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ガーリーバンドSCANDALに嵌った日

ガーリーガレージなバンド、SCANDALを応援するブログです。

新年の挨拶と、プライベートレーベル立ち上げについて

2019-01-02 12:33:28 | SCANDAL考察

SCANDALファンの皆様、あけましておめでとうございます(*´▽`*)
本年も、更新は時々になってしまうと思いますが、こんなブログでもどうぞよろしくお願いいたしますm(__)m

残念ながらマニアツアーに全部落選してガッカリしていたところ、昨年末はけっこう驚きなニュースが入ってきましたね。
SCANDALがプライベートレーベル「her」を立ち上げるとのことで。

これ、インディーズになるのか、とか今までとなにが違うのか、とかハッキリ違いがわからなくて反応に困った方も多いんじゃないでしょうか。ボクもそのひとりです(^^ゞ
調べてみたりもしましたが、いまだに完全にはどう変わっていくのか、よくわからないままですが……

ざっくり言えば、「これまでのレーベルであるソニー系(Epicレコード)と関係は繋いだままだけど、限りなく自分たちでやっていく」という理解で良さそうですね。
違っていたらすみません(^^ゞ 詳しい方は説明いただければ幸いです(^▽^;)

スキャちゃんたちが自分たちでレコード会社を作った、ということですから、CD売り上げの多くの利益は彼女たちに返っていくんでしょう。その代わり、広告出したりメディアに出たりのプロモーション活動は、ソニーからは出ないので自分たちでやらなきゃいけない、ということに。

よくいえば「自分たちでなんでも自由にできる! 利益もいっぱい返ってくる!」だし、問題点といえば「たくさんお金を使って宣伝できない。メディアへの登場回数も減るかも」ってとこじゃないでしょうか。
ぶっちゃけ最初聞いたときは、ちょっと不安もあったんですが、サカナクションやゲスの極み乙女なども同じような形態と聞くので、ある意味現代風でこれから増えていくパターンな気がしますね。過剰に心配するようなことはないと思います。

ここからはボクの勝手な妄想込みというか、あくまで想像になりますが。
とはいえボク自身、今は小説を書いて年収の半分以上を稼いでいて、実感として凄く感じる部分もあるのです。ボクの場合、出版社には一切世話になっていません。自分ひとりで書いて、宣伝して、大手企業の力をほぼ借りることなく十分生計を立てている身として、今のネット時代に思うことはあるんですよ。
「自分たちでなんでもやっていく」というSCANDALの今後の方針については、多分正解だと思っているので、そんな話をしていきたいと思います。

まず、レコード会社にしろ出版社にしろ、状況は似ていると思うんですが。
もう大手とか関係なく、今までのような利益を生み出すのは厳しいと思っています。凄くドライな言い方をすると、もう彼らの時代ではなく、レコード会社も出版社も必要ない時代が迫ってきているかもしれません。

例えばネットが発達する以前はCDを出すにはレコード会社、小説を出すには出版社が必要でした。
しかし今はYOUTUBEやら他の様々なSNSを利用することで、一躍人気者になることが可能です。レコード会社や出版社を通すことなく、音楽も小説も売れるんですよね。

大手の会社を通すと、宣伝してもらって有名になれる代わりに利益はどっと取られます。すごく単純にいえば、メリットは「宣伝力」、デメリットは「利益が減る」です。

小説の場合、印税は出版社を通すと基本10%でしょう。これ、ひとりでやるとやり方次第で90%以上になりますが、そうでなくても平均50%は貰えます。つまり一冊売れた時の収益は5倍になるんです。
では宣伝力は、出版社を通すと5倍になるか、なんですが……。
売れ方によって差があって、それこそ100万部、200万部と売れれば、これは圧倒的に出版社を通すべきです。個人でやっていては、絶対こんな大儲けは不可能です。

ところが……ここが重要なんですが、今は小説はそんなに売れません。なぜなら出版社以外からもたくさんの小説が出るからです。世の中に小説が溢れまくっているからです。
聞くところによれば、新人作家がデビューしても3千部しか刷ってもらえないこともザラだそうです。ちなみにボクでも去年一年間で2千部以上は売れているので、宣伝力がいかになくなっているかがわかるかと思います。

