに足を運ぶような方は基本的に音楽が好きな方々のはずです。そういった人々に「これは!」と思わせるパフォーマンスを見せる。気に入ってもらって、次回ライブにまた来てもらう。こうした地道な作業の繰り返しで固定ファンを確実に掴んでいく。歩みとしては非常にゆっくりですが、ただ掴んだお客さんたちは熱烈なファンばかりでしょうから、人気の安定感は相当なものがあるはずです。極端にいうと新曲を出さなくても、前と同じ曲ばかりでもファンはライブハウスに足を運ぶんじゃないでしょうか。求めているのはパフォーマンスですから、同じ内容でも何度も行きたくなるわけです。

地道ではあるんですが、着実なファンに支えられる人気、これがコアな売れ方だと言えますかね。

さ~て・・・前置きが長くなりましたが、ここでようやく我らがSCANDALの話題ですよw
では一体、SCANDALはメジャーな売れ方とコアな売れ方、どちらの部類に入るのだろうか?ということなんですね。

ボクはですね、この両方の売れ方を一気に目指しているのがSCANDALなのではないか、と思っているんですよ。
実はその部分に大きな魅力を感じているわけなんですけどね。
両方を目指すというと、いかにも良いとこ取りを狙っているだけの安直な方向性に聞こえるかもしれませんが、実際には相当難しいことだと思うんですよ。それを果敢にチャレンジしようとしている、その奇跡的な売れ方ができる、何十年に一度の存在になり得るのではないかと大きな可能性を感じているんです。

人気アニメの主題歌になる、人気芸人さんがPVを取る、お笑い番組に登場する、ラジオのレギュラー番組がある、音楽番組での扱いが新人バンドにしては相当いい、音楽雑誌以外にも扱われる、昼のワイドショーに登場する・・・などなど、数え上げれば切りがないほど、SCANDALのメディアでの待遇は恵まれています。こうした売り出し方は間違いなくメジャーな売れ方を目指しているといっていいでしょう。
まず大体からして、女の子4人組が楽器を持ってロックを奏でる、という時点から話題性に富んでいます。
しかも海外ツアーを回ったりとか、制服の衣装とか、女子高生としてのデビューとか、話題に関しては事欠かない存在なんです。加えて4人のあのルックスですよw どう考えても世間一般を意識した、メジャーな売れ方を視野に入れているのは疑いようがありません。

ところがその一方で、彼女たち自身は自らをハッキリと「ライブバンド」と呼んでいるんです。
何度も出てきているのでメンバーたち個々の考えではなく、チームSCANDALの総意として受け取って構わないと思います。SCANDAL自身は自らをライブバンドと定義付けしているわけです。で、実際にライブハウスでの活動を精力的にこなしていますよね。小さな会場でもオープニングアクトでも構わず演奏をしています。対バン相手も固定ファンをがっちりと掴んでいるような、まさにコアな売れ方をしているライブバンドさんたちと一緒の舞台に出てたりするわけですよ。

ボクシングのルールで、ボクサーを相手に、ボクシングのリングに立って闘っているひとは普通「ボクサー」と言いますよね。
ではライブの生音での演奏で、ライブバンドと一緒に、ライブハウスの舞台にあがっているSCANDALの存在はといったら・・・
やっぱり「ライブバンド」と言うのが妥当なんじゃないでしょうか?

ライブバンドとしてコアな売れ方をしている他のバンドさんと一緒に対バンするということはどういうことか? これはつまり実力を厳しく査定されるということでもあります。上であげた例でいうと、ボクサーとリング上で闘うのと同じことなんですよ。

この姿勢が凄くカッコよく見えるのはボクだけでしょうかね?

歴戦のツワモノと闘うには彼女たちはまだまだ経験不足です。時にはボロボロにされるということも覚悟しなきゃいけません。それでもライブを楽しい楽しいといい続ける彼女たちからは、まるで闘志が衰える様子がありません。メジャーな売れ方での優遇は置いといて、新人バンドとして実力の世界で闘い続けているように見えるんです。

世間一般に知名度を広げていくメジャーな売れ方と、固定ファンをがっちりと掴むコアな売れ方。
この両方を成し遂げるには、メディア越しにも伝わるような華と、音楽好きにも認めてもらえるような実力。その両方を併せ持たないといけない、ということでもあるんです。
だからこそ奇跡的な売れ方だ、とボクは思っているんですが・・・
彼女たちならもしかして成し遂げてくれるかもしれない、と期待してしまうんですよね。

ブログにBEATCRUSADERSのライブに行った模様が書いてありましたが、他にも上にあげたホルモンやミドリなどなど、過去にも明らかにライブバンドの勉強に行ったと思われる記事が載っていましたよね。
こうしたところを見る限り、チームSCANDALは本気でライブバンドとしての確立を目指していると思えます。
敢えてバンドとしての実力勝負に挑もうとするその心意気、
カッコええやないかい!!

