時間がうまくとれずに、ちょっと間が空いちゃいましたが…
引き続きライブレポの後編を書いていこうと思います。
ここまでのライブの印象としてボクが漠然と感じていたのは、二階建てのステージの構造をうまく活用して、「空間的な演出がよく出来てるな~」というものでした。
Sparklingのようにメンバーが集まるところもあれば、ひとりが上、あるいはふたりが上になり、フロントの3人が立体的に動き回る…今から冷静に考えると、あれだけのフォーメーションは覚えるだけでも大変じゃないでしょうか。ダンスというバックボーンがこういうところにも生かされてるかもしれません。
もうライブ開始以来、ボクの視線はフロント3人に釘付け…そう、フロント3人に…
ん、待てよ?
中央のドラム、RINAがやけに大人しいぞ。
少女Mでボーカルをとる、という見せ場はあったものの、ここまでの前半というのはドラムのRINAは黒子に徹するというか、あまり目立っていなかったんですよね。フロント3人の活発な動きにどうしても眼がいくので、ついつい見逃しちゃってたといいますか(^^ゞ
ところが9曲目のアップルたちの伝言で、長い髪を燃え盛るように振り上げ、ここくらいから強烈に存在感をアピールです。(前編のレポでうっかり書き忘れてましたw)
ヘドバンがRINAの得意技wであるのは確かですが、デビュー当初とは違って今のヘドバンは迫力が凄いんですよ(^O^)なんというか、感情が乗り移ってるんです。形だけのヘドバンではなく、明らかに狂おしい感情を訴えかけてくるヘドバンなんです。
アップル~がアルバム「BABY ACTION」内でRINAのお気に入りであることはすでに衆知かと思いますが、その気持ちを表すように、激しく乱れ舞う長い髪…
その勢いを駆ったように、続いての曲に進んでいきます。
10、マボロシナイト
11、東京スカイスクレイパー
マボロシナイトを始める前に、突如TOMOMIのベースとRINAのドラム=リズム隊だけで演奏が始まります。ベースとドラムだけだと、さながらジャズのような心地よさに飲まれていきますが…
実はこれがマボロシナイトの主要旋律ライン(という言葉が適当かどうかわかりませんが)なんですよね。マボロシナイトの根幹を成す音、といいましょうか。
推理ドラマで張られた伏線が、後の犯人逮捕に繋がるような気持ちよさ…「あ! さっきのアレはこういうことか~!」という快感!(^O^)
そしてマボロシナイトが今更ながらにベースとドラムに支えられてる良曲であることを発見できましたね。
そしてまた、東京~にはワイパーがよく似合います(^O^)
個人的にはこの曲はタテノリよりもヨコノリが合う曲だと思っているので、気持ちよくワイパーができました(基本的にボクは他人と同じ行動を取るのが好きじゃない人間なんですがw)
ちなみに間奏のシンセが鳴るところで
T←H←M (MAMIからスタートして…)
T→H→M (TOMOMIで反転!)