つまり大手の出版社に宣伝力を期待しても、もう5倍どころかほとんど個人でやるのと変わらなくなりつつあるんですよね。
もちろん個人でやるよりずっと宣伝力はありますが、それでも得られる収益はかなり少ないわけです。
そしてもうひとつ。なにより大きいのは、自由にやれる、ってことです。個人でやれば好きにできるのに、出版社を通すとやりたいこともできなくなります。それで収益も少ないなら、なんのために出版社を通すのか……
明らかにメリットよりデメリットが大きいんですよね。出版社に通すと。

ここまで小説と出版社の話をしてきましたが、小説をCD、出版社をレコード会社に変えても同じじゃないでしょうか。

レコード会社にいて宣伝力を期待しても、その見返りは多分もう少なくなっているはずです。
ならば自分たちでやる方がずっといい。
特にSCANDALは、もう多くのファンも獲得しているし、これまでの活動で世間に名前も少しは浸透しているでしょう。今、メディアに登場することは少ないですが、それでも十分お客さんは多いですし、マニアライブのチケットを取ることすらできない(^▽^;)

これ以上、レコード会社の宣伝力に期待する部分は、あまりないんじゃないでしょうか。
それよりも収益をぐっと増やし、安定して長く活動を続けた方がずっといい。

そんな決断をしたのだと思います。
小説でいえば「100万部を越えるベストセラーは難しいけど、何十年も今後安定して活動できる方を選んだ」。
スキャちゃんの立場で言い換えると「ドームでライブするような知名度は難しいけど、何十年もバンドを続けていく道を選んだ」。
極論すると、そんな選択だったのではないかと思っています。

あくまでボクの感じ方なので、全然違うかもしれませんが(^^ゞ
ただもしそういうことなら、ボクは断然この選択を支持しますね。
ずっと活動を続けてくれるのが、ファンへのなによりのご褒美だと思いますので(*´▽`*

カッコイイ系なんだなあ

2015-03-07 02:19:53 | SCANDAL考察
ずっと言っているように、本業(仕事じゃないんですが(^^ゞ)が忙しくてなかなか更新できないこのブログなんですが・・・

本当にありがたいことに毎日何百人かの方々に来ていただいているようで。本当にありがとうございます。そして、更新できなくて申し訳ないです。

スキャちゃんは現在、ライブツアーの真っ最中! ということで、全国各地でファンの皆さんは楽しんでいるところでしょうね~。ボクの場合は、参戦予定の名古屋&東京までまだまだ、ってところですが。
ツアー中は活動自体は最高に盛り上がってるところなんですが、メディアへの露出は比較的減るので(CD発売のときなどと比べると)、参戦していない人間からするとなんとなく話題がなかったりするんですよね(^^ゞ 特に今回の「HELLO WORLD」ツアーは長いですから。

まだ未参戦のボクとしても、特に語ることがないわけですが・・・(^^ゞ
ふと思ったことでも、簡単に記事にしたいと思います。

たまたまなんでしょうが、最近はやたらスキャちゃん以外のガールズバンドの話題を耳にします。デビューやら、アルバム発売やら、ライブやら・・・いろいろな話題が重なったみたいで。
以前に比べるとガールズバンドも増えたなあ・・・というのは率直に感じますよね。もちろん昔からガールズバンド自体はありましたが、数とかタイプとかが、以前よりぐっと増えた気がします。メジャー感も。
その牽引役となっているのがSCANDALであるのはいまさら言うまでもありませんが・・・(∩´∀`)∩ なんといっても「成功」しているのは大きいと思うんですよね。話題になるというのは、=お金になる、ってことでもありますから。商業的な話題ってのはともすればバンド界隈では敬遠されがち、もっというと嫌悪されがちではありますが、実際のところかなり重要だと思うわけです。しかし、今回そこは置いておいて。

ボクは会社の行き帰りにラジオを聴いているんですが、そこでいろいろなガールズバンドさんの楽曲を聴く機会に恵まれるんですよ。
そこでついつい思ってしまうのが・・・

やっぱりSCANDALってカッコイイ系の王道いってるよなあ・・・ってことです。

今回、他のガールズバンドさんの名前を敢えて出していないのは、ともすれば、それらのバンドさんのファンの方たちの気分を害してしまうかもしれないからなんですが・・・悪意があるわけではなく、率直な感想ということでご容赦ください。
たまたま他のガールズバンドさんの楽曲をいくつか聴いたわけなんですが、それらはカワイイ系のものがほとんどだったんですよね。同じガールズバンドではあっても、女の子の可愛らしさを武器にした楽曲が多い、というイメージです。