「本気派」バンドなんです

2009-06-25 17:42:27 | SCANDAL考察
「少女S」発売から一週間が経ち、ようやくちょっと落ち着いてきたかなという感じですね。まだまだライブやテレビ・ラジオ出演目白押しでチェックに忙しい日は続きますがw
どうやらオリコンの週間ランキングでも6位となったみたいですね。様々なところの反響からもSCANDALの人気と知名度が一段ランクアップしたと見て間違いなさそうです。「BLEACH」のタイアップが決まったころから勝負を賭けているのは明らかでしたので、こうしてきちんと結果が出たのは非常に大きな意味があると思います。デビューからここまで、メンバー自身も周囲の状況も順調に育ってきているんじゃないでしょうかね。

この一週間でさまざまなスキャ関連のものを見ましたが、ボク的MVPはテレビなら「うたたね」でした。密着ドキュメントだけあってSCANDALの魅力に一番踏み込んでいた良作だったと思います。楽器も持ったこともないような女の子たちが努力して成長していった、その部分はSCANDALの魅力の本質でしょうから、このテーマをちゃんと描いているものは見応えがあります。

あとこちらの記事も非常に興味深い内容盛りだくさんでした。

http://www.oricon.co.jp/music/interview/090617_01.html

まず第一にインタビュアーの方がスキャのことをよく理解されてる感じが伝わってきますよね。
「SO EASY」が一発録りというのはかなり驚きでした。そういや以前にラジオで(NACK5のラジオだったと思うんですが。「ウイング」でRINAがツボ入りまくりになるヤツw)、「一発録りでガ~ンとやっちゃってみたら?」と薦められてたのを思い出しました。HARUNAがやってみます、みたいに答えてたと思うんですけど、本当にやるとはビックリですよw このイケイケぶりがスキャの魅力のひとつですね。面白そうとおもったらやっちゃう、というノリの良さを感じます。

「SO EASY」は歌詞もMAMIがまとめたとのことですが、「楽しく行こう!」というのがホントにMAMIらしくていいですね。「旅人なんていっても近道ばかり探すんでしょ?」という歌詞はなかなかに秀逸だと思います。

スラップもボクはどういうものかだけは聞いたことあったんですが、まさかTOMOMIがやっているとはw 確かいかりや長介さんが日本では初めてやった、とか言われてるんですよね。ベーシストにとっては基本テクなのかもしれませんが、やはり彼女たちの成長を感じずにはいられません。それは「このテンポはグルーブ命」と感じるRINAにも、「あなたを待っている」の歌い方を変えてるHARUNAにも感じます。
日々精進、とは言いますが彼女たちは本当にどんどんと成長していってますね。嘘じゃない努力をしている証だと思います。デビュー後も確かな成長を感じられるバンドなんて、そんなにないと思うんですがw スキャならではの楽しみ方じゃないでしょうか。また何が素晴らしいって、こちらの期待に彼女たちがちゃんと応えてくれてるところですよね。

SCANDALの魅力といえば、ルックス、曲のかっこよさ、キャラの面白さ、派手なパフォーマンス、ノリの良さ、シンプルながら激しいロック・・・などなどいろいろとあると思いますが、ひとつ忘れてならないのはこの「努力に裏打ちされたバンド」であること、だと個人的には思っています。
彼女たちを応援したくなるのは、ちゃんと努力を重ねている、そのひたむきさが伝わってくるからではないでしょうか。
SCANDALが海外ツアーの経験があるということで「本格派」のバンドとして紹介されることもありますが、ボクはあれは正しくないと思うんですよ。本格派と呼ばれるまでには、まだ彼女たちは至っていないと正直思います。演奏が上手いバンドはどれだけでもいるし、曲作りもまだ参加している程度ですしね。
ただですね、これだけは譲れないのは、本格派ではなくても「本気派」のバンドであることは声を大にして訴えたいんです。取り組む姿勢や流した汗に嘘はない。真剣にバンドに向き合っている、ココこそが彼女たちの大きな武器だと信じているんです。