とウェーブのような動作を起こすんですけど、ここんところなんかツボです(^O^)
12、BURN
今回のツアーの主役がアルバム「BABY ACTION」であると、あくまでこだわるならば、このツアー最大のハイライトはこのBURNになると断言していいでしょう。
それほどBURNはダントツでしたね。もちろんライブ自体の盛り上げという点ではこれまでの神曲たちが大きく貢献していますから、「楽しいライブ」への貢献となると意見が分かれるでしょうけど。
しかし、このライブでのBURNは「BABY ACTION」というアルバムの存在価値をワンランク高めた、といっていいほどの仕事をしたと思います。
それほどに、圧倒的に素晴らしかったですね。恐らく、ボクがSCANDAL初のホールツアーの思い出を今後語るとき、真っ先に思い出すであろう曲はこのBURNです。
まず情緒的なギターから入るのがこの曲の特徴だと思うんですけど、ボクが見た限り、このギターを鳴らしていたのはMAMIではなくHARUNAのようでした。(MAMIは導入部、ハウリングからサビのリフに入っていくので)
てっきりMAMIが弾いているとばかり思っていたので、いきなり衝撃を受けてしまいましたね。失礼な言い方になって申し訳ないんですが、HARUNAのギターがこれほど情緒的に、染み入るように鳴くとは思っていなかったので。
もうこのイントロのギターだけで心の琴線が震えるほど、なんですよ。
そのギターの鳴り方を聴くだけで、物語の主人公が抱く哀しみが、一斉に胸に襲いくるような錯覚。
揺らぐ胸に飛び込んでくるのが、TOMOMIの美しくもしっかりと支えるようなベースラインです。
ああ、BURNのベースはこんなにも美しい旋律だったのか、と思い知らされるような心地よさ。それでいて力強く安定したその響きが、まるで魂の底をガッシリと掴んで離さないんです。
逃げられない。もうBURNの世界からは逃げられません。TOMOMIのベースが、心が逃げることを許さないんですよ。ズブズブと魂が引き込まれて行くのを感じるほどで。
そこに掻き鳴らされる、MAMIのギター。これがまた、BURNの主人公が持つ不安や悩みを表すかのように荒れ狂うんですよ。ギターの音色が感情を語りかけてくるんです。
演奏はしっかりしているのに、音色がボクの心を掻き乱してくる。主人公の不安を乗り移らせたかのように、グラグラと揺さぶってくるんです。
HARUNAに引き込まれ、TOMOMIに捕獲され、MAMIに掻き乱される。まるでBURNの世界が自分と重なり合っていくかのような感覚。
畳み掛けるような情感の雪崩れにトドメを刺すのがRINAです。サビでのドラムは、まさに感情を叩きつけるような魂の一打、一打で…
鬼気迫る、と言う以外に喩えようがないその迫力。
オーバーな表現ではなく、時に浮き上がってドラムを叩くRINA。そのひとつひとつのプレイが雄弁に、BURNの主人公の狂おしいまでの感情を訴えかけてくるんです。
そうか、BURNは「ドラム曲」だったか…と気付いた瞬間でした。
そして同時に、実力ある歌手の方が歌に感情を込めるのと同様に、RINAは感情をドラムで伝えるドラマーであると再確認しましたね。
気がつけば、震えが。両手に走る、痺れるような感覚。
鳥肌が立ちました。
これは凄いものを見ている。紛れもない実感が沸きあがってきました。
ところがこれだけでは終わらないんですよ。
ラストになると、4人全員が込み上げる想いを吐き出すように、鳴らす、鳴らす、鳴らす。
楽器が感情を叫び続けるんです。唸る。嵐のように巻き起こる。
ゾワゾワとしたものが足の裏から這い上がり、背中に広がっていきました。戦慄、と呼ぶに近い感覚。脳髄までを一気に駆け登り、衝き上がる。
痺れは全身を襲っていました。
気がつけば場内は静まり返っていました。硬直したように、手拍子しかけた腕すら止めて。
圧倒的、でした。観客が4人の演奏に飲み込まれた瞬間、といってもいいでしょう。
RINAだけに限らず、4人全員が楽器で感情を伝える圧倒的な曲。それがBURNです。
SCANDALが何者であるか、その答えのひとつを示している曲といってもいいんじゃないでしょうか。
13、ハルカ
