ヒマジンの独白録(美術、読書、写真、ときには錯覚)

田舎オジサンの書くブログです。様々な分野で目に付いた事柄を書いていこうと思っています。

こんな本、買った

2018年11月19日 15時51分08秒 | 読書
背骨のフルート (マヤコフスキー叢書)という本を買いました。マヤコフスキーはロシアの詩人です。
いや正確に言えばソ連時代の「ロシア・アバンギャルド」を牽引した詩人です。

以下は巨大辞書からの引用。
ウラジーミル・ウラジーミロヴィッチ・マヤコフスキー
1893年グレゴリオ暦7月19日、ユリウス暦7月7日 - 1930年4月14日)は、20世紀初頭のロシア未来派(ロシア・アヴァンギャルド)を代表するソ連の詩人。

この詩人の詩作と彼の生涯に興味を持ったのです。若くして亡くなり死亡時の年齢は36歳でした
訳者は小笠原豊樹氏です。私などには小笠原豊樹氏は翻訳者としてよりも詩人の岩田宏と言った方がなじみがあります。小笠原豊樹氏は詩を書くときには岩田宏というペンネームを使っていました。

さて、マヤコフスキーとはどんな詩人だったのかの一端がわかる序文を詩人の高橋睦郎氏が寄せています。
次にそれを引用してみましょう
「マヤコフスキーとロシア革命の関係は、どう捉えればいいか。僕の素人考えはまことに月並みで、彼の権威破壊的な資質は革命に向かう混乱期には有効だが、革命が成就し新体制が整う方向が見えてくると、むしろ邪魔になってきたのではないか。」とこの詩人を評しています。

マヤコフスキーは詩人でしたが、ポスターのデザインもしていました。次の物です。


さて、此の詩「背骨のフルート」はプロローグと1、2、3と分かれていて、プロローグは20行、1は85行、2は94行、3は116行となっています。
ひとつの詩としては316行にわたる長文の詩です。

此の詩の日本語訳の序文の最後で高橋睦郎氏の次の言葉を紹介します。
「・・・そう考えると『背骨のフルート』全体が不実の恋人リーリャへの「弾丸の終止符」(中略)であるとともに、ソビエト政府と人民と自分との三角関係の終止符への予告ともなっているのではないか。」

マヤコフスキーの23歳のときの作品を、齢70を過ぎたジイサンが読んで、果たしてよいものだろうかと思いながらも、此の詩人には惹かれるものがあります。








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