以前にも書きましたが、スクール出身の彼女たちは周囲に楽器を薦められ、ある程度選抜される形でバンドとしてスタートしています。このことだけを聞くといかにもスクールのバックアップを受けて育てられた感が強いんですが、実際にはスタート台には立たせられたけど、あとは自力で走らされた、という感覚に近いんですよね。
スクールは練習場所は提供できますし、イベントなどの場も用意はできます。しかし個々のスキルアップは完全に本人任せで、SCANDALのメンバーは決して英才教育を受けたのではなく自力で楽器の技術を学んでいってます。これはつまり、世間一般のバンドとなんら変わらないってことですよね。
始まりこそ普通とは違っていても、楽器やバンドに向き合った努力の質と量は他のバンドと比べても決して劣っていないはずです。いやむしろ、遊び半分では許されなかっただけにその真剣具合はより重かったんじゃないでしょうか。

http://ameblo.jp/caless2008

こちらのスクールのスタッフさんのブログを読んでいただくとわかりますが、常々「場は提供するが、チャンスを掴むかどうかは本人の努力次第」という言葉が頻繁に出てきます。これはスキャに対してだけの言葉ではなく全員に対しての言葉ですが、スクールというものの本質を捉えてる言葉なのではないかと思っています。
少なくともボクはこのブログを読むまではスクールは集まってきた子供たちのなかから選んで英才教育してると勘違いしてましたw ところが実態はふつうの学習塾などと同じなんですよね。「教えはするけど合格するかどうかはキミたちの努力次第だよ」というスタンス。特にスキャは楽器のことはほとんど教えてもらわなかったようなので(ボーカル&ダンススクールなので当然です)、成長過程については放任主義で放っておかれたも同然なわけですよ。
ただスクールなので闘う場だけは用意できる。いついつにイベントやるのでそれまでに弾けるようにしてね、って舞台は準備してもらえる。結成一週間でイベントに出た、なんて話がまさにそれですよね。あとはもう本人たちの頑張り次第ですよ。
演奏技術はまだまだなのに舞台だけは決まる。これって結構なスパルタともいえますよね。ボクも空手をやっていたときは試合が決まると怖くて仕方なかったですもん。ある意味で厳しい育てられ方をした彼女たちですが、もちろんこれは非常に恵まれていることでもあります。舞台に立つという経験自体が貴重ですからね。その点がスクールの最大の恩恵と言えるでしょう。

ただ彼女たちは逃げることもできたわけで。途中で努力をやめることも夢を諦めることもできたんですよ。実際に楽器の壁にぶつかっては辞めることも何度も考えたようですしね。メンバー全員が迷いを持ったはずです。
そこをやり通してここまで来たのは、やはり彼女たちのまじめさ、一途さを根底に感じずにいられないんですよ。多分ですが、スクールに通っているころから努力することの大切さは教えてもらっていたと思うんですよ。それをそのまま受け取れる純粋さが元々備わっていたんでしょうね。PV監督の品川ヒロシさんやMステで共演した上路雄輔さんなど、多くの方が彼女たちを「いい子」と表現していますが、決してお世辞ではないと思いますね。

SCANDALのブログには「ありがとう」という感謝の言葉が頻繁にでてきます。このことひとつ取っても彼女たちの人間性が滲んでいるような気がするんですがどうでしょう? それと他アーティストさんへの尊敬の言葉もよくでてきますよね。「〇〇さんが好き」とか「〇〇はいい」なんてことは言えると思いますが「尊敬してます!」という言葉がこれほど出るのも珍しいのではないかとw

それとですね、メンバー全員が家族、それも母親とすごく仲が良いように思うんですよ。
以前雑誌のアンケートで世界の終わりが明日ならどうするか?という質問を受けたときにほぼ全員が家族と過ごすと答えていたと思うんですよね。(TOMOMIだけ違ってましたが、あのドラえもん顔のお母さんを見れば仲がいいのは窺えますw)男ってこういう質問受けると「うまいもん食う」とか答えちゃうんですがw
感謝の気持ちを忘れない態度はこういうところにも表れてるような気がしますね。