まあもちろん、ライブなどで演奏を見れば、ただカワイイだけじゃなくカッコイイ、のかもしれませんが・・・
少なくとも楽曲自体は、圧倒的にカワイイのベクトルに向いている、と思いました。

改めて思うんですが・・・やはりHARUNAの声ってすごい特徴的で武器ですよね。いやいや、別にボクがHARUNA好きだから褒めてるわけじゃなくてw
あの低音で艶のある声は、カッコイイ系のロックにはピッタリあっていると思いますよ。でもって個性的。
恐らく、SCANDALの新譜を急にラジオで流されたとしても、「あれ? これスキャちゃんじゃね?」ってわかると思います。ていうか、わかりますw
あの声で歌唱されるだけで、「うお、カッコエエ!」という印象がかなり生まれているように思います。

しかも昨今はアイドル全盛期で、カワイイ系の楽曲の方が世に溢れていると思うんですよね。キャピキャピ(古い表現w)した声音が多いというか・・・
そのなかでHARUNAの声は異彩を放っていますから、すごく目立つんじゃないでしょうか。

で。

もしかしたら・・・と思ったのが、SCANDALがカッコイイ系の楽曲を押し出しているために、他のガールズバンドさんはそちら方面で勝負しにくくなったんじゃないでしょうか。
ガールズバンドの代表格となったスキャちゃんと、同じ方向性で勝負するのは難しい、と考えるのが普通でしょうから。ガールズバンドというコンセプトは同じでも、そこから少し変化を加える必要が出てくると思うのです。

SCANDALと全く同じ路線はできない、ならばちょっと変えて・・・カワイイ系のガールズバンドでいってみるか、と。
むろん、アイドル全盛の時代ですから、カッコイイ系よりカワイイ系の方が一般受けしやすい、と考えられているのかもしれません。実際のところ、ボクが以前にライブに行かせていただいたFLiPなんかはスキャちゃん同様にカッコイイ系の声と方向性ですけど、メディアにたくさん露出するというより固定ファンを掴む路線を選んでいるようですから。
SCANDALのようなカッコイイ系のガールズバンドは派手な活動をせず、カワイイ系のバンドがメディアにたくさんでてくるのではないかと。

そうなると・・・結果的にスキャちゃんの存在がますます際立っていくように思うんですよね(^^ゞ
ぶっちゃけて言いますけど・・・まあですね、メディアでは他のガールズバンドさんのこともカッコよくてカワイイ、なんて評していますが・・・カッコよさが断然違うんですよね、うん。
ズギューーン!! とくるカッコよさがスキャちゃんにはあるわけで・・・得難いんですよ、そんな体験は。

演奏していればカッコイイ、なんてのは大間違いで。←うわー、言っちゃった(;゜Д゜)
SCANDALに関して言えば生き様がカッコイイのですよ。少なくともボクはそう思ってます。もちろん、他のバンドさんのことも深く知れば生き様をカッコイイと思えるのかもしれませんが・・・現時点でそう思わせるガールズバンドはスキャちゃんとFLiPだけです。

なんというか、バンドや音楽活動に賭ける熱量が違うんですよ。
先日、Perfumeのあーちゃんさんがやっているラジオにスキャちゃんが出演してましたが、ああいうのを聴いていると、「スクールのなかで揉まれてきた連中は違うわ!」と感じてしまいます。ボクはPerfumeのことはよく知りませんし、テクノという音楽ジャンル自体に惹かれない性質ですけど、それでも「あーちゃん、タダモノじゃねえ!」と感じる場面が端々にありました。
根底で形成されているプロ意識が違う、っていうんでしょうか。
くしくもラジオ内で「PerfumeもSCANDALもお客さんを楽しませる、というのを最優先にしているのは同じ」と意見が一致してましたが、そこらの感覚が両者はズ抜けているイメージがあります。
あのラジオであーちゃんさんが「(SCANDALがデビューして)やっと出てきた! って思ったよw」というのが、すごく印象に残っています。やはり同じような境遇の存在として、相通じる部分を感じるんでしょうね、スキャちゃんとは。

少し話が外れてしまいましたが(^^ゞ、カッコイイ系ロックをメジャーなシーンでバリバリに出来るSCANDALは、唯一無二の立場を確立させていっているなあ・・・と思いましたね。