前回の「Dreamer」ツアーでもセトリに入っていたこの曲ですが…
実はHARUNAは必ずしもうまく歌いきれていなかった、ところがあったと思います。本人もツアー後「悩み」があったことを告白していますが(その悩みがどんな内容なのかまでは、教えてくれませんけど)、声の不調がその原因だったのではないか?と考える方も多いようです。
これはあくまでボク個人の想像ですが…この曲に関しては、前回のツアーでHARUNAはかなり悔しい想いをしたのではないでしょうか。
彼女は本人も認めるように自分の弱みを見せたがらないひとなので、決して告白しませんけど…恐らくうまく歌えなかった自分に対し、相当な負の感情を抱いたんじゃないかと思うんですね。それが怒りか、哀しみかはわかりませんけど。少なくとも、ボクならけっこうなダメージを心に負います。
ですから、この曲がセトリに入っているのは、正直なところ驚きました。ボクがHARUNAの立場だったら、恐らく二度とハルカは歌わないという判断を下しているように思います。
ところがHARUNAは、冒頭の部分、演奏も効果音もなしの独唱で歌ったんです。
これには震えましたよ。
衝撃を受けた数秒後、熱いものが滲んでくるほどで。
その感情を込めた歌いぶりはもちろんのこと、なにより前回のツアーのことを知っているだけに、その心意気に打たれました。
ハッキリいって、これはHARUNAのリベンジでしょう。
前回ツアーでうまく歌えなかった悔しさを、このツアーで晴らすための。
ボクにはそう思えて仕方なかったですね。
だからこのひとは、カッコイイんですよ。いや、思い返してみたら、スキャのメンバーは悔しい想いをするたびに、みんなリベンジして成長してきたように思います。
カワイイだけのバンドでなければ、見せ掛けのカッコよさだけのバンドでもない。こういうところが、SCANDALのカッコよさの本質に繋がってると思いましたね。
先程のBURNでは楽器演奏によって、グラングラン心を揺り動かされたものですが、このハルカでは一転して、HARUNAのボーカルに震わされました。
こうなるとハルカがボクのなかで、今まで以上に輝きだすんですよねw こんなにいい曲だったか~!と。
BURNとハルカ、特にこのふたつのおかげで「BABY ACTION」というアルバムが、ライブ以降はより魅力的に感じるようになりましたね。
14、Pride
15、Very Special
前の2曲で感情をかなり揺り動かされているのでw、その状態で聴くこの2曲は胸に沁みましたね~。
ハルカもそうなんですが、Prideはシングルで聴いたときには「いい曲だと思うけど、SCANDALっぽくないかな?」なんて思ってたものですよ(^^ゞ(すいませんw)
ただもう、こうなってくると「そんなんどーでもええわ!」ってなりますねw いい曲ならいいじゃないかと。好きですよ、Pride(^O^) セツナ泣けますわw
Very SpecialはTOMOMI作だけあって、彼女の癒しが全編から溢れるような楽曲ですねw 楽しそうに歌っているTOMOMIを見ているだけでも幸せな気分に浸れます。ライブも後半になってそろそろ終わりが見えてくるころなので、ここで「特別」である今を楽しむのは、ホントにいい心地になりますね。
MC
正直、どこでMC入ったのか、まったく忘れてますw ただ武道館公演のお知らせは、当然のようにありました。大阪ではベスト・クリスマスの翌日に男女別に二回公演をやることも発表されてましたが、これは名古屋ではなかったですね。
武道館公演についてのMCはなんといってもHARUNAの一言でしょうw インパクト、ありすぎました(^O^)
「大阪からだとちょっと距離あるけど、新幹線ぶっとばしてきてください。てか、マジで来い!」
Mのひと、これ聞いたらもう、ひゃあああ~~♪ですよ(^O^) 背筋ゾクゾクしちゃうでしょうw
あれ、おかしいな。なぜか、ボクの背筋もゾクゾク…
ただHARUNAさん、あんまり一生懸命誘われると、動員大丈夫なのかって不安になっちゃうんですけど…(-_-;)
そのせいかw、名古屋では「マジで来い!」はなかったですねw
16、瞬間センチメンタル
17、EVERYBODY SAY YEAH!