尖ってるじゃん、SCANDAL

2009-06-16 03:45:13 | SCANDAL考察
「少女S」の発売間近ということで雑誌やテレビ、ラジオなど、さまざまなメディアでSCANDALの発言や情報などに接する機会が増えました。本当に有難いことです。ロックバンドのなかにはライヴや雑誌以外にはほとんど登場しない、なんてバンドもありますからね。アイドル要素を兼ね備えたスキャならではの特典かなと思います。
彼女たちの発言を聞いていると、いろいろと気付かされることがあります。例えば、こういうところが魅力のひとつなんだな、とか。
今回はそんななかのひとつ、『まじめと不良っぽさ』について語ってみようと思います。

結論から言っちゃいますと、SCANDALは実に『まじめ』な子たちが集まったバンドだと思うのですよ。
根はまじめで素直な性格の子たちなんだけど、どこか不良っぽい雰囲気も醸し出している。だからカッコよさに嫌味がないし、見ていて好感が持てるんじゃないかと。

ロックというのは基本的に反体制を歌ったり、不良的なイメージを伴った音楽ジャンルだと思うんです。今はそれほどでもないですが、ボクが中高生くらいのときはロック=不良の音楽、みたいな空気がなんとなく存在していたと思います。ロックといえば反発、というイメージだったんですよ。
実際ボクの高校時代のロック命な同級生は、やたら無意味に反発していましたw 理由もなく鉄パイプを教室に持ち込んだり、煙草吸ったり。特にワルというほどでもなく、喋っても普通の子だったんですけど、どうやらそうすることがカッコイイことと思っていたようで。ファッションとしてのノリに近かったんだと思います。
アメリカのロックバンドなどは飲酒やドラッグやらで問題起こして逮捕、なんてこともよくありましたしね。まあ、そういう時代だったんでしょう。不良=反発=カッコイイ、という風潮があったような気がします。

現在はロックバンドでもそんな不良ぽさを打ち出しているアーティストは稀ですよね。むしろ、音楽一筋にのめりこんでる、というまじめなイメージのバンドの方が多いと思います。
SCANDAL自身も「ロックだからと言って反発する必要はないと思う」といった主旨の発言をしていたと思います。実際、世の中なんてクソ食らえだー、なんて一時代前のロック(?)な雰囲気はまったくありません。それどころか、世の中楽しい~♪、音楽最高~♪といったポジティブな思考が前面にでてますよね。

ボク自身の考えを述べますとですね、正直反発すること自体はカッコイイこととは思えないんですよ。
ボクはむしろ、まじめに頑張ることこそカッコイイと思います。
生きていれば嫌なことは必ず起こりますが、その時ブーブー文句言ってるよりぐっとこらえて頑張り続ける方がカッコイイんじゃないですかね。まじめにコツコツ取り組むのって、実は物凄く難しいしカッコイイことなんだけど、あんまりその凄さが理解されていないような気がします。

ただですよ、そんなボクが見ても不良っぽいロックのなかにカッコよさを感じるときはありました。
それは真剣さを感じたときです。
真剣に怒っている、真剣になにか訴えたがっている、真剣に生きている・・・そうした真剣さを感じたいときに、間違いなくカッコよさが伝わってきていたと思うんです。

ですからボクの考えでは、反発すること自体はカッコイイことじゃない。反発した裏に、真剣な想いがあってこそ、カッコよさは生まれると思っているわけです。
ロックのカッコよさの正体は、不良だからじゃなく、反体制だからじゃなく、真剣だってとこにあるんじゃないでしょうか。わかりやすい言葉に換えると「アツイ」ってやつですかね。

さてさて、そこで我らがwSCANDALです。
メイクや歌詞などからもわかりますが、彼女たちの雰囲気にはどことなく不良っぽいテイストが込められている感じがします。
不良というとちょっと違いますかね。尖った感じというか、ギラギラした感じ、というか。いわゆるロックしてる雰囲気がちゃんと形成されているように思います。
先日のミヤネ屋でRINAがヤンキー呼ばわりされたのも、そんな一環かもしれませんw(もちろん笑いの意味合いが濃いんですけどね)メイクの影響が大きいとは思いますが、トークのときは賑やかな彼女たちも歌になった途端に不良とまでは言わないにしても、尖った雰囲気が滲み出ているような感があります。
アー写のときは特にハッキリしてますよね。斜に構えたり、「少女S」のPVのようにドロップばりのw雰囲気で撮られているものがほとんどです。この不良、というか尖った雰囲気が、カッコよさに繋がっているのは多分間違いじゃないと思うんですよ。