しかもHARUNAで王道ロックをやりつつ、TOMOMIでカワイイ系を、MAMIでパンク系ロック(と勝手にボクは思ってますがw)を、カバーしちゃうんですから・・・スキャちゃんの守備範囲は広すぎるでしょう、ってものですよ(*´▽`*)

あとしばらくで久々のライブにありつけますから・・・(∩´∀`)∩ 今からワクワクを高めていきたいと思いますw

「GiGS」を読んで・・・仲の良さを考えてみました

2014-09-10 00:41:29 | SCANDAL考察
唐突な話ですが、ボクは月を見るのが大好きでして。
今年は中秋の名月が随分早くでる、しかもスーパームーン(月と地球の距離がもっとも近づき、いつもより大きく見える満月のことですね)ということで、とても貴重な満月を今日見ることができたのですが・・・いやあ~、美しかったな~(*´▽`*)

地平線に昇りたての月は異様に大きく見え、しかも赤みがかって映るので、もうなんと幻想的な光景であることか・・・
すっかり秋の気分に浸り、最高の気分を味わえましたw ありがたや、ありがたや(^v^)

・・・というわけで、ちょっと記事の更新をサボっていたら、秋に突入していましたw

東京・大阪の10days公演も気付けばけっこう迫ってきてまして・・・初めての会場・初めての曲・初めての試みと、いろいろ楽しませてくれそうです。

この間にも、スキャちゃんは精力的に活動していたわけですが、そのなかでボクが久々の記事のネタにしようと思ったのが「GiGS」インタビューでした。

創刊25周年を迎えた「GiGS」がSCANDALを特集して記念号を発売したのは、ファンの方はよく知っているかと思いますが・・・ボクも購入し濃密な内容を楽しませていただきました。
インタビュー総数も写真も多いですし、スキャちゃんファンの皆さんも満足いく内容だったんじゃないでしょうか(*´▽`*)
かなり売れたようですし、「GiGS」とSCANDALとは、WINWINの良い関係を築けてますねw こういう関係は、今後も長く続けていきたいものです。(毎回言いますけど、ボクは何者なんだっていう・・・w)

インタビューの量も多いので、興味深い発言はいろいろと聞けたんですが、ボクが一番気になったのは「解散や脱退問題など起こりそうにない、4人の関係の良さ」についてです。

よく拙ブログにコメントいただけるPOBOさまも、ブログで同じテーマを扱っていたので「ああ~、やっぱりそこは大きいポイントなんだな!」と改めて思ったのですが・・・
行間を読む限り、インタビュアーの方もこの部分はかなり興味津々で聞いている様子が窺えるんですよね。かなりツッコんで訊いていますし、普通のガールズバンドではなかなか有り得ない状況に驚いているようでもあります。

インタビュアーさんは、解散や脱退の危機に近いようなことはあったんじゃないか? と際どい質問までされてるんですが、RINAが代表して「ない」と答えているんですよね。それどころか、音楽性の違いなどで脱退すること自体を「ピンと来ない」と言い切ってるほどで。

スキャちゃんファンのなかで、仮に早期の解散や脱退を心配していた方がおられたら、このインタビューを聞いてさぞホッとしたんじゃないでしょうか(^O^)

インタビュアーさんも「ものすごく特例なバンドかもしれないですね」と仰ってますが、確かに、この「音楽性の違いなどでは解散しそうにない4人の関係性」というのは、SCANDALを語るうえで、大きなテーマのひとつかもしれません。SCANDALの武器・特長と言い換えてもいいでしょうね。
古今を問わず、男女を問わず、方向性の違いでバラバラになったバンドはいくつもありますから・・・そのなかで、スキャちゃんたちはまるで問題にならない、というのは凄いですよ。

そういえばSCANDAL論では、この「4人の仲の良さ」というか「バンドとしての関係性の良さ」について、取り上げていなかったと思いますが、SCANDALという存在を語る上では避けてはいけないテーマのように思えてきました。

というわけで、自分なりに「なぜメンバーの4人は、解散の危機を招くようなぶつかり合いをすることなく、互いに尊重しあえるバンドでいられるのか?」を考えてみました。

一応ですね、「GiGS」のインタビュー内に当然彼女たち自身の回答が載っているので、要約して書きますと・・・

HARUNA「これだけは絶対にやりたくないってものがあまりない」
   「誰かが違うアイディアを持ってきても、全然対応できる」
   
RINA「3人のメイン・ボーカルが、誰のメッセージを歌うのにも抵抗がない」
  「心の広さや対応力がずば抜けていると思う」
  
TOMOMI「4人共やってみないとわかんないっていう精神はある」
   「でてきたアイディアはとりあえず全部試してみる」

(ちなみにMAMIの発言は、このテーマに関しては特になかったです。ボクが選んでいるわけではないので、念のためw)