18、SCANDAL BABY
本編ラストはこの神曲3つで怒涛の締めですw
といいますか、この3つを連続でやられたらたまらないですよ(^O^) 盛り上がらないわけがないw EVERY~でもう十分お腹いっぱいなのに、そこからさらにBABYですもん(^.^)
それまで動かずに見ていた方たちも、このラストには思わず身体が動いちゃうというw EVERY~はシャイな方でも「イエイ!」って言いやすい、本当にライブ名曲ですね。基本、声出したり腕あげたりしないボクでも、この曲は遠慮なくやってしまいます(^^ゞ いや、やりたくなるんですよね、自然に。
いつも思うことなんですが、スキャにはライブを締めるに相応しいような神曲がかなり多いですよね。これって相当武器になってると思います。この3つ以外にも、スペレン、カゲロウ、DOLL、タイキミ…これやっときゃ間違いない!ってアゲアゲソングいっぱいですもん。
これらを組み合わせれば、絶対に盛り上がって終われるというw
武道館のときはどの組み合わせでくるんでしょうか。今回の3つはかなり強力なんで、このまま武道館でも良さそうな気もしますけどねw
アンコール
1、GLAMOROUS YOU
2、one piece
アルバムの一発目とラストをアンコールに持ってくるとは、考えてみると面白いですよねw
GLAMOROUS~はなにげにw、TOMOMIの腰でのリズムの取り方が見所でした(^.^) あらゆる動きに可愛らしさがあるのがTOMOMIの特徴=武器ですけど、この腰でのリズムの取り方も微笑ましいことこのうえなしですw
特に名古屋では異様にテンション高くて、ヘンな眼鏡かけたまま演奏してましたね。
one pieceは武道館でも是非聴きたい一曲ですよね。最終的には大阪城ホールで聴くことになると思うんですが、今から想像するだけでも涙でてきそうです(^^ゞ
イントロのギターはHARUNAで意外だったんですが、やっぱりギターうまくなったな~と思っちゃいましたねw ちなみに最後もHARUNAのギターで終わります。メンバーからファンに贈る曲、というのを強く感じる曲ですね。
ライブが終わるたびに思うことですが、笑って泣けて盛り上がって…本当になんでもアリのライブだとつくづく思います。
いってよかった、とか満足した、とかまた行きたい、と思うのは当然としてw、ライブにいくたびに物語が積み重なっていくような感覚になるんですよね。ハルカなどはいい例です。前回のツアーを見ているからこそ、今回の感動に繋がってるんだな、と。
ちょっと大袈裟にいえば、ファンであるボクらと贈り手であるチームSCANDAL、その両者で物語を紡いでいくのがライブなのかもしれません。
今度の武道館は、その物語に間違いなく大きな印を刻むライブになるんでしょうね。
まだまだ物語は序章を終えたばかり。ずっとこの物語を楽しみ続けていきたいですね(^.^)
引き続きライブレポの後編を書いていこうと思います。
ここまでのライブの印象としてボクが漠然と感じていたのは、二階建てのステージの構造をうまく活用して、「空間的な演出がよく出来てるな~」というものでした。
Sparklingのようにメンバーが集まるところもあれば、ひとりが上、あるいはふたりが上になり、フロントの3人が立体的に動き回る…今から冷静に考えると、あれだけのフォーメーションは覚えるだけでも大変じゃないでしょうか。ダンスというバックボーンがこういうところにも生かされてるかもしれません。
もうライブ開始以来、ボクの視線はフロント3人に釘付け…そう、フロント3人に…
ん、待てよ?
中央のドラム、RINAがやけに大人しいぞ。
少女Mでボーカルをとる、という見せ場はあったものの、ここまでの前半というのはドラムのRINAは黒子に徹するというか、あまり目立っていなかったんですよね。フロント3人の活発な動きにどうしても眼がいくので、ついつい見逃しちゃってたといいますか(^^ゞ
ところが9曲目のアップルたちの伝言で、長い髪を燃え盛るように振り上げ、ここくらいから強烈に存在感をアピールです。(前編のレポでうっかり書き忘れてましたw)
ヘドバンがRINAの得意技wであるのは確かですが、デビュー当初とは違って今のヘドバンは迫力が凄いんですよ(^O^)なんというか、感情が乗り移ってるんです。形だけのヘドバンではなく、明らかに狂おしい感情を訴えかけてくるヘドバンなんです。
アップル~がアルバム「BABY ACTION」内でRINAのお気に入りであることはすでに衆知かと思いますが、その気持ちを表すように、激しく乱れ舞う長い髪…
その勢いを駆ったように、続いての曲に進んでいきます。
10、マボロシナイト
11、東京スカイスクレイパー
マボロシナイトを始める前に、突如TOMOMIのベースとRINAのドラム=リズム隊だけで演奏が始まります。ベースとドラムだけだと、さながらジャズのような心地よさに飲まれていきますが…
実はこれがマボロシナイトの主要旋律ライン(という言葉が適当かどうかわかりませんが)なんですよね。マボロシナイトの根幹を成す音、といいましょうか。
推理ドラマで張られた伏線が、後の犯人逮捕に繋がるような気持ちよさ…「あ! さっきのアレはこういうことか~!」という快感!(^O^)
そしてマボロシナイトが今更ながらにベースとドラムに支えられてる良曲であることを発見できましたね。
そしてまた、東京~にはワイパーがよく似合います(^O^)
個人的にはこの曲はタテノリよりもヨコノリが合う曲だと思っているので、気持ちよくワイパーができました(基本的にボクは他人と同じ行動を取るのが好きじゃない人間なんですがw)
ちなみに間奏のシンセが鳴るところで
T←H←M (MAMIからスタートして…)
T→H→M (TOMOMIで反転!)