もちろん見た目だけ不良っぽくしても、中身が伴ってなければそんなものはすぐにバレちゃうはずです。
実際に彼女たちのなかにギラギラしたものがある、それが表に出てきてるからカッコよく見えているんじゃないかなと。
じゃあ、そのギラギラしたものの正体は何か?というとですね・・・これはズバリ、
「これでのし上がってやろう!」
という気持ちなのではないかと思うんです。
決して深く考えてるわけではないと思います。あくまでノリに近いんでしょうが、それでもどこかで「天下取ってやる!」という大それた考えを本気で持っているように見えて仕方ないんですよ。だから反発することなんかなくても、ギラギラしててアツイんです。多分w

大阪城ホールでワンマンライブするのが目標、というのはよくメンバーが言ってることですが、それがすでにアツイですよねw 一昔前のミュージシャンは日本武道館でライブするのが目標、なんてよく口にしてましたがそのノリそのままですもんw 決して「私たちは自分の好きな音楽をやれてさえいればいいんです」とは言わないw(それはそれで素晴らしい考えなんですけどね)
負けず嫌いRINAなんて顕著ですよね(^O^) とにかく負けたくない、いずれトップに立ってやると絶対思ってそうです。HARUNAにしても好きなダンスを諦めてバンドに賭けてる。その想いはきっと現状くらいでは満足してないはずなんですよ。マイペースに見えるMAMIだって、レスポールJr.が世界一似合う女になりたい、とかバンドといえばSCANDALと言われたい、とか雑誌に堂々と答えてますし。天然の天才TOMOMIだって深く考えないままにイケイケモードに入ってるはずですw(・・・正直TOMOMIだけは無欲かもしれませんw)
若さと勢いといえばそれまでですが、恐いもの知らずのままでっかい夢を見てそうなんです、彼女たちは。それは誰にでもできることじゃないと思うんですよね。

しかも、その一方で最初にも述べたように彼女たちは基本的にまじめなんですよ。
夢をただ見てるだけじゃなくて、実際に努力もしてる。ギラギラした野望は抱いてるくせに、やってることは地道にまじめに頑張ってる。
そんなもん、カッコイイに決まってるじゃないですかw

またまた話がうまくまとまらないまま長くなってしまいました(T_T)
スキャの「不良っぽさの魅力」については語り終えたんで、次回はいかに「いい子」であるかを語ってみようと思いますw

女性ファンとおっさんファン②

2009-06-04 11:48:48 | SCANDAL考察
「少女S」の発売日6月17日がだんだんと迫ってきましたが、その前日にはこんなイベントがあるみたいです。

http://www.kds.kddi.com/m/eventschedule/0906/16-1800.html

あくまでミニライブということですし無料のイベントのようですが、それでもガールズを対象にしたライブを行なうのは「SAKURAグッバイ」に続いて、ということになりますね。
こうしたところからも、女性ファン、それも中高生のファンをスタッフさん含めたSCANDALチームが特別視していることが、なんとなく窺えるような気がしますよね。
前回もですね、まだデビュー間もない新人バンドで、ひな祭りライブとはいえ女の子限定にしちゃったわけですよね。それって結構な勇気がいると思うんですよ。なにしろスキャファンの中核は男性であるのは間違いないですから。単純に集客を考えると、物凄くチャレンジャーな企画だったと思うわけです。
それでも敢えて女の子ファンを大切にしていくという姿勢。これはかなり大きな意味が込められていると思うんですよ。

というわけで、今回こそ女の子ファンの重要性について自分なりに語ってみたいと思います。
前回はおっさんファンについて長く話し過ぎましたからねw 元々の本題はこちらですからw

もちろん女の子ファンが大事というのは、前回のおっさん世代の話でも触れたように「老若男女」に支持されるバンドになるために、という意味で当然言えます。
同性に好かれる存在は人気が持続しやすい、という面もありますよね。特に女性アーティストはその傾向が強いように見受けられます。浜崎あゆみさんやアムロちゃん、aikoさんなどもそうですよね。中高生世代ともなるとブームを作り上げるようなところもありますから、その世代の女の子たちに支持されていけば、一気に時代の寵児となる、なんて可能性も十分有り得ます。SCANDALチームが女性ファンを大事にするのは、その辺りの理由からなんだろうと予測されます。

ままま。基本的にはね。その意味合いが強いと思うんですよ。
女性ファン、女子中高生ファンを大事にするのは手堅い人気を獲得するためだと。あわよくばPerfumeのような大ブレイクを目指していると。営業戦略としての面は否定できないと思うんです。