こうしてみてみると、結局のところ「お互いの主張を受け入れることができる、懐の深さをメンバー4人全員が持っている」というのが、答えのようですね。
そういえばB’zの松本さんも、「でてきたアイディアは全部必ずとりあえずやってみる」と言っていましたが、長続きするバンドというのは、それぞれの意見を尊重するものかもしれません。

あらやだ、答えでちゃってたわ。ウチがすること、おまへんやん(;´∀`)

・・・と、これだけだと終わってしまいますので(^^ゞ、ではなぜ、4人がそういう心の広さを持てるのか、をもうちょっと深く自分なりに考えたいと思います。

もちろんメンバー4人の性格がいい、というのは大前提にあるとして・・・大きく分ければ2つの点があげられるのではないでしょうか。



1、音楽性を追求しているのではなく、お客さんを楽しませることを最大の目標としている。

ボクが思うには、これがかなり大きなポイントだと思うのですが・・・
音楽性でぶつかり合うバンドさんというのは、「自分たちのバンドの音」を探すからこそ、衝突するように思うんですよね。だから、「オレの考えている音楽の方が正しい」と衝突してしまうんじゃないでしょうか。

スキャちゃんの4人は、そこを目標に置いていないように思えます。
彼女たちにとって音楽は、あくまで「楽しませるための道具」であって「辿り着くべき目標」ではないと思うんですよね。だからこそ「新しい道具」が登場しても、「あ、これも面白そうだねー。使えるかも?」という感覚ですんなり受け入れられると。

「辿り着くべき目標」としていた場合、「新しい目標」ができると混乱しちゃうこともありますからねえ。「新しい目標」が「本来の目標」のジャマになってしまうことも有り得ます。

ボーカル&ダンススクールに通っていた彼女たちは、元々バンド自体が自分たちを表現する武器のひとつ、に過ぎなかったはずです。
ボーカルにしろ、ダンスにしろ、バンドにしろ・・・なにをするにせよ、彼女たちが目指していたものは「パフォーマンスをして世の中の人々を楽しませること」が根底にあったと想像できます、だからこそ、ダンスの道からバンドに移行することも可能だったんじゃないでしょうか。(葛藤はあったにせよ)そういうメンバーだから、SCANDALとしてバンドを続けられたんでしょうね。

新しい、魅力的な音楽を創り出す、のを目的としているバンドさんも、世の中にはいらっしゃると思いますが、スキャちゃんはそこが自分たちの使命とは考えていないと思うんです。
大袈裟にいえば、SCANDALは自分たちの使命を「世界の人々をハッピーにすること」と考えているはずです。だからこそ、音楽の方向性の違いなどは些細な問題に過ぎないんじゃないでしょうか。



2、4人の立場が平等である

もうひとつ、理由を考えると、ボクのなかではこれがあがってきます。
メンバーが互いに尊重できるというのも、互いが平等な立場にあるという前提あってのことだと思うんですよね。
もちろん、例えばHARUNAはリーダーですから、それなりに違いはあるかもしれません。(メイクの順番はHARUNAから、というのを聞いたことがありますが、そうした差くらいはあるでしょうね)
ただ、ファンの方ならご存知のように、明らかに4人の関係は縦ではなく横です。上下の先輩後輩関係ではなく、友達感覚ですよね。

しかも人気であるとか、与えられた役割だとか、バンドにおける貢献度なんかもほとんど差がないと思うんですよね。つまり対外的な評価も、ほぼ平等なんです。

なにげにこのことは、大事な気がします。

バンドのなかには、ひとりのカリスマが引っ張っていると見受けられるバンドさんもありますが、当然縦の関係になりがちだと思うんですよね。

貧しいことで、人間は怒らない。という話を聞いたことがあります。周囲みんなが同じように貧しければ、そのことで怒ったりしないんだそうで。じゃあどういう時に怒るかというと、貧富の差がでたとき。つまり、他者との扱いに差が出た時に、あいつだけいい思いしやがって! と怒りを覚えるんだそうです。