とウェーブのような動作を起こすんですけど、ここんところなんかツボです(^O^)
12、BURN
今回のツアーの主役がアルバム「BABY ACTION」であると、あくまでこだわるならば、このツアー最大のハイライトはこのBURNになると断言していいでしょう。
それほどBURNはダントツでしたね。もちろんライブ自体の盛り上げという点ではこれまでの神曲たちが大きく貢献していますから、「楽しいライブ」への貢献となると意見が分かれるでしょうけど。
しかし、このライブでのBURNは「BABY ACTION」というアルバムの存在価値をワンランク高めた、といっていいほどの仕事をしたと思います。
それほどに、圧倒的に素晴らしかったですね。恐らく、ボクがSCANDAL初のホールツアーの思い出を今後語るとき、真っ先に思い出すであろう曲はこのBURNです。
まず情緒的なギターから入るのがこの曲の特徴だと思うんですけど、ボクが見た限り、このギターを鳴らしていたのはMAMIではなくHARUNAのようでした。(MAMIは導入部、ハウリングからサビのリフに入っていくので)
てっきりMAMIが弾いているとばかり思っていたので、いきなり衝撃を受けてしまいましたね。失礼な言い方になって申し訳ないんですが、HARUNAのギターがこれほど情緒的に、染み入るように鳴くとは思っていなかったので。
もうこのイントロのギターだけで心の琴線が震えるほど、なんですよ。
そのギターの鳴り方を聴くだけで、物語の主人公が抱く哀しみが、一斉に胸に襲いくるような錯覚。
揺らぐ胸に飛び込んでくるのが、TOMOMIの美しくもしっかりと支えるようなベースラインです。
ああ、BURNのベースはこんなにも美しい旋律だったのか、と思い知らされるような心地よさ。それでいて力強く安定したその響きが、まるで魂の底をガッシリと掴んで離さないんです。
逃げられない。もうBURNの世界からは逃げられません。TOMOMIのベースが、心が逃げることを許さないんですよ。ズブズブと魂が引き込まれて行くのを感じるほどで。
そこに掻き鳴らされる、MAMIのギター。これがまた、BURNの主人公が持つ不安や悩みを表すかのように荒れ狂うんですよ。ギターの音色が感情を語りかけてくるんです。
演奏はしっかりしているのに、音色がボクの心を掻き乱してくる。主人公の不安を乗り移らせたかのように、グラグラと揺さぶってくるんです。
HARUNAに引き込まれ、TOMOMIに捕獲され、MAMIに掻き乱される。まるでBURNの世界が自分と重なり合っていくかのような感覚。
畳み掛けるような情感の雪崩れにトドメを刺すのがRINAです。サビでのドラムは、まさに感情を叩きつけるような魂の一打、一打で…
鬼気迫る、と言う以外に喩えようがないその迫力。
オーバーな表現ではなく、時に浮き上がってドラムを叩くRINA。そのひとつひとつのプレイが雄弁に、BURNの主人公の狂おしいまでの感情を訴えかけてくるんです。
そうか、BURNは「ドラム曲」だったか…と気付いた瞬間でした。
そして同時に、実力ある歌手の方が歌に感情を込めるのと同様に、RINAは感情をドラムで伝えるドラマーであると再確認しましたね。
気がつけば、震えが。両手に走る、痺れるような感覚。
鳥肌が立ちました。
これは凄いものを見ている。紛れもない実感が沸きあがってきました。
ところがこれだけでは終わらないんですよ。
ラストになると、4人全員が込み上げる想いを吐き出すように、鳴らす、鳴らす、鳴らす。
楽器が感情を叫び続けるんです。唸る。嵐のように巻き起こる。
ゾワゾワとしたものが足の裏から這い上がり、背中に広がっていきました。戦慄、と呼ぶに近い感覚。脳髄までを一気に駆け登り、衝き上がる。
痺れは全身を襲っていました。
気がつけば場内は静まり返っていました。硬直したように、手拍子しかけた腕すら止めて。
圧倒的、でした。観客が4人の演奏に飲み込まれた瞬間、といってもいいでしょう。
RINAだけに限らず、4人全員が楽器で感情を伝える圧倒的な曲。それがBURNです。
SCANDALが何者であるか、その答えのひとつを示している曲といってもいいんじゃないでしょうか。
13、ハルカ