ただそれは他のアーティストさんでも同じですよね。中高生女子の人気は、そりゃあどこでも欲しいですよ。
ところがスキャにとっては、女子中高生のファンはそれだけには留まらない大きな意味がある、とボクは思ってるんですよね。

何度かちらちらと書いてきましたが、SCANDALはバンドやロックを楽しむ女の子たちの憧れの存在になると、いや、なって欲しいとず~~っと思っているんです。
実はですね。こここそが、SCANDALというバンドのメッチャメチャ重要な存在意義だと思うのですよ。
SCANDALを見た女の子たちが憧れる、そしてロックやバンドを始める。
そのSCANDALチルドレンとも言うべき子たちが、何年後かに音楽の大きな波を作り出す。
日本の音楽シーンはがらりと変わってしまうかもしれない。そんな夢物語を見させてくれるのが、SCANDALという唯一無二の存在なんです。

安室奈美恵さんやSPEEDが現れたことで、この国の音楽シーンは確実に変化が起こりました。基本、音楽に詳しくないボクでもそれはわかります。スキャのメンバーも彼女たちへの憧れからこの道をスタートしているわけで、アムロちゃんが世に出ていなかったらもしかしたらスキャは存在しなかったかもしれないんですよね。
そういう意味ではアムロチルドレンとも言うべきSCANDALですが、今度はその憧れていた安室さんの立場に変わるんです。
彼女たちが中高生女子たちの憧れの存在になり、新しい時代を作り出す。ガールズロックという文化を根付かせる、起点になる可能性がスキャにはあるんですよ。

実際にこのブログにも書き込みしていただいたかすてらさんのように、スキャに憧れてバンドを始めた女の子たちは多く存在します。
すでにSCANDALというバンドの存在意義は発揮されているんですよね。
単に売れたとか売れないとか、チャートの一位だとかなんだとか、そんな小さなものでは測れない価値がスキャにはあるんです。ちょっとカッコよく言っちゃうと、新しい時代の旗手なんですよね、彼女たちは。
そしてその時代が大きくなるか小さくなるかは、どれくらい中高生の女の子たちのファンが増えるかに掛かってくるわけですよ。
だ・か・ら・女性ファンを、それも中高生の子たちを大事にしていってもらいたいのです。

ここまで話を進めていくとですね、当然反論もでてくるのではないかと思うのですよ。
というのは女性バンドは他にも多く存在しているからです。
なんでスキャだけ特別なような言い方をするのか。もし他のガールズバンドのファンの方がこのブログをたまたま読んだら、気分を害されるかもしれません。
ただこれは、ボクなりに理由があるんですよ。スキャだけを特別視してる理由が。

SCANDALは元々ロックやバンドが好きで結成されたわけではない。ここがデカイんですよ。
フツーの女の子だったのに、ほぼ2年間夢中で楽器を練習したら、ここまでできるようになってバンドやロック愛も深まった。
彼女たちがバンドで成功するということは、つまり「誰もが一生懸命頑張ればロックやバンドを楽しむことができるんだ」「夢に向かって頑張っていけば叶うんだ」ということを証明してくれてる、ってことなんです。
スキャに憧れた女の子たちも、頑張ればスキャのようになれる。楽器が弾ける。カッコよくなれる。フツーから始まったスキャだからこそ、憧れる女の子たちが自分の未来を重ね合わせることができるんですよ。

例えばガールズバンドといえば、今ならば第一人者としてはチャットモンチーあたりが上がるかと思います。彼女たちは根っからロックが好きで、自らの意志でバンドを組み、完成された世界観のなかで自分たちの曲を作り出しています。
ボクなんかが見ても演奏の姿はカッコイイと思いますし、曲も好きです。「染まるよ」あたりはホントいい曲やな~と思います。今のSCANDALと比べたら、そりゃあ人気も実力も上でしょう。
ただボクから見ると、彼女たちは選ばれた天才、と思えてしまうんですよ。
普通のひとたちではない。天から与えられた才能がある、特別なひとたちに見えてしまうんです。
そうなるとですね、憧れるけれど手が届かない存在に思えてしまうんじゃないかと。
天才のやることを見て、果たして誰もがそのマネをしようとしますかね?