ボクなどは、この話を聞いてけっこう納得したものですが、バンドでのぶつかり合いも似たような所があるんじゃないでしょうか。特定の人物の意見ばかり採用されることで、不満が高まっていくんじゃないかと・・・

まあ、バンド論をここで語るつもりはないのですが、重要なことは「メンバーの立場が平等であるSCANDALは、不満がたまりにくい」ということですね。



あくまでボクの勝手な考えですがw、こうして考えていくと、SCANDALが方向性の違いなどで解散することはまず有り得ないとしか思えないですね(∩´∀`)∩
考えるほどに、独特で、面白い存在ですw

ひとつの船に乗っているんだなあ・・・

2013-10-20 01:37:39 | SCANDAL考察
アルバム「STANDARD」をリピートしまくってたり、スッキャちゃんたちのテレビ出演を楽しんだりしている間に、ホールツアーが始まっていましたねw

ちらっとセトリを聞いてしまったんですが、これはもう・・・めっちゃ楽しげです(≧▽≦)

去年のホールツアーもそうでしたが、ホールだからといっても関係ないくらい、ライブハウス並みに盛り上がれるセトリが用意されてるようですね、これはw
今年のライブハウスツアーでセトリが変更したように、若干の変更はあるかもしれませんけど、この様子なら相当楽しめるライブになりそうです(^.^) いや~、ホントに楽しみ楽しみ♪

さて、アルバムの発売にあわせて、多くのメディアでSCANDALの情報が扱われていますが、excite musicのデビュー5周年スペシャルはかなり気合い入ってることを思わせますねw
特にインタビューは非常に読み応えがありました。(TOKYO REALーEYESのHARUNAインタビューもとてもいいですが)

http://ent2.excite.co.jp/music/special/2013/scandal3/interview01.html

メンバー4人がかなりフランクに話している様子が窺え、スキャちゃんのことはよく知っているつもりのボクも(←自意識過剰?(^^ゞ)「へ~」と思うような発言が多かったです。

すごく印象深かったのは、「瞬間センチメンタル」を出した後、「secret base」のカバーをやっているあたりで、メンバーたちが「モヤモヤしていた」と言っていることですね。
正直、これは衝撃を受けました。多分、これまでにここまでハッキリと、メンバーの口からこの話が出たことはなかったと思います。

というのはこの頃・・・「瞬セン」を出した後というのは・・・ボクを含めて多くのファンが、「SCANDALの方向性は大丈夫なのか?」と不安に駆られた時期だと思うんですよね。
ここまでは比較的順調に物事が動いていて、楽曲も出る曲すべていい感じ。まさにイケイケ状態だったのが、「あれ?」と思ってしまったのがこの時期だったのです。

SCANDALのメンバーが当時どう思っていたのか、赤裸々にこのインタビューでは語ってくれているので・・・是非、多くの皆さんにも読んでもらいたいですねえ~。

これを読んでハッキリわかったのは、「メンバーもファンと全く同じ気持ちだったんだな」ということです。
むしろ、メンバーの方が自分たちのことなので、より深い葛藤を抱えていたんだな~と。
彼女たちは前向きな発言が多いので(プロとしてはそうあらねばならないですしね)、本音というのがなかなかわからないときもありますけど、正直、ここまでファンと気持ちがリンクしているとは予想以上でした。

SCANDALはいまやトップアーティストのひとり、になりつつありますから、それを支えるスタッフさんも数多くいるでしょう。メンバーの思い通りに進まないこともいっぱいあるはずです。

しかし、ファンの気持ちと彼女たちは、かなりの高濃度で重なり合っていることが確信できました。
これはファンのひとりとしては、大いなる喜びですよ(´▽`) なにしろ、同じ方向を見ていることがよ~~くわかったんですから。

例えば、作曲のことについてこのブログでも書きましたけど・・・多くのファンの方が、メンバーの手による楽曲を望んでいると思うのですが、恐らく彼女たちはその何倍も強い気持ちで、「自分たちの手で曲を作りたい」と思っているはずです。

ファンが「悔しい」と思うことは、その何倍も強く、彼女たちは噛み締めているはずですよ。きっと。

デビュー5周年といっても、10年、20年続けていこうというチームSCANDALからすれば、完全に通過点・・・と思って、あまりピンと来ていなかったんですが、このインタビューを読んで「まだまだオレたち、イケんじゃねーの!?」と実感を伴って感じましたね(´▽`)

ホントに、大阪城ホールの成功など、序章に過ぎなかったかも・・・(・∀・)