前回の「Dreamer」ツアーでもセトリに入っていたこの曲ですが…
実はHARUNAは必ずしもうまく歌いきれていなかった、ところがあったと思います。本人もツアー後「悩み」があったことを告白していますが(その悩みがどんな内容なのかまでは、教えてくれませんけど)、声の不調がその原因だったのではないか?と考える方も多いようです。
これはあくまでボク個人の想像ですが…この曲に関しては、前回のツアーでHARUNAはかなり悔しい想いをしたのではないでしょうか。
彼女は本人も認めるように自分の弱みを見せたがらないひとなので、決して告白しませんけど…恐らくうまく歌えなかった自分に対し、相当な負の感情を抱いたんじゃないかと思うんですね。それが怒りか、哀しみかはわかりませんけど。少なくとも、ボクならけっこうなダメージを心に負います。
ですから、この曲がセトリに入っているのは、正直なところ驚きました。ボクがHARUNAの立場だったら、恐らく二度とハルカは歌わないという判断を下しているように思います。
ところがHARUNAは、冒頭の部分、演奏も効果音もなしの独唱で歌ったんです。
これには震えましたよ。
衝撃を受けた数秒後、熱いものが滲んでくるほどで。
その感情を込めた歌いぶりはもちろんのこと、なにより前回のツアーのことを知っているだけに、その心意気に打たれました。
ハッキリいって、これはHARUNAのリベンジでしょう。
前回ツアーでうまく歌えなかった悔しさを、このツアーで晴らすための。
ボクにはそう思えて仕方なかったですね。
だからこのひとは、カッコイイんですよ。いや、思い返してみたら、スキャのメンバーは悔しい想いをするたびに、みんなリベンジして成長してきたように思います。
カワイイだけのバンドでなければ、見せ掛けのカッコよさだけのバンドでもない。こういうところが、SCANDALのカッコよさの本質に繋がってると思いましたね。
先程のBURNでは楽器演奏によって、グラングラン心を揺り動かされたものですが、このハルカでは一転して、HARUNAのボーカルに震わされました。
こうなるとハルカがボクのなかで、今まで以上に輝きだすんですよねw こんなにいい曲だったか~!と。
BURNとハルカ、特にこのふたつのおかげで「BABY ACTION」というアルバムが、ライブ以降はより魅力的に感じるようになりましたね。
14、Pride
15、Very Special
前の2曲で感情をかなり揺り動かされているのでw、その状態で聴くこの2曲は胸に沁みましたね~。
ハルカもそうなんですが、Prideはシングルで聴いたときには「いい曲だと思うけど、SCANDALっぽくないかな?」なんて思ってたものですよ(^^ゞ(すいませんw)
ただもう、こうなってくると「そんなんどーでもええわ!」ってなりますねw いい曲ならいいじゃないかと。好きですよ、Pride(^O^) セツナ泣けますわw
Very SpecialはTOMOMI作だけあって、彼女の癒しが全編から溢れるような楽曲ですねw 楽しそうに歌っているTOMOMIを見ているだけでも幸せな気分に浸れます。ライブも後半になってそろそろ終わりが見えてくるころなので、ここで「特別」である今を楽しむのは、ホントにいい心地になりますね。
MC
正直、どこでMC入ったのか、まったく忘れてますw ただ武道館公演のお知らせは、当然のようにありました。大阪ではベスト・クリスマスの翌日に男女別に二回公演をやることも発表されてましたが、これは名古屋ではなかったですね。
武道館公演についてのMCはなんといってもHARUNAの一言でしょうw インパクト、ありすぎました(^O^)
「大阪からだとちょっと距離あるけど、新幹線ぶっとばしてきてください。てか、マジで来い!」
Mのひと、これ聞いたらもう、ひゃあああ~~♪ですよ(^O^) 背筋ゾクゾクしちゃうでしょうw
あれ、おかしいな。なぜか、ボクの背筋もゾクゾク…
ただHARUNAさん、あんまり一生懸命誘われると、動員大丈夫なのかって不安になっちゃうんですけど…(-_-;)
そのせいかw、名古屋では「マジで来い!」はなかったですねw
16、瞬間センチメンタル
17、EVERYBODY SAY YEAH!