例えばですよ。
お母さんが有名歌手で、帰国子女で、デビューからドカ~ンと売れて、作詞から作曲までこなす宇多田ヒカルさんと、ごく普通の一般人で、デビュー後も売れない時期があって、作詞はするけども作曲は任せている浜崎あゆみさん。
日本を代表する歌姫ふたりですが、女の子たちがどちらに憧れを持ったかというと、どちらかといえば浜崎さんだったんじゃないでしょうか。
ボク個人的な意見を言わせてもらえれば、音楽センスという点では宇多田さんは本当に天才だと思っています。はっきり言ってとてもマネできそうにないんです。浜崎さんは自己プロデュースという点では優れていますが、到底凡人が及びもしない天才だとは思ったことはありません。
ね。つまりはそういうことなんですよ。
憧れというのは、ある意味で身近に感じられる部分が必要だ、と思うわけなんです。

ボクがギターをやり始めたのは、なにも知らない女の子たちが2年ほどで弾けるようになったのを見たからなんですよ。スキャのメンバーができるようになったんだから、もしかしてボクでもできるかな?って思ったのがきっかけなんです。
スキャは勇気を与えてくれるんですよ。だからこそ、今まで楽器を持ったこともない女の子たちがバンドを始めるようになる。埋もれていた才能が出てくる可能性がぐっと高まるんです。
ボクがSCANDALを唯一無二とまで言ってるのは、フツーに芸能界に憧れていた子たちがここまでやってるからこそなんですよ。
ロックのロの字も知らなかったような女の子たちにバンドの魅力を気付かせる、そんな伝道師のような役割をスキャは担ってると思うんです。

SCANDALというバンドからはいろいろな可能性を感じているのですが、なかでもこの女の子たちに新しい価値観を与えてる部分というのは重要だと思いますね。
SCANDALが生み出している最高の作品は、実は楽曲ではなくてバンドを始めるような中高生の女の子たちのファンなんじゃないでしょうか。
あ、もちろんスキャに憧れてバンドを始める男の子ファンも含みますよw(おっさんファンも含みます・・・w)

女性ファンとおっさんファン①

2009-05-29 02:19:30 | SCANDAL考察
こちらのブログでも何回か書いてきましたが、スキャにとって女の子のファンというのは凄く大事だとボクは考えているんです。
そしてその一方で(ボクも含め)おっさんと呼ばれる層のファンも多いのではないかという気がします。このことについても何か意味があるように思えるんですね。
今回は女の子ファンとおっさんファン、この二点についてもうちょっと踏み込んで話してみようと思います。

まず基本的にSCANDALのファンの中心、大多数は10代から20代の男性になるだろう、というのが前提としてはあります。
アイドル並みのルックスとバンドによるロックの音、というのは基本的には男性に好かれるものだと思いますから。もちろん音楽の好みは味の好みと一緒で、良い・悪いというより好き・嫌いで判断されますから、合う合わないはひとそれぞれにはなりますけどね。ボクみたいにとにかく好きという方もいれば、生理的にどうしても受け付けない!という方も当然いらっしゃると思います。
ただやはりスキャファンの中核は男の子たちになると思うんですね。アイドル的な見方をするにせよ、バンドとして見るにせよ、異性のファンを掴むだけのものを彼女たちは持っていると思います。

彼ら若い男性ファンを中心に見たときに、他のバンドにはない特徴として、ふわっと浮かび上がってくるのが女の子ファンとおっさんファンのような気がするんですよ。
まだまだ新人バンドの域を出ない彼女たちですが、この両者を抱え込んでいることが(あるいはもっと抱え込んでいくことが)物凄く強みになるんじゃないかと思ってるんです。ボクがスキャに大きな可能性を感じているのもそこなんですよね。平たく言ってしまえば、「老若男女に愛されるバンド」を地でいってしまうわけですから。価値観が多様化された現代で、広い層に愛されるアーティストが登場するのは奇跡のようなものです。(あ、言いすぎですねw、すいません)

ボク自身がおっさん世代なだけに、同年代やさらに年上の方がスキャを気にするのはなんとなくわかります。
そうです、制服が好きだから・・・って違う違う! 女子高生が好きだから・・・って違うってば!
とりあえずおっさん=エロ、という偏見は置いといてくださいw そりゃエロイおっさんもいますし、年を重ねると図々しくなる面はありますが・・・ボク自身で考えると異性への熱は若いときの方がありましたからね。そりゃあそうですよw 

