SCANDALファンの皆様、あけましておめでとうございます(*´▽`*)
本年も、更新は時々になってしまうと思いますが、こんなブログでもどうぞよろしくお願いいたしますm(__)m
残念ながらマニアツアーに全部落選してガッカリしていたところ、昨年末はけっこう驚きなニュースが入ってきましたね。
SCANDALがプライベートレーベル「her」を立ち上げるとのことで。
これ、インディーズになるのか、とか今までとなにが違うのか、とかハッキリ違いがわからなくて反応に困った方も多いんじゃないでしょうか。ボクもそのひとりです(^^ゞ
調べてみたりもしましたが、いまだに完全にはどう変わっていくのか、よくわからないままですが……
ざっくり言えば、「これまでのレーベルであるソニー系(Epicレコード)と関係は繋いだままだけど、限りなく自分たちでやっていく」という理解で良さそうですね。
違っていたらすみません(^^ゞ 詳しい方は説明いただければ幸いです(^▽^;)
スキャちゃんたちが自分たちでレコード会社を作った、ということですから、CD売り上げの多くの利益は彼女たちに返っていくんでしょう。その代わり、広告出したりメディアに出たりのプロモーション活動は、ソニーからは出ないので自分たちでやらなきゃいけない、ということに。
よくいえば「自分たちでなんでも自由にできる! 利益もいっぱい返ってくる!」だし、問題点といえば「たくさんお金を使って宣伝できない。メディアへの登場回数も減るかも」ってとこじゃないでしょうか。
ぶっちゃけ最初聞いたときは、ちょっと不安もあったんですが、サカナクションやゲスの極み乙女なども同じような形態と聞くので、ある意味現代風でこれから増えていくパターンな気がしますね。過剰に心配するようなことはないと思います。
ここからはボクの勝手な妄想込みというか、あくまで想像になりますが。
とはいえボク自身、今は小説を書いて年収の半分以上を稼いでいて、実感として凄く感じる部分もあるのです。ボクの場合、出版社には一切世話になっていません。自分ひとりで書いて、宣伝して、大手企業の力をほぼ借りることなく十分生計を立てている身として、今のネット時代に思うことはあるんですよ。
「自分たちでなんでもやっていく」というSCANDALの今後の方針については、多分正解だと思っているので、そんな話をしていきたいと思います。
まず、レコード会社にしろ出版社にしろ、状況は似ていると思うんですが。
もう大手とか関係なく、今までのような利益を生み出すのは厳しいと思っています。凄くドライな言い方をすると、もう彼らの時代ではなく、レコード会社も出版社も必要ない時代が迫ってきているかもしれません。
例えばネットが発達する以前はCDを出すにはレコード会社、小説を出すには出版社が必要でした。
しかし今はYOUTUBEやら他の様々なSNSを利用することで、一躍人気者になることが可能です。レコード会社や出版社を通すことなく、音楽も小説も売れるんですよね。
大手の会社を通すと、宣伝してもらって有名になれる代わりに利益はどっと取られます。すごく単純にいえば、メリットは「宣伝力」、デメリットは「利益が減る」です。
小説の場合、印税は出版社を通すと基本10%でしょう。これ、ひとりでやるとやり方次第で90%以上になりますが、そうでなくても平均50%は貰えます。つまり一冊売れた時の収益は5倍になるんです。
では宣伝力は、出版社を通すと5倍になるか、なんですが……。
売れ方によって差があって、それこそ100万部、200万部と売れれば、これは圧倒的に出版社を通すべきです。個人でやっていては、絶対こんな大儲けは不可能です。
ところが……ここが重要なんですが、今は小説はそんなに売れません。なぜなら出版社以外からもたくさんの小説が出るからです。世の中に小説が溢れまくっているからです。
聞くところによれば、新人作家がデビューしても3千部しか刷ってもらえないこともザラだそうです。ちなみにボクでも去年一年間で2千部以上は売れているので、宣伝力がいかになくなっているかがわかるかと思います。
つまり大手の出版社に宣伝力を期待しても、もう5倍どころかほとんど個人でやるのと変わらなくなりつつあるんですよね。
もちろん個人でやるよりずっと宣伝力はありますが、それでも得られる収益はかなり少ないわけです。
そしてもうひとつ。なにより大きいのは、自由にやれる、ってことです。個人でやれば好きにできるのに、出版社を通すとやりたいこともできなくなります。それで収益も少ないなら、なんのために出版社を通すのか……
明らかにメリットよりデメリットが大きいんですよね。出版社に通すと。
ここまで小説と出版社の話をしてきましたが、小説をCD、出版社をレコード会社に変えても同じじゃないでしょうか。
レコード会社にいて宣伝力を期待しても、その見返りは多分もう少なくなっているはずです。
ならば自分たちでやる方がずっといい。
特にSCANDALは、もう多くのファンも獲得しているし、これまでの活動で世間に名前も少しは浸透しているでしょう。今、メディアに登場することは少ないですが、それでも十分お客さんは多いですし、マニアライブのチケットを取ることすらできない(^▽^;)
これ以上、レコード会社の宣伝力に期待する部分は、あまりないんじゃないでしょうか。
それよりも収益をぐっと増やし、安定して長く活動を続けた方がずっといい。
そんな決断をしたのだと思います。
小説でいえば「100万部を越えるベストセラーは難しいけど、何十年も今後安定して活動できる方を選んだ」。
スキャちゃんの立場で言い換えると「ドームでライブするような知名度は難しいけど、何十年もバンドを続けていく道を選んだ」。
極論すると、そんな選択だったのではないかと思っています。
あくまでボクの感じ方なので、全然違うかもしれませんが(^^ゞ
ただもしそういうことなら、ボクは断然この選択を支持しますね。
ずっと活動を続けてくれるのが、ファンへのなによりのご褒美だと思いますので(*´▽`*