「作曲」について

2013-08-25 23:18:21 | SCANDAL考察
前回の記事で、ボクは自分自身のことを、「作詞作曲が誰であるか」よりも「素晴らしい楽曲」を聴けるのが第一! とするタイプだと話しました。
そういうタイプの人間であるということを大前提として、今回はSCANDALにとって最後の課題と思われる「作曲」について、個人的見解を書いていきたいと思います。

うまく説明できているといいんですが・・・(-_-;)
ま、まあ、いってみましょう。

まず初めに話さなければいけないのは、なぜメンバーが「作曲」することを求めるのか、ですね。
ただ単に「素晴らしい楽曲」を聴きたいだけなら、今までと同じでも構わないわけですよ。多くの方に作曲やプロデュースをしてもらえれば、いい曲に出逢える可能性も高まるわけですから、むしろ単純に「素晴らしい楽曲」を求めるだけなら、これまでと同じ方法をとる方がいい、と思えます。

それでもメンバーの自作曲を期待するのは、ぶっちゃけて言ってしまえば・・・

“ロックバンドは、自分たち自身で楽曲をつくるもの”

という認識が、多くの方にあるからですよね。
RINAが「モンスターバンド宣言」して以来、よく聞こえてくるのが「モンスターバンドになるには、自分たちで作詞作曲しないと」という声です(ボク自身も、「モンスターバンドになるには、あと残る課題は『作曲』だ」として、この記事を書いていますし)。

「バンドに全く興味のなかった女の子たちが、本格的なロックバンドになる」というのが、SCANDALという物語の中心にド~ン! と通っているテーマだと思うんですが、そうなると「本格的ロックバンド」になるためには、「自分たちで作詞作曲」は避けて通れない問題なわけですよ。

なぜなら、多くの方がそう思ってるからです。ロックバンド=自分たちで作詞作曲、と。

では、なぜロックバンドは作詞作曲を自分たちでやらなきゃいけないんでしょう?

音楽素人であるボクは詳しくわかりませんけど、「ロック」というのは音楽のジャンルのひとつですよね。「演歌」とか「ジャズ」みたいな。
「作詞作曲を自分でやること」というのは、「ロック」の定義にはないはずなんですよ。だって、作詞作曲を自分でやった「演歌」のことを、「ロック」とは言いませんもんw まるで違う問題のはずです。

例えば、「作詞作曲を自分たちでやらなければ、ロックバンドとして認めない」と主張する方もいらっしゃいますよね。まあ、その感覚はなんとなく理解できなくはないんです。
ただ、ならばバンドのなかには作詞作曲をひとりの方(ボーカルの方とかが多いかな)が全部やっちゃってる、というバンドさんもいらっしゃいますよね? そういうバンドの、他のメンバーの方(作詞作曲はやっていない)を、上のような主張をされる方はどう定義づけされるんでしょう?

なかには「作詞作曲をするひと>他のメンバー」とハッキリ区別してたり、「作詞作曲をするひとだけがロックで、あとのメンバーは認めていない」と割り切ってる方もいるんでしょうけど・・・「作詞作曲はしていなくても、バンドメンバーみんなが好き!」という方も多いと思うんですよね。

となると・・・大多数のひとは「ロックバンドは自分たちで作詞作曲をするもの」とは思っていても、バンドメンバー全員ができなくちゃいけない、とは考えていないってことになります。
バンドのなかの誰かひとりが作詞作曲できればOKで、バンドメンバー以外のひとが作ったものはアウト、だと。

これはちょっと、面白いですよね。
作詞作曲などの楽曲つくりに関わらず、ただ演奏だけに集中しているメンバーがいたとしても、例えばボーカルの方が作詞作曲していたら立派なロックバンド扱いで、バンド以外のプロデューサーが作ったならバンドじゃない、ってことになっちゃいます。やってることは、全く同じにも関わらず。

どうしてこうも、扱いが変わってしまうのか?
本当ならヘンな話なんですが、そこに「ロックバンドとは?」の答えがありそうなので、ボクなりに精一杯考えてみました。
バンドメンバー以外が楽曲作成に関わると、拒否反応が生まれるのはなぜか?・・・なんとなく出てきた答えがこれです。

要するに「作家性の濃度」の問題ではないか、と。

例えば小説を書くような作家の方は、“自分の力だけ”で作品を完成させますよね。
他の誰にも介入させず、自分の能力と世界観をフル活動させて作品をつくりあげるわけです。この場合、“自分ひとりの世界”であることが非常に尊ばれます。