基本的にボクら世代というのはバンドの音で育った、という面があるように思います。
振り返るとボクが中高生のころに流行っていた音楽、話題になっていた音楽はやっぱりバンドの音楽だったんですね。小学生のころはいわゆるアイドルの全盛期だったように思います。それからブルーハーツやらプリンセスプリンセスやら最近復活したユニコーンやら最近注目を浴びた(苦笑)TMネットワークやらがど~んと売れていき・・・「イカすバンド天国」なんて番組もあったほどですから、音楽をそれほど知らないボクのような一般人wでもバンドの曲を常に耳にしていたんですよね。
R&BやHIPHOPもそりゃあいいですけど、最近になってつくづく思うのはやっぱりバンドの曲が一番ツボにくるな、好きなんだなって。
そう思う根底には思春期をバンドの音で過ごしたってのがきっとあるんだと思います。

スキャの曲というのは基本的にはコード進行なども簡単だと思いますし、複雑に作られてはいないと思うんですよ。ライブでの演奏を念頭にいれてるでしょうから、いくつもの音を重ねてるという感じでもないし。
ガレージロックという響きから想像されるような(ホントのガレージとはなにかはもちろんわかりませんw)荒削りな、それでいて比較的単純な音楽だと思うんです。
だからこそ、すんなり入ってきたんじゃないかなと。
元々ロックやバンドが好きな方々は、数多くある現在のバンドの曲を聴いてお気に入りも発掘されてるでしょう。ただボクのような音楽とはそこそこの付き合いしかしていない人間は、現在のバンドの曲ってほとんど触れることがなかったんですよね。ホルモンもRADWIMPSもエルレガーデンも知らなかったですもん。アジカンやビークルやバンプも有名曲しか知らなかったし。恐らく多くの方がR&BやHIPHOP全盛の現在、バンドの音楽にはあまり接する機会がないと思いますよ。

そんななかで知り合ったわかりやすい、馴染みやすいスキャのロックの音というのは凄く心地よかったんですよね~。
ホントに「待ってました!」という気分でした。しかも女の子がやってるところにカッコよさをより強く感じましたね。さらに言えばたった2年しか楽器暦がないというので衝撃を受けたりしたわけでw

ボクらのような世代がスキャの「わかりやすくカッコよさを追求したバンドの音」に反応するのは、以上のように、育った音楽環境から考えるとなんとなく理解できる気がします。
で、ですね。
現時点ではまだ一般的な認知度は高くないスキャですから、現在スキャを応援しているボクら世代の方というのは、やっぱり音楽への関心が高い方だと思われるんですよ。
これもあくまでボクの勝手な推測ですけど、いろいろなブログやらマイスペ時代のカキコやらを読んでいると、やっぱり音楽への造詣が深い方とか実際に楽器経験がある方とかが多いように見受けられるんですね。

こういったファンの方々を手に入れているとすれば、スキャとしては結構な武器になると思うんですよね。
なにしろですね、自分で言うのもなんですが、年を重ねるとそれなりにガンコになる、というか評価のハードルが高くなるんですよ。それは当たり前のことなんです、だってそのぶん、いろいろなこと見てきてるわけですから。二十歳の時より三十歳の時の方が多くの曲を聴いてるんですから、「この曲はいいけど前のあの曲の方がよかった」とか「いい曲だけどあのときの感動に比べたら・・・」となっちゃうんですよ。
そのガンコなおっさんがファンになるんですよw そりゃあ魅力がないわけがないです。
そしてもちろん、ガンコということは好きであることについてもガンコなわけです。ひらたく言えば、簡単にはファンをやめないよ、ってことです。

制服姿のスキャのファンでいることは危険も伴いますが(なんの危険だ?!)、それでもおっさんファンたちは誤解を恐れず彼女たちを応援し続けるわけですよ。
なにしろ、いいものはいい、ので。
でも、あくまでこれはボク個人の意見ではありますが、SCANDALのファンの中心は中高生を含んだ若い層、それも特に女性であって欲しいという気持ちがあるんです。ボクらはそれを周りで支えるというスタンスが望ましいのかなと思ってます。
オトナが支えて若者が時代を作る。そんな形でスキャを盛り上げていければ、日本の音楽シーンに凄く大きな変化が現れるんじゃないか・・・なんて考えたりしてるんですけどね。

本当は女性ファンについても述べようと思ってたんですけど、思った以上に長くなっちゃったんで続きは改めて書くことにします。
とりあえず、このブログを読んでくださってる同年代の皆さん、「おっさん」連呼してすいませんでした(T_T)
ホントは気持ちはぜ~んぜん若いのはわかってるんですけど、敢えて「おっさん」呼ばわりしちゃいました。オトナの余裕ってことで、ここはひとつご容赦いただければ・・・m(__)m