18、SCANDAL BABY
本編ラストはこの神曲3つで怒涛の締めですw
といいますか、この3つを連続でやられたらたまらないですよ(^O^) 盛り上がらないわけがないw EVERY~でもう十分お腹いっぱいなのに、そこからさらにBABYですもん(^.^)
それまで動かずに見ていた方たちも、このラストには思わず身体が動いちゃうというw EVERY~はシャイな方でも「イエイ!」って言いやすい、本当にライブ名曲ですね。基本、声出したり腕あげたりしないボクでも、この曲は遠慮なくやってしまいます(^^ゞ いや、やりたくなるんですよね、自然に。
いつも思うことなんですが、スキャにはライブを締めるに相応しいような神曲がかなり多いですよね。これって相当武器になってると思います。この3つ以外にも、スペレン、カゲロウ、DOLL、タイキミ…これやっときゃ間違いない!ってアゲアゲソングいっぱいですもん。
これらを組み合わせれば、絶対に盛り上がって終われるというw
武道館のときはどの組み合わせでくるんでしょうか。今回の3つはかなり強力なんで、このまま武道館でも良さそうな気もしますけどねw
アンコール
1、GLAMOROUS YOU
2、one piece
アルバムの一発目とラストをアンコールに持ってくるとは、考えてみると面白いですよねw
GLAMOROUS~はなにげにw、TOMOMIの腰でのリズムの取り方が見所でした(^.^) あらゆる動きに可愛らしさがあるのがTOMOMIの特徴=武器ですけど、この腰でのリズムの取り方も微笑ましいことこのうえなしですw
特に名古屋では異様にテンション高くて、ヘンな眼鏡かけたまま演奏してましたね。
one pieceは武道館でも是非聴きたい一曲ですよね。最終的には大阪城ホールで聴くことになると思うんですが、今から想像するだけでも涙でてきそうです(^^ゞ
イントロのギターはHARUNAで意外だったんですが、やっぱりギターうまくなったな~と思っちゃいましたねw ちなみに最後もHARUNAのギターで終わります。メンバーからファンに贈る曲、というのを強く感じる曲ですね。
ライブが終わるたびに思うことですが、笑って泣けて盛り上がって…本当になんでもアリのライブだとつくづく思います。
いってよかった、とか満足した、とかまた行きたい、と思うのは当然としてw、ライブにいくたびに物語が積み重なっていくような感覚になるんですよね。ハルカなどはいい例です。前回のツアーを見ているからこそ、今回の感動に繋がってるんだな、と。
ちょっと大袈裟にいえば、ファンであるボクらと贈り手であるチームSCANDAL、その両者で物語を紡いでいくのがライブなのかもしれません。
今度の武道館は、その物語に間違いなく大きな印を刻むライブになるんでしょうね。
まだまだ物語は序章を終えたばかり。ずっとこの物語を楽しみ続けていきたいですね(^.^)