一方で、映画などは多くの方が集まって、智恵や技術、能力を結集してひとつの作品を作り上げますよね。
この場合は、脚本家、監督、俳優、音響、照明・・・などなど、たくさんのプロの力を使いきる必要があります。“誰かひとり”の作品になるのではなく、みんなで作ることに尊さがあります。

では、音楽はどっち? という話ですよね。
作家のように“自分の力だけでやる”ものなのか。
映画のように“みんなで力を結集する”ものなのか。

メジャーシーンでやれば映画に近くなるでしょうし、インディーズなどでやれば作家性が高くなる・・・のだと思います。
ただ、一般的にロックバンドファンの方は、「作家性の高いもの」を求めている、ってことですよね。たぶん。

メンバー自身の作詞作曲にこだわるのは、「ひとつの楽曲(作品)にそのバンドのアイデンティティ(個性とか、主張とかと思えばいいですかね)がこめられている」と考えているからでしょう。

何か訴えたいことがある、伝えたいことがある・・・それを歌にしているのがバンド。で、その主張をこめるためには、「バンド以外の構成物はできる限り、取り除きたい」という発想です。
あるひとつのバンドに“世界観”があるとして、それを世の中に広めるには作詞をした方がいいわけですよ。それに加えて作曲もすれば、より“世界観”が濃くなります。さらに編曲・プロデュースまでやれば、より鮮明に伝えられます。
バンド以外の方に手伝ってもらった場合、その「濃度」が薄くなってしまうわけですよね。当然。

つまり・・・。

「作詞作曲をバンドメンバー自身の手で」と考えている方の多くは、ロックバンドというものを作家のような表現者として見ている・・・と言えそうです。

SCANDALのメンバーにも作詞作曲を期待するということは、言い換えれば「作家のような表現者として、大成して欲しい」という希望でもあると思うんですよ。
そこまで辿り着いたら・・・「本物の表現者」といって良いんじゃないでしょうか。
楽器に触れたこともなかったスキャちゃんたちが、最終的にそこまで達したら・・・それはあまりに素敵なゴールだと思うのです(´▽`)

ただ。

SCANDALのメンバーたちが、ただ作曲するだけなら、今のままでも十分できるでしょう。実際にやってますしね。もっと数多く自作曲を発表するのも、それだけが目的ならばできてるはずです。

しかし、実際には「ただ作曲するだけ」では困るのですよ(´・ω・`)
これまでにSCANDALは、数々の「素晴らしい楽曲」たちを世に送り出してきました。「BABY」「瞬セン」「会いたい」「スペレン」「カゲロウ」「声」「スイッチ」「DOLL」・・・パッと思いつくだけでも、次々にでてきます。

仮に、これらボクを嵌らせた「素晴らしい楽曲」たちを、「スキャレベル」の曲、と呼ぶことにします。

この「スキャレベル」と同等レベルの作曲をしなければ・・・意味がないわけですよ。
SCANDALがこれまでのSCANDALと同じような楽曲を作り続ける。そのためには、メンバーの作曲レベルは「スキャレベル」に達しないといけないわけです!(;´Д`)
これは非常に大変なことですよ。普通に作曲することより、遥かに難しいでしょう。SCANDALのライバルは、これまでのSCANDALなわけですね。

ボクとしては、「スキャレベル」の楽曲をメンバーたちの手で作曲してもらう・・・というのが最終の目標なのですが、そのためには修行と経験が、まだまだ必要なのではないか? と思っているのです。

ですから、今はまだ、「スキャレベル」を、とは言いません。
とにかくいい音楽、いいバンドに接して、いっぱい勉強してもらいたいのです。例えば今回の中田ヤスタカさんとの遭遇だって、きっと得るものは大きいはず。

ボクとしては、10年は待つつもりでいます。
結成から数えればあと3年。デビューから数えればあと5年ですか。それくらいは、待つ自信があります。

ちゃんと待っているので、SCANDALの活動を続けながら、「スキャレベル」に達する本物の表現者に彼女たちがなるのを見届けたい・・・と思っています。

それこそが、本当のSCANDALのゴールであり、モンスターバンドへの道なのではないか・・・と思ってる次第です。

ややこしい話を長々と失礼しました(^^ゞ ご清聴、ありがとうございましたm(__)m